お土産が嬉しい理由。
お土産は、選ぶのも楽しいけれど、やはりもらうのも嬉しい。
どこか普段と違う場所に行ってまで、私のことを思い出して「これ、買っていこう」と思ってくれることが嬉しい。それが私の好きな食べ物だったり、私に似合うと思って選んでくれたものなら尚更だ。
お土産といえば、いつも思い出すのは弟だ。
弟は、小学校の修学旅行で水族館に行ってきた。帰ってきたところで、私にイルカの写真が入った下敷きと、ノートをお土産としてくれた。いつも小生意気な弟が、私に二つもお土産を買ってきてくれたことに、密かに感激していた。
すると、同じく弟からお土産をもらった母が「お母さんにはお土産一つやった…」と悲しそうに言ってきた。二つもらった私は、母にかける言葉がなかった。
さすがにお土産の数を変えてはダメだろう、と子供心に思ったのだけれど、私のためにお土産を選んだ時間も掛けたお金も多かったのだと思うと、少し嬉しくなったものだ。
お土産を選ぶ時間は、相手のことを想う時間だと思う。
* * *
私の彼は、仕事柄あちこちへ行くのだけれど、そのたびお土産を買ってきてくれる。「仕事で行っているんだから、別に気にしなくていいのに」と口では言いつつも、やっぱり嬉しくてニンマリしてしまう。
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