見出し画像

推し口コミが工芸をエンパワーメントする #カタリベ大日本市 に出演した話

ずいぶん時間が経ってしまったのですが先日、中川政七商店さんの展示会〈2021.6合同展示会大日本市〉の企画のひとつ「カタリベ大日本市」に、プロのカタリベとして参加させていただきました。

画像4

当日のくわしい様子はこちらをご覧ください。

中川政七商店さんといえば私にとっては"日本のいいものを届けるイケてるブランド"というイメージで、今回の企画に声をかけていただいた時からとてもとても嬉しくて...!二つ返事でぜひぜひとお答えしました。

他己紹介形式が新鮮!カタリベ大日本市

画像14

「大日本市ってあれなんですか?」と聞かれることが多いので私なりにまとめますと中川政七商店さんらしさ満点のtoB向け展示会です。

今回のカタリベ企画が画期的なのは、この三つを行なっている点だと思います。

①たくさんの”カタリベ”さん達に、モノを実際に使ってもらう
②モノの良さをnoteで発信
③展示会当日noteを活かした展示やトークイベント行う

ものの良さをどうやって伝えるか?

展示会というのはまさに知ってもらう(できればその勢いで買い付け仕入れて欲しい)チャンスなわけですが、良さを伝えるのにブランドさん本人の力だけでなくユーザーさんを巻き込むというのが良い〜!商品における他己紹介みたいなものですね。

私もそんなカタリベ、特にプロのカタリベの一人として今回実際にブランドさんの商品を使ってnoteを書き、それをトークイベントとしてお話しさせていただきました。

(↓写真は真剣にお椀とお茶碗の良さを熱弁するわたし)

画像1

ものの良さを感じる、何かを欲しい買いたいと思う時って、もの単体の魅力だけではなく、自分の生活に馴染むと腑に落ちた時だと思っています。特に食器は如実に生活への落とし込みが重要だと思います。

なので今回のカタリベ企画でも、モノ単体の良さだけでなく自分の生活でどう使うかをイメージしやすいようにと考えてnoteを書き、そんなお話をイベントでもしました。

アイテムのセレクトはある程度おまかせだったので、使用した食器たちは私なりの中川政七商店イチオシセレクトアイテム&コーディネートですよ。

トークイベント

大日本市当日はこんなふうに囲みブースの中で、トークイベントを。良さを伝えるためにどんなふうにコーディネートを考えたか、撮影のポイントなどもお話ししました。いや〜緊張した〜

画像6

noteの記事を紹介しつつ

画像10

手前に簡単なブースも作って

画像11

カメラも持参で写真の撮り方についてもお話ししました。

画像12

note3本

事前公開されたnoteは全部で3本です。

note1本目は『THE』のテーブルウエアを使ってホテルライクな朝ごはんコーディネート。

2本目は『鍋島虎仙窯』と『RIN&CO.』を中心に和のティーセットの提案。

3本目は1〜2本目のブランドにさらに『かもしか道具店』『mg&gk』を加えて和の朝ごはんコーディネート。

「noteを書いてください」とご依頼いただいた時には3本も書いてくれなんて言われてなかったのですが、アイテムを眺めているうちにこんなふうにも使える、あんな風にも使い回せるとイメージが膨らみ、ついついボリュームタップリのnoteに...!おそるべし中川政七商店。

未読のみなさん、素敵な食器ばかりなのでよかったら読んでみてくださいね。

”推し口コミ”にあふれた展示会

当日展示会に足を運んで思ったのは、想像以上にnoteを活かしていること!展示会当日いろんなパネルで「推しコメント」を使っていただいているのが印象的でした。

画像5

会場入ってすぐのエリアでは、プロのカタリベのみなさんのパネルも大きく展示。その場でnoteをQRコード読み込みですぐ読めるようになってるし、実物の食器も展示されててわかりやすい〜!

画像3

ブランドさんのブースでもアイテムのPOPで使ってくださってて。随所にカタリベ企画で集まった”みんなの口コミ”が生かされてました。

画像2

リアルってやっぱりいい

トークイベントが終わった後はご協力いただいたブランドさんともご挨拶。

画像8

『RIN&CO.』ブランドの〈漆琳堂〉内田徹さんと。この後漆について私があれこれ興味津々に聞くのに全部丁寧に優しく教えてくださいました。

画像15

noteで使用したのはピンクのグラデーションカラーの刷毛目の漆器ですが、写真手前にうつっている黒の真塗りも非常に良かったです。刷毛目の違いはなかなかテーブルコーデの写真では伝わりにくいのですが、印象が違うのを実物を拝見して強く実感しました。

画像8

『THE』の米津雄介さん。ここでもオタク気質なものづくりトークを聞いて大興奮。漆器や焼き物など伝統的な技術からものづくりを発展させるブランドさんも良いし、THEのように今の私たちに必要なものは?と暮らしぶりから問い直し、改めて伝統工芸のすごさを再発見するというのも素敵。

画像9

一緒にうつっている写真はないのですが、鍋島虎仙窯の川副さんともこれまた長くお話を伺って。天然資源ひとつで美しく均一な青磁の色を出す技術力の高さに改めて驚かされました。ブースもとてもおしゃれで、和食器のポテンシャルを感じました。

他にも長居できなかったけど、お世話になった『かもしか道具店』さん、『mg&gk』さんブースも少しだけご挨拶できてよかったです。

画像13

noteで使わせていただいた商品はもちろんすでに良さはわかっているのですが、ブランドの皆さんとお話しして裏話を聞くとますます愛着が湧いて。またまだ触れてなかったアイテムを手に取って比べてさらに魅力を感じたり。リアルってやっぱりいい〜!と強く感じました。

コロナ禍で延期になったり、中川政七商店の皆さん本当に大変だったかと思いますが素人ながらに本当にすばらしい企画だなと思ったので。少しでも拘らせていただけたこと感謝でしかありません。

お声かけいただいた中川政七商店のおかもとさん、ありがとうございました。

工芸の未来を考える、中川政七商店さんの本

実はこの企画が進んでる時私自身めちゃくちゃ忙しくて余裕がなかったのですが、終わった後中川政七商店さんのこの本読みました。もっと早く読みなよ!って話だと思うんですが(笑)読んでよかったので皆さんにも是非読んで欲しい。。。

展示会にかけた思い、コンサル事業や流通、オリジナルブランドそれぞれの成り立ちなど知ってその泥臭くも実直な思いにすっかり中川政七商店さんのファンになってしまいました。

正直、伝統工芸はこれからぐんぐん伸びる!という成長産業ではないのが現状です。職人さんたちは成り手がおらず、産地は先細るばかり。暗いニュースが多い中で奮闘されている中川政七商店さんにはリスペクトしかありません。でも一方で明るい話題もあるんじゃないかと思います。おうち時間を充実させたい、素敵な食器が欲しいと思う方は増えているんじゃないか?大規模にアンケート取ったわけではないので実数はわかりませんが、肌で感じることは多いです。工芸=食器ではないのですが、重なる部分は大きいと思います。私ができることはアリンコの足跡くらいごくわずかしかないのですが、うつわ好きの端くれとしてこれからもテーブルコーディネートや写真で伝えらられることやできることがあれば少しでも貢献したい。。。

そんな気持ちになりました。

・中川政七商店「大日本市note
・菅野有希子Twitter:@yukiko130
・菅野有希子Instagram:@yukiko130

■ 写真提供:中川政七商店さま



サポートありがとうございます!いただいたサポートで新しい食器を買って、みなさんが「読んでよかった」と思ってもらえるようなnote書きたいです🌿