茂木健一郎からやる気をもらう


茂木健一郎という人物。
おそらく日本人のほとんどの人なら耳にしたことがあるのではないだろうか。


脳科学者、作家、ブロードキャスター(Twitterより)らしい。

髪の毛がもじゃもじゃしていて、たまに葉加瀬太郎との区別がつかなくなる。


私が彼の存在を知ったのは、何かのテレビ番組だった。その当時は、ただ「頭の良い人」というイメージしか持っていなかった。


高校3年生の時。学校の創立30周年記念で、彼の講演会が開かれた。全校規模で行なわれたそれは、どうせ途中で寝てしまうだろうという面倒くさい気持ちしか抱かなかった。


が、私はあほか。真のあほか。


おもしろい。この人の話し方、話の内容、動き。聞いている側にすべてがしっくりきて、長いと思っていた講演会はあっという間に過ぎてしまった。学校の授業もこのくらい面白かったら良いのに、と強く感じていたのを今でも覚えている。


具体的な話の内容は忘れてしまったが、とにかく「なんだ、このおもしろい人は!?」という衝撃を、高校生ながらにして受けたのだ。


それから当時、学校で禁止されていたTwitterで、すぐに彼をフォローした。人ってこうやって惹きつけられていくんだなと実感した。



1度SNSに疲れてしまった時期が私の中であり、ほぼすべてのアカウントを削除した。


しかし当然のことながら、その間さまざまな情報が自分に入ってくるスピードが、今までより格段に下がる。これでは、情報社会である現代の中で生きていけないと思い、またTwitterを始めることにした。

その時も、茂木健一郎をフォローした。


そして最近、タイムラインに流れてくる彼のおもしろい行動を発見。

どうやらほぼ毎日、約10km走っているらしい。

その事実に気が付いた最初のころは、「そこまで若くないのにすごい」という驚きと「なぜそんなに走る?」という疑問しかなかった。


その疑問を解決するべくネットをあさっていると、このようなインタビュー記事があった。

https://kyotore.jp/information/special/13151/


彼は小さい頃から走っており、それが習慣になっているようだ。そして、走ることは、体にも心にもメリットがあるらしい。脳内の情報が整理されたり、知らないところを走ることで細胞が活性化されたりと、脳にまで良い影響が与えられるという。



私も走ることは好きだ。学生時代はマラソン大会で賞を取ったこともあり、短距離より長距離のほうが得意だった。


走っている間は、自分だけの、ただ1人の空間を作り出すことができる。

思いつめたときに、雑念を祓えるような気がする。


でも、茂木さんと1つ異なるのは、街中を走ることが苦手だということ。

日が昇る前の早い時間か、夜寝る頃の静かな時間に走りたい。自分が走っているところをあまり人に見られたくないし、だれもいない場所にいられることに喜びを感じるからだ。


しかし、最近は頻繁に走るということはなくなった。



彼のタイムラインを見ていると、おじさん(失礼)に走れるのなら、私でもできるはず!という謎の気合いが私の中で生まれてくる。


毎日という継続力、10㎞走るという忍耐力。



これを達成したら、何かが変わるのだろうか。


わからない。

わからないけど、なんだか挑戦してみたくなる。

春、新たな気持ちとともに、何か変わるものがあると良いなあ。