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14. be respectful

国際教養大学での春休み中の研修プログラムに参加していた高校生が、街なかのフィールドワークで文化創造館のサインを目にし、日英で表記されている内容が異なることに着目し、その理由を問合せてくれたことが最近あった。

サインを用意した当時は、明確にその理由を考えていたかと尋ねられれば、記憶すらあやふやなほど一瞬で日英表記の差異を残したまま掲示することの判断を下していたように思い返す。いざ質問されて、改めて理由を考えてみた。
 
最初のサインをつくった時に、日本語の文章はかなり推敲を重ねた。できあがった日本語の文章を英語に翻訳する際には(ノンネイティブが社内で翻訳しています)、日本語ほどに時間をかけずに伝えたいニュアンスをストレートに表現できたと、同僚と言葉を交わしたことを鮮明に覚えている。「英語の方が楽ですね」と。
ちなみに、文化創造館内外のサインは恥ずかしながらも多言語対応が全くできていない。そんな中で、あえてこのサインだけ英語を用意したのは、秋田在住の外国人で、文化創造館にスケートボードをしに来ていた人がいることを知っていたからでもある。
 
2月末にサインを更新するにあたり、再び日本語の文章は推敲を重ねた。
その際に、英語のサインを更新しなかったのは、当初の内容で十分事足りている、改めて言葉をこねくり回して注意喚起する必要はないと考えたためであると振り返る。
  
日本語と英語の表記の差異で最も顕著なのが、次の一文であり、英語に加えた一言こそが、サインを目にした人が心に留めてほしいと願っていることである。
「閉館時間(21時)を過ぎての、屋外における音の出る活動はお控えください。」
「Please control noise levels – be respectful of others.」

文化創造館は、中心市街地にあり、住宅街が近接し、小さな子どもから高齢の方までが滞在・往来する公共の施設です。
Be respectful of others. 
上手い日本語訳は今のところ思いつかない。

※Google検索をしたところ、「be respectful “to” others」が正しいとの情報も。

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