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I'll Never Cry (from tomorrow)というアルバムについて #2 "~milky way wishes~"

2曲目 "~milky way wishes~"について。

『~milky way wishes~』


時々 銀河の果てに

忘れものでもしてきたみたいに鯉が跳ねる

涙ふいに光って微笑みにキスをした

星の色を映す瞳 そんな水曜日


ピアノに伸ばした指が

触れるたび膨らむ地平線に神が落ちる

まじないを振り切って唇をキュッと結んだ

星を繋ぎ作る扉


涙ふいに光って微笑みにキスをした

星の色を映す瞳 そんな日曜日

この曲はイントロのベースリフからできたことを覚えている。このパターンはバンドの楽曲の中では珍しい方だ。基本的にまず弾き語りで曲の骨格を作り、各パートはメンバーに任せている。今回のようにどうしても弾いて(叩いて)ほしいフレーズはスタジオで一緒にすり合わせる。

最近はスムーズに進むことの多い楽曲のアレンジだが、この曲は特にサビで難航したことを覚えている。当時ちょうどコロナ禍に差しかかった中で家にいることが多く、暇を持て余していた僕はコードの理論について少しかじってみることにした。だからこの曲に限らずアルバムでは全篇を通し転調だったり変なコードを使ってみたりということを試みている。
そしてその挑戦意欲がもはや暴れ出していたのがこのミルキーというわけだ。何にしろ適度な加減というのはあるものでメンバーとの意見のぶつけ合いの結果、今の形に落ち着いた。

振り返って聴いてみると混沌の中にたしかに光が射している。

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