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未来の留学生へ ―逃げの留学にしないためにー

留学を通じて感じたことを、留学を考える自分の後輩、あるいは一年前の自分へメッセージを送るとして、書き記す。 (この文章は、河合塾運営サイト”みらいぶ”の連載、『From the Hub of Asia ~シンガポールから考えた高校・大学の学び』の最終原稿の先出しです。) _____ この連載の最後に一つメッセージを残すとすれば、「”逃げの留学”にするな」ということ。 今、本当に簡単に留学できるようになった。学校提携も奨学金も増えた。しかも留学経験がありますというだけでプ

    • 平和への祈り ー『君たちはどう生きるか』 考察・感想0827ー

      1. 前提(ア) 非常に抽象度が高く、何十年かけて咀嚼してみたい作品だと感じた。主人公が「大きくなったマヒトへ」と書かれた『君たちはどう生きるか(吉野源三郎)』の書籍を手にするシーンのように、本作品は我々に向けて「大きくなった君たちへ」と宮崎からプレゼントされた作品とも捉えられできる。その解釈する過程、自分が何を感じるか(作品を鏡としてどう自分を投影するか)が重要と考えたため、一旦作者の意図や妥当性のある共通解釈の記事などには目を通さず、下記の考察を作成。従い、事実関係や、作

      • チーム・学び場・Orchestration

        0. はじめにオーケストラに関わる学生向けの『学術×芸術 Summer Camp Fukui 2019』の運営を無事に終えた。 (運営・講師の方・参加者の皆はもちろん、多くの方の応援のおかげで素晴らしい時間を過ごすことができました。本当にありがとうございました。) "More social leaders from orchestras"がビジョンのこの合宿自体が、キャンパーが自分のオケに学びを持ち帰り、行動することに重きを置いた合宿であった。そこで自分が今回、学び場の設計

        • 「自分ごとにする」を巡るスタツア論

          沖縄戦遺骨収容の活動を続ける友人が企画した、沖縄スタディーツアーに参加した。 本ツアーの事前資料で強調されていたのは、現在も続く”歴史的・構造的沖縄差別”を前に、実は責任/加害者性を持つ参加者が何を考えるのか、という点であった。別の主催者の方も、ツアーの目的の一つに「自分ごととして捉え、行動に移せるか」という話をされていた。 自分ごとにするという言葉がここで意味するところは、問題意識に共鳴することであろうか。加害者としての認識を持つようになることであろうか。それとも何か

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