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夫の悪性リンパ腫S4からの復活③

2018年11月20日、いよいよ検査結果を聞きに行く日。

実は私達夫婦、この年で結婚20周年を迎えていました。
旅行命!旅行の為に生きているような私は「結婚20周年だから記念に香港旅行に行こう!旅費は私がコツコツ貯めていたパートのお給料で払うから」とおTを説得し、夫婦で香港3泊4日の旅行の予約をしていました。
その出発予定日がなんと、結果報告の翌日だったのです。
まさか、こんな状況になるとは思わず、夢のような香港旅行になるだろうとルンルンしながら旅行準備を進めていました。

おTは検査が決まった時にそのことを医師に聞き、「それくらいなら大丈夫でしょう」と返事をもらっていました。
なので、迷いながらもキャンセルもせずにこの日まで来てしまいました。
でも「もし、最悪の結果だったら、最悪の気分で旅に行くのかなぁ…。なんかそれもきついな…」と思ったり。

結果を聞きに行く当日、おTは仕事をお休みしていました。
私は息子の学校の進路説明会&保護者会。
それが終わったら病院に向かって、一緒に結果を聞くという流れの1日。

その朝、いつもと給湯器の様子が違う…
外のタンクが満タンになってるはずなのに、半分くらいしかお湯がない…そのことに気がついたおT。

保護者会中に自宅のおTからLINEが。
「外のタンクからお湯が吹き出してる〜(-。-; どうしよう」
明日から息子たちとわんこをを留守番させて旅行だと言うのに…何てことだ😱

とりあえず、修理は病院から戻ってから依頼することに。

学校から病院に着いた私はおTと揃って診察室に入り、主治医からの結果報告
すごく嫌な瞬間…

医師の口から出た検査結果は…
「悪性リンパ腫です」😱

詳しくは濾胞性と言って、治っても再発しやすいタイプで、年単位で大きくなるもの、月単位で大きくなるもの、週単位で大きくなるものの3つに分けられており、おTの「その子」は月単位で大きくなる子でした😵
この病気の場合、年単位で大きくなる人が多く、その場合は治療せずに様子を見るらしい。しかし、月単位の場合は即、治療を始めないといけないと言われました。
治療法は私が最も恐れていた「抗がん剤の投与」でした。
固形癌とは違うので、治療法はこれしか無いとのこと…。
なるべく直ぐに治療を始めましょうと言われ、今後の予定を相談して、1週間後から入院することになりました。

病院から戻る車中、頭がぼーっとしていたけれど「何でこんなことになったのかな…」とか「この先どうなるのかな…」とか色々と考えていたっけ。でも、涙は出なかったのです。ただぼーっとそんなことを考えながら車に乗っていました。

明日からの旅行に備え、給湯器がなおらなかったときのことを考え、車で1時間のところに住む姉の家にわんこを預けに行ったり、家族の夕飯を調達したり、水道修理を依頼したり…。
もう、忙しすぎて一つ一つ終わらせていくことがやっとでした。

④につづく…

コロナ騒ぎの中、桜の花は優しい表情で咲き始めました(^o^)
現実は人を苦しめるために起こるのではなく、大きな気づきを与えてくれる為に起こるのだと思います。どんな時にも小さな喜びと笑いを見つけましょう
いつだって笑っていればなんとかなりますから🤗



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