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認知症高齢猫(18歳2ヶ月)の明るい介護生活

タイトルは、目標です(笑)
ホントは「目指せ!認知症高齢猫の明るい介護生活」
でも、大分コツを掴みつつあるので忘備録を兼ねて愛猫家の方々の参考になれば、と書くことにしました。

愛猫こむぎは18歳2ヶ月(2023年1月現在)
こむぎのことはこちらに書いています。

認知症を発症してまだ1週間です。
その前に便秘になりました。
2〜3日トイレで踏ん張るも何も出ず、食欲もなくお水も飲まなくなりました。
獣医さんにお腹を押してひっぱり出してもらいました。
これで大丈夫かと思いきや、その後また出なくなりました。
3日目また獣医さんに駆け込みました。
この時は、これからはわたしが浣腸をしよう!と覚悟を決めて方法を教わりに行ったんです。

(ここからシモの話なのでご注意ください)
浣腸は・・・大変です^^;
浣腸自体はそれほど難しくないですが、その後がね。
すぐ出ないんです。
すぐ出るコもいるらしいけど、こむぎは1時間半かかりました。
それまで、ポタポタお尻から浣腸液をたらします。
最後は結構ビャーーーーっと^^;
ぜ〜んぶ出ました。

この後認知症状が出ます。
浣腸ストレスが引き金にはなったと思います。
でも判断を誤ったとは思っていません。
便秘で死ぬのと二択ですから。

うろうろ、うろうろ、鳴きながら歩き回るんです。
目がよく見えていないのか、何かにぶつかったりもします。
普段は乗らない高いところに登ろうとします。
登ったら降りられないので危険物は片付けました。
呼んでも反応しません。
瞳孔が開いて目が真っ黒になって。
おしっこを漏らしたりします。
ウンチも一度漏らしました。

正直、こむぎにそんなに体力があるとは思っていませんでした。
びっくりです。
時々疲れて休みながら、長い時は2時間くらい続きます。

これには本当に途方に暮れました。
精神的にまいりました。
わたしはHSPなのでもちろんメンタルは強くありません。
普段はあんまりそう思わないんですよ。
でもこむぎの認知症状で気づいた事があります。
わたしはこむぎに助けられていたんだなぁって。
こむぎの可愛さ、柔らかさ、温もり、優しさ、変わらずわたしを好きでいてくれることに。
わたしはずっと助けられていました。
メンタル強くなくてもね、40年間にわたって4匹の猫に助けられていました。
一番堪えたのは、「変わらずわたしを好きでいてくれなくなったこと」
愛猫の認知症は初めての体験です。
愛猫の目に自分が映らない、いないって堪えます。

わたしは人を介護したことはありません。
でも、正常➞認知症になって行く過程を数人知っています。
シニアコーラスを指導していましたので。
コーラス指導者として客観的に見れたのですぐ気づきました。
たまたまお電話をいただいたご家族(娘さん)に知らせたこともあります。
「こんな兆候があります。一度診察を受けた方が良いのでは」と。
その時はかなり進んでいるように見受けられました。
まず歌う楽譜を持って来られなくなりました。
前回何を歌ったか忘れてしまいます。
だからある楽譜を全部持ってきます。
そこから、毎回他の人が必要な楽譜を探し出します。
その内レッスンの最初にやった曲を「最後にもう一度やりましょう!」
と言ったとき「そんな曲はやっていない。知らない」と言うようになりました。
不思議なんですが、歌は普通に歌えるんです。

伝えた時ご家族はかなり動揺されました。
気づいていない、というより気づきたくないようでした。
受け入れたくない、向かい合いたくない気持ちが先に出るのは当然だと思います。
それはわかりました。
でも、やっぱりわかっていなかったかも。
認知症の介護の辛さは、様々なお世話よりもむしろ人が変わってしまうことなのかも。
これも想像でしかないんですけどね。

三日間こむぎをじっくり観察しました。
神経が消耗してヘトヘトになりましたがわかったことがあります。
ただ目的なく徘徊しているのではなくて。
見つけたいのに見つからない。
①トイレ
②ご飯
③居心地良い場所
主にこの三つです。なので、徘徊を始めたら、まずトイレに連れて行く、次にご飯のところに連れて行く、それで徘徊時間がかなり短縮できることがわかりました。

あと、わたしの睡眠時、外出中、仕事で忙しい時、おむつをつけることにしました。
つい最近まで、猫用おむつはなかったんですよ。
小型犬用で代用したらしい。
今はあります。

猫でしたらこれ一択です^^b
 サイズ(胴回り)だけ注意しましょうね。

おむつをつけさせるのに、抵抗はありました。
猫は拘束されるのが嫌いな動物ですから首輪もつけていないんです。
嫌がるんじゃないかな、と思っていたんですが。
全然嫌がらなかったです。
むしろ尻尾を穴に通したり足を持ち上げたり触られているのが嬉しいのかグルグルしたりして(笑)
もう嫌がるような敏感な年齢を超えたってことかもしれないんですが。
このいつもご機嫌さんなのはこむぎのいいところなんですよ^^

このおむつは優秀です。初めてでもすぐつけられるし、今のところ尿漏れはありません。ウンチも1回分くらいならちゃんと収納しています。これで大分助かりました。

今のところ、正常な時間の方が長いです。
正常な時は自分でトイレに行き、ご飯も食べます。
どうも徘徊の時間が長引くほどこむぎの脳にダメージがある気がしています。
徘徊を短時間で済ませられると復活も早いような・・・
わたしは家で声、歌のレッスンや講座をしているので、生徒さんに迷惑をかけるのでは?と言うのが大きな心配なんですが。
昼間は徘徊が出にくいようです。
猫は夜行性だからか、夜の方が出やすい。
本当にひどくなったら別に場所を借りることも考えていますが、今のところちょっとお許しいただくくらいで済みそうです。

正常な時はへそ天もします

今まで3匹の愛猫を看取っています。
最初は8歳で乳がん。
次に15歳で腎不全。
17歳で腎不全。
こむぎは長患いせずにだんだんに弱っていってご機嫌なままお空に還ってほしいと願っていました。

割と元気なまま認知症になるなんて思ってもみませんでした。
そう、便秘もなくなって、もしかしたら歩き回って運動不足じゃなくなったせいかもしれないですが、割に元気なんです。
ご飯ももりもり食べています。
発症前より元気かも。

と言うことで。
まずわたしが落ち込まないように、心身を消耗させないように。
共倒れになってしまいますから。
これまでの感謝を込めて明るく、介護生活をして行きたいと思います^^


本業はこちらです。


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