出来そうとおもったらやってみないと気が済まなくないですか(後半)

今日も自分のためのnote。

自己満足の記事を書くな、みたいな、「ブログの書き方」みたいなのを読んでしまう。

そしてモヤっとしている自分がいる。

でも気にせずに行こう、今日も私のためのnoteです。


なぜ、私が今の活動を始めたのか、を、再確認中。

そう、前半の続きからだけど、
本当に単純に疑問だったし、ちょっと驚いたし、今まで知らずにいたことがショックだった。

私は小さい時からアトピーで、でもずっと、ただ塗り薬で対処する方法しか知らなかった。漢方を出してもらってたこともあったけど、普通の薬と何が違うのか全然理解してなかったのもあって、まずい薬にはすぐに疎遠になってしまっていたりした。

母は、どんなに病院で検査しても原因不明の持病があった。突然の発作で、2時間くらい苦しむ。それでも未だに原因はわからないし、対処法も、病院では明らかにならなかった。

私たちは、「現代医学の限界」を、体感してた。でもそれしかないと思っていたし、他に選択肢があるかもしれないなんて、考えたこともなかった。

東洋医学の世界には、子供のアトピーが鍼灸で良くなる例がたくさんあった。母の持病に対しても、「できること」はいくらでもあった。

私たちの体は、作り直すことができない。誰も、人間という生命体を解明できていない。エビデンスで語れない世界が、ここにはあったし、解明できないからこそ、何千年という時を経て、今もなお汎用性の高い知識と技術として、ほそぼそと、生き残り続けているのだと知った。

私は素晴らしいものに出会ってしまった。

という感覚しかなかった。

2月の国試が終わり、自己採点で合格も見えて、ウキウキルンルンだった。
そんな最中に、「鍼灸の年間受療率」という話が舞い込んできた。

日本国民(成人以上)のうち、1年間の間に鍼灸を使っている人の割合。

これが、5%。

私が鍼灸の世界に縁がなかったのは、「たまたま」ではなかった。
むしろ、出会ったことの方が「たまたま」だった。

こんなに素晴らしい知識と技術があって、なぜ。

冷え性の人、鬱の人、疲れやすい人、
どこかの関節を怪我した人、筋肉を怪我した人、
麻痺で動けない人、高齢で寝たきりの人、
血圧の高い人、起立性低血圧のある人、
便秘に困ってる人、
アトピーの人、喘息の人、
更年期障害の人、重い生理痛の人、

みんな、鍼灸でアプローチできる可能性があって、
一つずつを治すというよりは複合的に起きている問題の根本にアプローチしてくれて、
人によっては人生すら、変わるようなことがあるかもしれないのに。

なのに、なぜ?

単純にわからない、私の頭では理解ができない。

それからはいろんな人に会いにいって、人が集まるところに出ていって、
「鍼灸師なんです!」と言いまくった。

どう思いますか?使ったことありますか?
興味はありますか?
とにかく聞きまくった。

わかったのは、みんな、興味はある。
でも、自分ごとじゃなかったり、
情報の得かたを知らなかったり、
恐怖心が先行してたり。

いろんなハードルがあるっぽい。

じゃあ、業界団体は何をしてるんだろう、どんな政治活動をしてるんだろう、
どんな啓蒙活動をしてるんだろう。
調べてみても、よくわかんなかったし、全然見えなかった。

そこで思ったのは、
もしかして、恐ろしいほどに「啓蒙」が出来てない領域なんじゃないか、ってこと。

みんな、臨床家で、専門家で、職人。
熱い熱い思いを、毎日目の前の患者さんへ届けてる。

見つけてくれて来てくれた患者さんには、届く。でも、その「たまたま」の確率を上げるためのことを誰がどこでやってるのか、全然見えない。

何をやればいいのかなんてわかんない、
でも、
知ってもらうためにやってないことが、多分山ほどある。

なら、私にも、何かできるかもしれない。


「出来そう」と思ったら、もう、また動き出していて、
そんな私を見て、縁を繋いでくれる人がいた。

1人じゃないなら、もう出来る。

びっくりするくらい、悩む必要なんて全くなかった。
「やりましょう。」
だけだった。


私が今までも、これからも、やって行きたいのは、
「鍼灸という選択肢が当たり前にある世界」を作ること。

必要な選択肢が必要な人のもとに届くように。
持病で苦しみ続けていた母に、アトピーで真っ赤だった小さな私に、「現代西洋医学」以外の選択肢が届くように。

そこに可能性があるなら、より良い未来を生きられるなら、「科学的根拠」は、なくたって構わない。
他にいくらでも、「信頼」のための材料は用意できるんじゃないかな。

誰もが、身体なしでは生きられない。
そして心は、身体と一体だ。

自分の身体を知って、考え方を知って、
自分が自分のために、何を選ぶのか。
ちゃんと考えて欲しいし、私も考えていきたいから。

そのために何ができるのか、考え続けるしやり続けるだけなんだ。

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