龍さんの采配
1月4日。
この日僕は氏神様の掃除をしていたが、午前中に一件、午後に一件、用事が入っていた。そのため、作業を二回中断しなければならない。
前回ご奉仕した時には龍さんに失礼をしてしまったから、今回は、天気のお願いをせずに作業を行うことにしたのである。
降ったら降ったでいいや、と思って。
実際、小雨が降ったり止んだりの日だった。
僕は、自分の時間感覚を頼りに作業を進める。
どれくらい時間が経っただろう。雨がにわかに強くなってきた。
こりゃ、アカン。
僕は手を止めて、お宮の屋根の下に避難する。
時計を見ると、10:30。僕がアラームをかけていた時間なのだ。
これは・・
と思ったが、思いを脇に置いて、僕は所用に向かった。
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帰って午後の作業。今度は15:00がリミット。
午前中にそんなことがあったもんだから、何となく天気を気にする。
・・というか、「安心」している。
やはり、同じようにザーッと来た。
もう僕は時計を見ることもなく、作業を切り上げた。
そろそろ時間だ
龍さんがそう言っている気がしたからである。
そしてそれは正解だった。
夜、布団に入り、僕は龍さんに感謝を申し述べる。
ありがとうございます。
しばらくして、別の「何か」が丹光に現れた・・
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