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なにかを好きなるのと、よい事がぜったい帰ってくる。だから大きな声で好きだと言ったほうがいい。


フィリピンから今晩は。

今フィリピンで語学学校の日本人スタッフをやらせてもらっていますが

なんでこんな事になったのかなって思うと

ハタチそこそこの頃にメキシコに留学したせいだなーって思うのです。

※上の写真は私が留学していた街です。泣ける程キレイ。


そこで学校のスタッフをしている日本人に会いました。

なんとなく、こんな日本人の居ない場所で頑張っているその人の生活。

憧れました。

その、なんとなくの感覚があったからこそ、

今回、フィリピンの学校で日本人スタッフやる?

って聞かれたときに、

やる!

って言えたんだと思います。

こういう幸運に出会えたのは、そもそも学生の頃に第二外国語で

選択したスペイン語を好きになり過ぎた。そのせいです。

スペイン語の言い回しが日本語とも英語とも違っていて

目からウロコ。

まじかー!!!それそーやって表現するの?!!!

うわー!!!ほんとかー!!

その表現ステキすぎる。うわぉぉぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ。。

大好きだー!!!!!!

っていう1語1語にいちいち感動して、

すっごい面倒くさいヤツでした。

例えば。

「いってらっしゃい」の、挨拶。

スペイン語にはそれにぴったり相当する言葉はありませんが、

そのシーンで言う言葉。それがもう、ただ一時外出するだけなのに

甘い。甘すぎる。

例えるならキャンディーの中にキャラメルを入れて

上からチョコレートをぶっかけて

さらに粉砂糖にまぶしたみたいな。

そんな言葉を、毎日上の写真のような場所で話していました。

そりゃあ溶けますよ。

私のホームステイ先は一般的な裕福な家ではなくて

未亡人のおばちゃんの家でした。

未亡人で1人だから裕福じゃないけど部屋あまってる。

じゃ、留学生でも入れとくか。みたいな。

なので、なぜか未亡人のおばちゃんと二人、メキシコで母娘のように暮らしていました。

おばちゃんの料理が上手すぎて、泣けました。

今までの人生でどんなレストランの料理よりももう1度食べたい。

おばちゃんは毎日道ばたで手作りケーキを売って生計を立ててました。

翌朝売るケーキを夜中に焼くんです。

おやすみと言ったあとに

焼けるケーキの匂いを嗅ぎながら眠りに落ちる毎日。

そりゃあ溶けますよ。

留学中盤になると、おばちゃんの親戚の女性がアメリカで離婚して

おばちゃんの家になだれこんで来ました。

メキシコ人の訳ありのおばんちゃん×2 と一緒に暮らす。

母を一気に2人得たみたいな環境でした。

そんな2人に毎日、「いってらっしゃい」と言われる。

最高に幸せでした。

でもね、

何しに行ったの?

って言われると別に明確な理由はないんです。

地球って広いから、いつもの場所とちがう場所に行って

いつもの場所では感じられない心臓の揺れを楽しんだ。

本当にそれだけです。

はっきり言って、日本人は外国語なしでも生きて行けます。

もっと言うと、外国語が出来て生活面や金銭的に恩恵を受ける事は

まず無いに等しいです。

私のスペイン語も、昔はもっと喋れましたが

今となっては残念きわまりないものです。

(定年後にスペイン語をもう一度勉強するのを楽しみに生きてますが)

でも何かを大好きなことに理由や目標はいらないなって最近思います。

好きな気持ちのパワーはきっと何かへの起爆剤になって

後から何かになって返ってきます。しかもいい事が。

今回、フィリピンで働かせてもらうこともそうですし、

もっと言うと、ライターのお仕事をはじめたのもメキシコのせいです。

昔から書く事が大好きで、

ライターやりたいなっておぼろげな気持ちはありました。

何かが伝わるものなのか、

ライターになりなよ!

って周りの人に言われることも多くて、すごく不思議な気分でした。

でも、「書く」ことってべつに食べ物でもスポーツでもないし

「書く」部活もないし、「書く」お店もないから

自分が書くことが好きなことがいまいち掴めずにいました。

そのいまいち掴めないおぼろげな気持ちを繋げてくれたのは

メキシコでした。

大学を卒業して社会人になったころ

私のスペイン語、いえ。メキシコ愛は変わらぬものでした。

ただ、その頃は仕事が忙しくて

や、ちがうな。会社の行事が忙しくて

なんだか元の自分を忘れかけていました。

そんな時、当時住んでいた近所で

「オレ、メキシコ人!!」って顔に書いてあるような

どう考えても100%メキシコ人のおじさん。。や、お兄さんが

チャリで軽快に爆走していくのをよく見ました。

東京ならまだしも。名古屋の家の近所でメキシコ人。

ちらちら視界に入るメキシコ人のおじさん。

気になりすぎて、いてもたっても居られなくなったので

ある日Facebookで探してコンタクトしてみました。



ほんとです。

それほどまでに当時の私はメキシコを欲していたんですね。笑

大丈夫じゃなかったんですね、私。今も大丈夫じゃないですけど。

そんなことしたのは後にも先にもこれ1回きりですが。

そのおじさんがフタを開けてみたら普通のメキシコ人ではなく、、

スーパーすごいメキシコ人だったんですね。

メキシコ人のおじさんは想像を絶するほどファンキーで

得体の知れない私にも、ものすごく良くしてくれました。

歩くウィキペディアなんじゃないかと思うくらい

マシンガントークで色んなことを教えてくれました。

本当に知識豊富で、しかもこの歩くウィキペディアメキシコ人おじさんは

高度な名古屋弁でしゃべります。

このおじさんは私に出合って間もなく、起業しました。日本で。

世界にはすごい人がいるもんだなぁ。

なんて、感動していたら

おじさんが「ちょっとうちの会社手伝ってよ」って言いました。

「ライターになってよ」と、言ってくれました。

このおじさんには私が書くのが好きなんて一回も話したことないのに。

すっごい不思議でした。

とりあえず否定するのは私の癖で、

「できない。できない。だって。。うんぬんかんぬん」

と煮え切らない事を言っていたら

ガツンとキレられました。

「できるとかできないとかじゃなくて、やりたいかやりたくないの?」

この言葉、そのあと私の大好きな言葉になりました。

大人になってこんなふうに怒られるって幸せです。

大人になって怒られるのなんてミスをした時くらいですから。

だからいつも、ミスのない人生を。目指していましたが

ミスをしないことは当然私の本来の目標ではありません。

おじさんのこの言葉、視界をすごくクリアーにしてくれました。

そうして、少しだけ会社のお手伝いをさせて頂きました。

まったく大したことはしていないんですが

それでも、何となくいつも何かを書いていたいという事実に

向き合うには十分な機会でした。

その後、自分で別の仕事をみつけて今に至ります。

第二外国語のスペイン語が大好きだったこと

メキシコに大した計算もなく行ったこと

そのせいでもうスペイン語への愛が溢れて止まらなくなったこと

人生でなーんにも役に立たないどうでもいい自己満足に聞こえますが

理由は後付けでやってきます。

好きなパワーは無敵なんじゃないのかな。と、思います。

何かを好きなことに無駄はありません。

すべては何かに繋がります。

スティーブジョブズのあの有名なスピーチにもありますが、本当にそう。

さいごにひとつ。

わたし、instagramが大好きです。

中毒かと思うくらい大好きです。

上手いか下手かは別として、写真を撮るのが好きなんです。

ある日、instagramですっごく大好きな写真を撮る人を見つけました。

友達にすっごいこの人の写真が良い。本当に大好きなんだ。

と、その人の写真を見せて力説したりしてました。

その後、その人と付き合う事になりました。

しかも一体なんの念力が通じたのか、向こうからよってきました。

それが今の彼氏です。

本当に不思議です。

だから何かを好きになったら大声で好きということ。

本当に大切です。

好きという事を吐き出すのはべつに小さなことでも

以外と恥ずかしいものです。

好きとは、盲目で他人からすればただのバカ。

それでも

もっともっとみんなで大きな声で愛を歌えるように。

なったらいいな。と思います。

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