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生きた名刺を作ろう

深夜にしか自分の時間が取れない橋本@SALTです。
昼間は息子と娘を膝の上に載せながらちょっとずつ仕事しています。

珍しく更新頻度高めですが、自分のオンラインサロンで以前書いた記事がちょっとばかり評判が良かったので、もう一度改めて書き直してます。

自分って一体何者なんだ?

どうしてもルーティンになりがちだったサラリーマン時代とは変わって、独立してから毎日のようにすてきな出会いに恵まれるようになりました。
たくさんの刺激をもらって生きている訳ですが、そんな出会いで感じたのは「自分って一体何者なんだろう」という疑問でした。

これ、独立して自分で会社を立ち上げてからずっと感じていました。

別に意識が高いわけでも、スピリチュアルな話をしたいわけでもありません。

出会ったすてきな人たちはみんな「何か」をやっている。
それがキラキラしているし、本当に楽しそうだし、その「何か」においてプロだし、誇りを持っている。

一方で「自分はこれをやっています」と胸を張って言えることがとても少ないんじゃないか、と気づいたんですね。

サラリーマンに与えられた名刺

思い返せば、サラリーマンとして会社に所属しているときは「この仕事をやってます!」と言えるのは社内だけでした。
会社の業績をまるで自分の手柄の様には言えないし、言ったところで何にもならないから。

なんなら会社だって別の大きな会社さんのお仕事をやらせてもらっている関係で、会社の業績として言えないなんてこともざらにあります。

結局、これまでやってきた仕事で公に発表できたのは「アソビフェス」というサービスを立ち上げたことぐらいでした。
(これはインタビューとかも受けているので一応自分の顔が出ている)

会社員は所属している会社のために働きます。
(極一部を除いて)その結果は会社の業績となり、自分の実績として大々的にオープンにできるものはほぼありません。
当たり前です。それで給料をもらっている訳ですし、会社は社長のものです。

代わりに与えられるのがその会社に所属している証である名刺です。
でも、この名刺を見ても入ってくる情報はやっぱり社名(と役職?)です。

これからの時代、どんどん会社の形が変わっていくと思います。
あの大手会社の倒産とか、数年前には思いもしないようなことが起きています。

そうなると名刺に書かれてる情報って本当に頼りないなぁって、そう思ってしまいました。

独立して作った名刺

じゃあサラリーマンを辞めて、独立した今は自分の業績を大々的に発表できるのか?と言われるとそういう訳でもありません。

独立してSALTの名刺は僕がデザインをしました。

初対面の自分たちがどんな人間かを少しでも知ってもらい、興味を持ってもらう。
そのためのギミックをSALTの名刺には2つ入れています。
もし名刺をお渡しすることがあればぜひ見てみていただけると嬉しいです。
ギミックが分からんよ!ってなったら言ってください。
(顔を真っ赤にして実はここが面白ポイントだったんです、とお伝えします)

ただ、どんなに名刺のギミックが発動したとしても、僕がやっている仕事は「マーケティングのコンサルティング」が主だったものです。
これって、よほどのことがなければ縁の下で頑張る存在です。

そもそも受託という形でお仕事をいただいている以上は自分がメインになって表に出ていくことも違いますし、自分もそのプロダクトでメインになって出ていきたいとは思っていません。

良いプロダクトに良いマーケティングを重ねて世に出していくときにマーケターの顔は別に見えていなくていいのです。
(もちろん顔が見えて、それがプロダクトにとってプラスに働くのならそれは本当に素晴らしいことなのですが)

ただ、こうなってくると先ほどの「自分って一体何者なんだろう?」の答えは迷宮入りしてしまいます。

マーケターとして面白いものを発信する自分はスポットライトが当たりにくく、発信されるべき対象ではない。

去年はこのジレンマの中であーでもない、こーでもないと右往左往していました。

必要なのは生きた名刺

結論、これからを生きる僕たちには生きた名刺が必要だと思っています。

僕たちがビジネスの場において、「はじめまして」のタイミングで交換するあの名刺と呼ばれる紙には思った以上に意味はありませんでした。

どんなにアイスブレイクを入れたとしても紙と数時間の打ち合わせから得られる情報はホンのわずかで、お相手の方がどんな人なのかは数パーセントも分からないような気がします。

もちろんそこでピンと来た方とはお仕事を重ねていって、その魅力に触れていくことになるのですが、やっぱり時間がかかってしまいます。

そこでもし、自分が本気でチャレンジしているものが現在進行形であって、それを知ってもらうことができたなら、その物語のプロロークだけでも読んでもらうことができたなら、きっと距離はグッと縮まって、一緒に何かやってみたいな、と思ってもらえるんじゃないか、そういう気がしているのです。

これが「生きた名刺」です。

2020年から始まる実験

結論、2020年は新しい実験を始めます。
と宣言してからもうすぐ1/4年たちますが…着実に準備を進めています。

それは僕がやりたいことであり、得意なことであり、縁の下で働くことが好きな僕自身をどうにかして発信することです。

実はこれを見定めるためにこの1月から自分を徹底的に見つめ直してきました。

自分のルーツである「演劇」「脚本」「エンタメ」、そして今一番面白くて得意だと思っている「魅力を最大限に引き出してプロデュースすること」。

これらをフルに活用して、現在進行形の自分が分かる「生きた名刺」を作ります。

ただ好きなことをやるだけではなく、ただ得意なことを発表するのでもなく。
株式会社SALTとしての活動ではなくあくまで個人の活動で、でもそれはSALTにちゃんと還元される。
橋本祐樹という人間の中身も、ビジネスマンとしての側面も両方を知ってもらう。

ここまで書いてみて冷静になったけど、そんな魔法みたいなことできるのかな…(笑)

とにかくやってみる!
実験開始は4月から。

始まったら具体的な経緯もここに書いてみたいと思います。

お付き合いいただきありがとうございました。
それではまた。


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