I'll Never Cry (from tomorrow)というアルバムについて #8 "*asterisk*"
8曲目、アスタリスク。
この曲はアルバムにおいて一番最後に完成した曲。
一番アレンジが難航したかもしれない。
タイトルや構成や歌詞やらがかなり転々としたことを記憶している。
このアルバムを作っていく際につよく意識したのは各曲の独立性だ。どうしても同じ編成で、極端に幅のある音作りをするというわけではないバンドだからこそ、作曲の段階で同じ印象を与えてしまう可能性をなるべく排除した。
だからこの曲のリズムはハネている。自分の場合、何の制約もない状態で好きに曲を作ることになったらハネさせることはまずないだろうと思う。
ただそういった試みには必ず新しい発見もある。たとえばこのビートは拍動のようだ、とか。
そこからサビの歌詞も浮かんできたりした。
そんな風に毎回、いろいろな要素に身をゆだねながら、頭をこねくり回してひねり出す歌詞も1000年後には無に帰すというのだから本当に心地よい。
それはまるでこの世界にいっときとして同じ構成の空気が存在しないのと似ているじゃないか。
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