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【テラレイド】DLC『碧の仮面』によるソロレイドポケモンの変化

 どうも。レイド勢の杉浦です。

 先日、ポケモンSVのDLC前編『碧の仮面』配信によるソロレイドの新しいキャラランクをX(旧Twitter)に投稿しました。


 と、せっかくポケモンに関する記事用としてnoteを始めたので、今回はテラレイドバトルについての記事を書くことにしました。
 とはいえキャラランクをすべて解説しようとしても、さすがに数が多すぎるし、何より今更テツノカイナとかハラバリーの解説をしたところでその実力は周知の事実であります。

 そこで、今回はDLC前編『碧の仮面』によって影響があったポケモンに絞って語っていこうと思います。

 ちなみにキャラランクの評価基準は、Sは目立ったデメリットがない最強ポケモン、Aは多少の不満点はあるもののいたら活躍する強ポケ、Bは可もなく不可もなく無難に戦えるポケモン、Cは役割がピンポイントではあるが戦えるポケモン、ランク外は使いこなせなかったポケモン、ということにしています。


ストライク

 DLCにてダブルウイングを習得したことにより化けた飛行アタッカー。DLC以前では精々つばめ返しを特性テクニシャンの補正をかけて攻撃する程度であり、戦えなくはないもののパッとしない評価でした。剣の舞を積んで気合い溜めの急所率アップで火力を底上げしたとしても、元々の耐久値の頼りなさが響いて立ち回りが難しいポケモンでした。
 
 しかしダブルウイング習得により事情が変わりました。威力40にテクニシャン補正がかかったうえで二回攻撃は、実質威力120とかなり強力なものに。デメリットも命中90というわずかな命中不安程度であり、他の高威力技に比べればデメリットらしいデメリットでもない。
 
 この高威力が素晴らしく、たとえ耐久が低くても貝殻の鈴による回復で補えてしまうほど。これはパオジアンやイーユイといった災厄ポケモンをテラレイドで使用する際の使用感に近い。パオジアンとイーユイは共にAランク評価ですが、この二体は決して耐久が高いポケモンではありません。ですが特性込みの火力が高すぎるため、多少耐久が低くても貝殻の鈴の回復が間に合ってしまいます。それに剣の舞や悪巧みを最大まで積まなくても戦えるほどに威力が高い。
 
 この災厄ポケモンと同様のことが、DLCでダブルウイングを習得したストライクにも行えるようになったわけです。
 
 テクニシャン×ダブルウイングのストライクは相手が相手であればワンパン性能もあるくらいの、かなり強力なもの。DLCでとんでもない強化をされたレイドポケモンです。


オーガポン

 DLCのパッケージポケモン。テラレイドにおけるオーガポンは、主に剣の舞からのウッドホーンで回復しながら攻撃する立ち回りになります。レイドバトルにおいて吸収技がいかに優れた技であるかはハラバリーが実証しているように、オーガポンもウッドホーンさえあればなんとかなる場面が多いです。
 
 また草タイプであるためにキノコの胞子をはじめとする粉技が効かず、タイプ故の豊富な補助技も魅力的。光合成やグラスフィールドでさらにHP管理するのもよし、甘えるで耐久戦法をするのもよし、挑発アンコールで相手の動きを封じるのもよし。技構成によっては器用に立ち回れるところが評価ポイントですね。

 草物理アタッカーとしては以前テツノイサハを考察してみたのですが、ある程度無難に戦えそうですが特筆するような長所もなく、何気に補助技もいいものがないため育成を断念したことがあります。他の草ポケモンでは数値であったり習得技であったりする部分が足りず、物理アタッカーとしてイマイチでした。そこにきてのオーガポンだったわけで、ようやくまともな草物理アタッカーが登場したという印象です。
 
 あえて欠点を述べるとしたら、テラスタルすると特性負けん気がなくなってしまうところでしょうか。とはいえそもそも能力を下げてこない相手であれば負けん気の有無は関係ないので、そこまで大きなデメリットでもないですね。剣の舞ウッドホーンで充分戦っていけます。
 
 ただこれらはあくまでウッドホーンを軸にする草オーガポンの評価である。オーガポンは持ち物によってタイプを変更できますが、そのお面を持ったオーガポンの評価はあまりよろしくない。
 
 というのも、まず持ち物が持てない点。わざわざタイプを変更してレイドバトルに挑む以上、相手に刺さるタイプは草ではなく炎や岩や水タイプとなる。そうすると攻撃技は必然的にツタ棍棒となる。ウッドホーンとは違い攻撃しながらHPを回復することができないため、本来なら貝殻の鈴を持たせたいところです。ですが性質上持ち物はお面固定となるため、攻撃しながらHPを回復することができず、結果として攻撃の途中途中で光合成によるHP管理を挟まなければならないのが、致命的に使いづらい。
 
 持ち物固定で攻撃しながらHPの回復ができないレイドポケモンは他にもアルセウスがいますが、ただアルセウスは持ち物で全タイプに変更できる他に類を見ない対応力を考慮すると、デメリットがあるにせよ活躍の機会がある強力なポケモンであることには間違いありません。ただオーガポンに関していえば、わざわざ持ち物固定してまでタイプを変更するほど活躍できるかと言われると疑問が生じます。
 
 お面の中でも、炎オーガポンは特性型破りが強いもののテラスタルするとその長所が失われてしまいます。水オーガポンに関していえば物理水アタッカーはマリルリで充分である。岩オーガポンは物理岩技で命中威力ともに安定しているところは他の岩アタッカーにはない長所であるため、お面オーガポンの中では頭ひとつ分抜けている印象です。ただやはり攻撃しながら回復できない点による立ち回りの面倒さが否めないですね。
 
 よってオーガポンの評価としては、草をAランクとし、岩をBランクにしました。炎は評価していませんが、水よりはまだ活躍の機会がありそうということでCランクにしています。


ウツボット

 最強ヒスイダイケンキレイドで注目されたポケモン。アシッドボム&ギガドレインにより安定した立ち回りが可能。またクリアスモッグなどの優秀な技を覚え、とくに特筆すべき技は胃液である。厄介な特性を持つポケモンに対して特性打消し技を持っているのは大きなアドバンテージとなります。ギガドレインによる耐久戦法は耐久お化けのタルップルという強力なライバルがいますが、この胃液によってタルップルにはできない芸当があるのがウツボットの強みですね。
 
 種族値も物理特殊の両方に対応できるため、育成次第では様々な型を生み出せそうです。技もリーフブレードやヘドロ爆弾などいい攻撃技もそろっているので、貝殻の鈴を持たせるのもアリだと思います。ただしその場合、草アタッカーとしては草オーガポン、毒アタッカーとしてはテツノドクガなど、強力なライバルがいるのが懸念点ですかね。
 
 あと一点気になるのが、優秀な技を習得するもののその技同士の嚙み合わせが悪いところ。火力補強としてのアシッドボムと、相手の積み技対策としてのクリアスモッグがありますが、これクリアスモッグを撃つとアシッドボムの特防ダウンごと打ち消してしまうため、意外と使い勝手が悪いです。クリアスモッグに関していえば、それこそ最強レイドのように確定で積み技を使うタイミングがあるときだけ活用できるといったところですかね。


ピクシー

 新たな天然要員。技としては吸収技のドレインキッスに、積み技の瞑想、火力補強になる噓泣きなど、ほぼほぼニンフィアと同じ立ち回りが可能。また元ノーマルタイプであることもあって補助技が豊富なのも素晴らしいです。
 
 ただ、確かに特性天然はレイドバトルにおいても強力な特性ですが、残念ながら天然によりせっかくの噓泣きの効果を打ち消してしまいます。よって天然型だと地道に瞑想を積んでいくしかない。同じ天然ポケモンのラウドボーンと大きく評価が変わる点がこれです。

 ではマジックガード型にしても、レイドバトルにおいて対策必須となるほどの定数ダメージもありません。特性を活かして命の珠で火力を底上げしても、ニンフィアにプレートを持たせればいいだけの話になってしまう。それにフェアリーポケモンにおける火力の話をしてしまうと、ニンフィアは特性による破壊光線というロマン砲がある。
 
 結果として、確かに優秀なポケモンで期待値は高いものの結局のところニンフィアの劣化にしかならない、という評価に落ち着いてしまいます。
 
 ただ一点ピクシーにしかできない芸当として、悪サーナイトに勝てること。レイドバトルにおけるサーナイトはNPCのターンも使って瞑想を積むため手が付けられず、攻略方法としてはクエスパトラの特性便乗で能力上昇をコピーしてからのアシストパワーで何とか、といったものでした。そのためアシストパワーを無効にする悪テラスタルだと事実上攻略方法がない難関レイドでした。しかし特性天然でフェアリータイプのピクシーの登場により、悪サーナイトの攻略方法が生まれたのは評価ポイント。
 
 ピクシーの役割は悪サーナイトというピンポイント気味ではありますが、とはいえ普通のレイドにおいてもニンフィアの劣化といえ無難に戦えるので、キャラランクとしてはBランクにしました。


トルネロス

 トルネロス自体はDLCの強化も弱体化もされていませんが、影響を受けたポケモンではあります。というのは、ダブルウイングを習得したストライクのせいです。
 
 DLC前では両者とも、高くない耐久をなんとかしながら積み技を限界まで積んだ後テクニシャンつばめ返しを打つかエアスラッシュを撃つかの違いしかありませんでした。ただトルネロスに関していえば雨乞いをする余裕があれば暴風を撃つことができるなど、微妙ですがストライクより火力が高かったです。その一点により、「数少ない飛行アタッカーの中でもまだまともに戦える」という独自性によってAランク評価にしていました。
 
 ですがDLCによりストライクがダブルウイングを習得したことにより、トルネロスよりも手軽に高火力を打ち出せるようになり、その「数少ない飛行アタッカーの中でもまだまともに戦える」という評価ポイントをストライクに奪われるかたちとなり、ストライクがAランクになった一方で、トルネロスはBランクに降格となりました。
 
 とはいえトルネロスも無難に強いですけどね。レイドバトルにおいてニョロトノやイダイトウ、その他ヌメルゴンなど雨戦法のポケモンが飛行弱点のテラスタルであった場合は、ストライクよりも暴風が使えるトルネロスに軍配が上がりますので、ケースバイケースということで。


後記

 といった感じで、DLC『碧の仮面』によって変化したソロレイドポケモンについて語りました。まだまだ考察不足で開拓されていないポケモンもいるかもしれませんが、今のところはこういったキャラランクです。DLC後編『藍の円盤』でさらにテラレイド環境に変化があると嬉しいですね。

 あと関係ないですけど、キタカミの星6レイドはなぜがジャラランガとヤバソチャばかり出てくるのですけど、これは何? いやまあキタカミレイドは種類が少ないから同じポケモンが出やすいのかもしれませんけど、もうちょっとなんとなならないものかと……。その点も含めて『藍の円盤』に期待。


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