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流れるがままに・・

D氏がケータイで話をしている。

「会長からでした。何でも、知人の現場を手伝ってもらえないかと。」

会長は僕達のお客様。であれば、とにかく詳しいお話を聞かなければなるまい。
僕達は、夕方、会長の事務所に向かう。

そこには、会長の知人の社長さんがおられた。何でも、工期が厳しくて、応援が欲しいのだという。

仕事は「土木」のジャンル。だが中身は雑草の抑制だ。しかも工法として面白いなと思っていたもの。

だが、僕達にも現場がある。アニキと若社長のソバ転作田。あと3日はかかる。ある程度目鼻はつけないといけない。

「なんかならんか?」


なんとかならないか?と会長が言う。

僕はこちらの事情を話す。何とか擦り合わせが出来そうだ。まあ、多少タイトにはなってくるが、頑張ればいい。

「条件」についても話をしたが、それはあっさり、こちらの提案で引き受けていただいた。

会長の事務所を出たあと、僕が考えていたのは、そう、

流れに身をまかす


ということだった。

お金のことは、正直、どうでも良かった。ただ僕は、

困っている人を助けられる


ということと、


お世話になっている人のお役に立てる


ということが嬉しかった。

これがこの先何に続くかわからない。だがそこに

新しい道


がある事は確かである。

流れるがままに・・

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