久しぶりに「フランス人は10着しか服を持たない」を読んで

久しぶりに「フランス人は服を10着しか持たない」を読んだ。買ったのは随分前だけれど、何となく気に入っていて手放すのには惜しい本で、本棚に眠らせておくのが勿体なくて引っ張り出してきた。

もう何度か読んでいるので、改めて読み直して私が思う「ここがよかったな」というところをまとめてみる。

結論から言うと、自身の生活の質を上げたいと思う本なのだ。何も経済的にと言っているのではなく、日々の暮らしをもう少し丁寧にしたいということだ。読んだ直後はいつも覚えているのに、少ししたら習慣になっていないせいか忘れ去ってしまう。例えば必要なものを自分のもとに置いておくことだ。ここ2年ほど部屋の中の不要なものをどんどん処分しているので、以前よりはいくらかましだが、油断するとテーブルの上には郵便物や雑貨とかいろんなものがのっていて(乗せているのは誰でもない私なのだけれど)、何でこんなことに!なんて思うこともしばしば。普段から何をどこに置くのか定位置を決めたり、不要なものをすぐに捨てたりしていればこんなことにはならないはず。再読して「あんな部屋を私は心地いいと思う?」と思ってしまい、少しずつ片付けを始めた。それから洋服について。20代前半までと似合う服や着たい服の好みが変わってきたのに、変わらずクローゼットの中には大事にしまってある。母に買ってもらった服だからと着ないのに置いてある服が何着あることか!生きていたら好きなものも考え方も変わるのだから、そろそろ受け入れてもいいんじゃない?と思えてきた。

日々の暮らしをもう少し丁寧にできれば、いつも満足している、いつも楽しんでいる、こんなときでもきっとそう思えるのだろう。

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