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#100: 子どもに対する罪悪感から解放された話

サラリーマンをやめて、もうすぐ4ヶ月。
手放したもの、手に入れたもの、大切に手の中にあるもの、
色々あります。


気づいたら、子どもたちが大きくなっていた


サラリーマンを辞めようと決めた理由の1つに、
子どもとの時間を大切にしたい
というものがあります。
大切な人との時間を大切にできる生活をしたい
と表現した方が適切かもしれません。

子どもたちが小さい頃は
「保育園に行かせるの。かわいそうに」
などという外野の声に罪悪感を感じながら
朝は、朝ごはんを食べさせて保育園に連れて行き、
遅刻しないように会社に行くのに必死。
夜は、夜ご飯を食べさせて、遅すぎない時間に寝かしつけるのに必死。
でした。

子どもたちが小中学生になり、
コロナ禍より前の、いちばん長時間労働していたときは
朝5時から7時まで家で仕事をして(朝5時より前は「深夜割増」賃金が発生するので、謎の遠慮をしてた)、
そこから諸々家の用事をして出社し
9時から夜9時半まで会社で過ごしていました。

辞める直前の2−3年は、かなり勤務時間を減らすことができていましたが
ハイブリッド勤務を駆使して、
おかずを仕込んで、煮込み中にまた仕事、
夕ご飯を家族と食べた後で、PCを立ち上げて仕事、なんてことがよくありました。

今になって思えば、
幹部社員で、特に勤務時間を定められていないのだから
成果をあげさえすれば勤務時間は関係なかったわけで。
「もっとうまくやって、外野の声は無視して
 短時間勤務を実現しておればよかったのかな?」と
思うこともあります。

「やりたいことは力を入れてやるのに。
 〇〇(職位の名称)になるんだから、嫌なこともやって」
とか言われていたくらいなので、
周囲からは好き勝手自由にやってる人と見られていたかもしれません。

チームで必要だと考えたら、特に指示とかされなくても
新しい研修やワークショップを立ち上げてたりもしましたし。
内製でやるので、予算執行も特になく(企画のための情報収集や事前課題用の書籍代くらい)、
費用承認にお伺いを立てることも殆どなかったので
のびのびと動けていた部分も実際ありました。

でも、自分としては「優等生」というか「求められる女性管理職」に
自分を合わせようとしてたように感じます。

そんななかで、ある日、
「子どもたちの背丈が私を追い越しそうになってる!」と
ふと気づいて。
で、高校生の上の子が、県外の大学への進学を希望しているので
あれ?一緒に暮らせるのはあとx年?」なんて
算数の計算レベルでもすぐにわかる事実に愕然としたんです。

このままでいいの?
子ども、あと何年かしたら巣立っていくよ!?

と思いました。

子どもたちの時間を「追体験」している感じ

サラリーマンを辞めて4ヶ月。
子どもと一緒に近所のモールに出かけていて
小さい子を見かけた私が
「可愛いね〜」と言ったりすると、
子どもが
「お母さんは小さい子を見たら、『可愛いね〜』って言うけど
 〇〇(子どもの名前)が小さい頃も、
 そうやって〇〇を見て『可愛いね〜』って思ってた?」と
ニコニコしながら聞いてくることがあります。

当時は、出かけていても
正直、用事を済ませて帰るのに必死だったり、
ぐずり始める前に用事を済ませようと焦ってたりして
あまり「可愛いね〜」と思う余裕はなかったです。

当時の写真を見てみると
小さい可愛い我が子が映っています。
でも、なんか記憶にないというか。

今は、よそのお子さんを見て、
「可愛いね〜」と追体験をさせていただいているのが
正直な感じです。
泣いてても、ぐずってても、とにかく可愛い!
(おばあさんみたいw)

子どもたちとの1日1日の時間が
貴重で、楽しいものに、今は感じられます。
学校の話を聞いたり、一緒にアニメを見たり、
休みの日のお楽しみを考えたり。
そして、夫との晩酌が楽しいので
アルコール摂取量も確実に増えている(笑)。

ああ〜、こういう時間を、こういう心持ちで過ごす日々を
もっと早く持ててたらよかったなあ・・・と思ったりもします。
もしかしたら、子どもが巣立って行く前の
ラストチャンスで
ぎりぎり手に入れた時間なのかもしれないけれど。


「未完了」が追いかけてきてくれていた

コーチングの世界などで言われることに
「未完了を完了させる」という言葉があります。

人生で完了させておくことだけれども、
先延ばしになっていること、
つまり「未完了 (unfinished)」のことを済ませるというもの。
unfinishedをfinishさせる。

先延ばしにしたままだと
未完了って、追いかけてくるんですよね。
追いかけてきてくれると言うか。

私の場合も、
未完了だった「大切な人との時間を大切にする生活を送る」ということが
さまざまな形で追いかけてきてくれたように思います。

「子どもが大きくなってる!」と愕然としたことは、その1つです。

でないと、緩和ケアをされていて多くの方を看取ってきた方が
書かれた本にある、
「死ぬ前の5つの後悔」の1つに挙げられているように
自分に正直な人生を生きればよかった
って、子どもが巣立つ直前とか、
自分が体調を崩した時とか、自分が死ぬ前などに
思っていたかもしれません。

本音のキャリアを生ききる

自分に正直になったとき、
あなたが「未完了」にしていることはありますか?

今回もお読みいただだき、どうもありがとうございました。
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