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I'll Never Cry (from tomorrow)というアルバムについて #8 "*asterisk*"

8曲目、アスタリスク。

『*asterisk*』


いつか10年後だとか失くしたペンと

新しいスケッチブックで

きっと100年後のこと描き出すように

朝陽をうけ影を揺らす

そして1000年かかれば時計の針も朽ち果てるんだ


思い浮かんだ言葉を全部

口に出して唱えてみる

不退転 ビートは止まらずにこの胸を鳴らす

何年経っても終わらない祭りみたいにさ

生まれたての雛の夢


いつか10年後だとか無くしたペンと

新しいスケッチブックで

きっと100年後のこと描き出すように yeah


不退転 ビートは止まらずにこの胸を打つよ

何年経っても終わんない祭りみたいにさ

さよならと振った手を掠る風に

抱かれ白い夢を見る君の夢を見てた

遠き明日のこと

この曲はアルバムにおいて一番最後に完成した曲。
一番アレンジが難航したかもしれない。
タイトルや構成や歌詞やらがかなり転々としたことを記憶している。
このアルバムを作っていく際につよく意識したのは各曲の独立性だ。どうしても同じ編成で、極端に幅のある音作りをするというわけではないバンドだからこそ、作曲の段階で同じ印象を与えてしまう可能性をなるべく排除した。

だからこの曲のリズムはハネている。自分の場合、何の制約もない状態で好きに曲を作ることになったらハネさせることはまずないだろうと思う。
ただそういった試みには必ず新しい発見もある。たとえばこのビートは拍動のようだ、とか。
そこからサビの歌詞も浮かんできたりした。

そんな風に毎回、いろいろな要素に身をゆだねながら、頭をこねくり回してひねり出す歌詞も1000年後には無に帰すというのだから本当に心地よい。
それはまるでこの世界にいっときとして同じ構成の空気が存在しないのと似ているじゃないか。

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