名前のわからなかったご先祖様【その後】

自ら命を絶ったこのご先祖様。

この方のその後はどうなっただろうか。
供養の甲斐はあっただろうか。
そして何より、きちんと成仏できただろうか。

・・心配だ。なので、これも併せて確認していただく。

「・・・もう、下にはおられませんね。」

下とは何だろう？

「今までは下におられたわけですが、今はそこにはいない。何か、”上”と下の中間のようなところがあって、そこにおられるようです。」

途中・・ってことだろうか。
話を聞いてみたい。先生にお願いする。

「お母さまとの関係が良くなかったとおっしゃってます。気が強い方で、きつかったと。愛してほしかったがそうならなくて、”自己肯定感”を得られなかった・・というのがベースにあるみたいですね。」

・・なんか、僕に似ている。

「自害については、一度はやめようと思ったらしいです。けれど、やはり巻き込まれた状況が苦しかったので、やってしまった、と。それを今では、

激しく後悔

しているとのことです。」

「・・けど今は、おかげさんで楽になったと。」

そして・・・

「”ありがとう。”と言っておられますよ。会ったこともない自分にここまでしてくれて、本当に感謝している、と。」

ちょっと意外な展開だった。
まさか、感謝されるとは。

どういたしまして。ご先祖なんだから当たり前ですよ、と伝えていただいた。

どうやら、供養は一定の効果があったようだ。

良かった。

「きっとご加護がありますよ。」

先生は言う。

ありがとうございます。けど、まずは成仏していただいて、しかる後に応援してくださいね。

それでいいですから。

近々、お不動さんにお参りしてきます。