第三者騒動で思うこと

4月27日の週刊文春の記事に端を発する一連の舛添都知事の国民の血税を使ったセコイ節約について思うことを徒然なるままに、っと。

確かにセコイ...セコ過ぎる...と思う。でも冷静に考えてみれば、こんなことって政治家に限らずよくあるんじゃないかって思う。ただ問題は税金が使われてるってことが一番なのは間違いないけど。

じゃあ、舛添さんがもっとマスコミから好かれてたらこんな報道されなかったんじゃないの?昔あんなにもてはやされて厚生労働大臣にまでなった人だよ?しかもレジオンドヌール勲章ってかなり偉大な人たちにばかり与えられている賞も取ってるんだよ?(有名な賞なのかもしれないけど、わたしは今回初めて知った。wiki情報だけど日本人だと伊藤博文やトヨタ自動車の社長や大江健三郎や向井千秋が取ってる1802年から脈々と続く歴史的にもかなり名誉あるフランスの最高勲章みたい。今上天皇だって授与されている(そしてキュリー夫妻は受賞を拒否してる)。すごっ!)

彼の味方をするわけではないけど、完全な負け戦というか(法律的には問題ないんだけど)、世論から総攻撃受けてる感が否めない。こういうことってよくある。政治家や有名人に限らず日常でもあるじゃない?でもよく考えたらすごく極悪なことしてるわけではないし、金額こそ普通に考えると大きいけど、舛添さんの資産から考えるとそうでもないのかもしれない。まあ、すごいのかもしれないけど。少なくとも都の予算は13兆円、彼の年収は約2000万円として、確かに彼の給料にしては贅沢な使い方(資料代、書籍代扱いの美術品や漫画など二年間で907万円だから給料の約1/4だと思ってもいい)だけど、もし彼にものすごい政治能力があって、そんな浪費なんて、都への貢献度に比べたら目を瞑ってもいいレベルなら、その分今の状況の後処理をしてもらうよりしっかり働いてもらえた方がよっぽど嬉しいって思ってしまうのだ。(しかも、もしかしたら、もしかしたら、百歩譲って本当に職務上の勉強のためにいろいろ購入したりしていたかもしれない、むにゃむにゃ。)

なんでこんなことをいうかと言うと、友人だ(舛添さんのことではない)。彼はさすがに政治家ではなかったが、会社の経営をしていた。(脱…)節税と言ってはプライベートで食事に行った時でも必ずと言っていいほど領収書をもらっていたし、絵画も同じように経費で買っていたし、旅行だってそうだ。なんだったらその場にいた全員を奢ってくれたりすることだってあった。なんなら、恋人にもできるだけ領収書をもらってくるようにも言っていた(もちろんプライベート!そして彼の会社とは関係性ない!)のを見ていたし、海外にお金を送る方法やらいろいろな手段を使って資産を如何に国に取られないかを日々考えて工夫して頑張ってたし。こういう行いは違法にはならないのは認識していたから堂々としたものだった。そしてそもそも彼だけでなく、多くの経営者(特に1代目)、その他個人事業主、なんちゃって有限会社保有者では割と普通にされていることだ。何故なら、こういう領収書がプライベートか仕事かの区別をつけてトラッキングする方法がないからだ。じゃあ、わかるような仕組みにすればいい。でもトラッキングするのだって人員を要することだし(具体的には思いつかないが、方法はあるはず)時間とお金の無駄だ。でも方法があるにしても、何故そうしないか?当たり前だ。政治家もやってるからだ。政治資金は使い切らないと回収されるのと同じで経費は落とさないと税金がどうせ増えるのだ。どちらも使い道は細かく言及されるものではないし。領収書さえあればいいのだ。自分が法律を触れずに極限まで利用してその恩恵に預かるための法律(もちろん彼らのための抜け道付き♡)そして自分だけじゃなく、応援してくれる人たちだってありがたい制度なんだからやめられるわけがない(当然自分に有利になるよう政治で働きかけてくれる人を富裕層は応援するし)。Win-winの関係なのだ。

話はかなり脱線したが何が言いたいかというと、舛添さんレベルの無駄遣いは横行しているものだし、(そうじゃない政治家の方には失礼だし、彼らには敬意を持っているが)、一般人レベルでも納税しないという意味ではやっていることは大して変わらないと思うのだ。そして、都知事といえば、職員だけでも16万人、人口1300万人の言ってみれば会社の社長である。多忙極まりないはずである。収益がある仕事ではないから億単位をもらっているトヨタや日産なんかと比べると給料は少なくても当然だけど、それでも責任の重大さが役職に伴って増大するのは当然だと思う(のは私だけではないはず)。それを思うとかれの約2000万円という給料(そして彼も約40%という所得税を取られるているはず)はむしろ少ないくらいなわけで。セコイはセコイとして、舛添さんが救いようがないくらいバッシングされているのが逆に怖い。こうしている間にもっと気にするべき法案が通っていたりしないのか。

ということで少し調べてみた。あるやんけー!!!どうも「刑事訴訟法改正案」が成立していた。これは3月23日付だけれどももっと報道されてもいい内容なのではないかと思う。冤罪を防ぐために取り調べを可視化するのが目的なはずなのに、蓋を開けてみれば原則としての取り調べの全過程の録音・録画の義務付けであり、任意や別件での取り調べは除外されているのだ。それに冤罪を防ぐためには全過程の記録を取ることが重要なのに(途中で精神的に追い詰められて、苦しさから逃れるために無実なのに自白することになるケースが多い)録音・録画をしなくていいケースがある。内容はここでは割愛するが、要するに、法案の文言はそうは言わないが、警察は検察が自分に不利な証言などがある場合は録音・録画をしない選択肢があるということが問題なのだ。まぁ、これは蛇足ではあるが、あまりに舛添さんに対するバッシングが酷すぎて、もっと他に気にすることがあるのではないかと気になってしまう。。。

こういう時、悪い面ばかりクローズアップされちゃうものだけど、実際彼は本来政治家としてすごく有能な人のはずだ。厚生労働大臣の時の功績が認められてのあの賞だし。じゃあ、都知事になってからはどうなのか?(賛否両論な上、いろいろガタガタ感があるけど)東京オリンピックは問題だらけ。一体なんのために外交ばかりしているのか?都民のために尽くすのではなく、東京が他人からどう思われているのかばかり気にするのか?そんなのはどうでもいいから都のためにもっと尽力してほしい。それが人情だ。しかも外国人はそんな舛添さんを見てもそんなに有り難がるとも思えないし。ただ楽しいから外交しているのか?でもこう考えたりもできないだろうか。まだ地固段階。オリンピックの成功、観光都市東京を作り上げ、オリンピックをきっかけにもっと人を呼び込む。と同時により魅力的な首都にする(←ここんとこの活動は何してるか知らんけど)。そんなことを頑張ってる途中だからなんてことはないのか?

善意に解釈しようとしてみた。でも旧友?戦友?であるはずのビートたけしさんや田嶋陽子さんですら彼を単にセコイとしか言っていない映像ばかり流れる。なんで誰も彼の味方をしないんだろう…悲しい話だ。厚生労働大臣には2007年8月に就任してから2010年4月に自民党を離党するまでのわずか2-3年の間にあんなに功績があるような人なのに。

じゃ本当のところどうなのか。報道されている部分以外では彼らは彼を擁護したりしていないのか?そして都知事になってからの実績を調べてみた。、、なんもやってないんか?!やっぱ、裸婦か?第三者を流行らせた功績だけか?新しい判断か?アモーレか?(はい、すみません、他の人混ぜてやり過ぎました。)少なくとも目立ったものはないかもしれない。オリンピックの誘致だって前任者の猪瀬さんだし。。。

繰り返しになるが。
せっかく能力のある政治家。正直能力だけであれば彼以上の人材はなかなかいないのでないか。でも肝心の東京を良くしたいという思いや意欲がもうなくなってしまったのなら、ダメだけど。
もっと本気を出して取り組んでもらいたいものだ。そうしたら、都民だって鬼じゃない。返済だってしてるし、誰だって間違いや思い上がってしまうことってある。大物だからって、有名人だこらって例外じゃない。反省して本気をだしてくれるなら、わたしは彼を応援したいと思う。じゃなかったら、やっぱり過去の功績にあぐらを掻いたり、海外の人に評価されて、その栄光が忘れられないからといって、その海外からの評価を失いたくない、ずっと浴びていたいからといって(※全部わたしの想像です)外にばかり目を向けるのをやめて、初心に戻ってほしいな。うん、わたしはそう思う。そしたら、都民もハッピー。マスコミもハッピー(彼に個人的に何か恨みがある訳でなければ)。何より舛添さん本人もハッピー。じゃない?ってなことで、わたしはもう少し様子を見ながら彼を応援してみようと思う。(あまりのバッシングぶりに、さすがにイジメみたい。不当に血祭りにあげられてるんでなければ、ま、何事もバランス、バランス。笑)

結果良いかどうかはわからない東京オリンピックもせっかく来るわけだし、世界に向けて東京をアピールするチャンス!来ないのならいいけれど、いつか来る日なら良いものにしたいじゃない。そんなわけで、東京都の社長である知事さんにはセコイだけではなく、しっかり都民のために、ひいては日本のために頑張って欲しいものです。

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