Exchange Life in Hong Kong 備忘録2
こんにちは、国際基督教大学の庄子友希と申します。前回に引き続き、香港に交換留学している中で、考えたこと・感じたことなどを自由に書き残そうと思います。少しでも、興味を持ってくれたら幸いです。
AIAカーニバル
現地の友達と一緒に、AIAカーニバルという毎年期間限定の移動遊園地に行ってきました。よく海外ドラマにそっくり出てくるような、パークの形をしていて、非常に新鮮味があったのに加えて、アトラクションも普通に面白かったです。
Ping Shan
寮が開催しているイベントで多くの歴史的な建物があるPing Shanに行きました。個人的な話をすると中国の歴史にも建物にも全く興味がないのですが、取り敢えず行ってみるか精神で行きました。案の定つまらなかったのですが(アジア人には見慣れているからかも)、「へ〜こんなものか」と思えただけ良かったのかなと思っています。しかしながら、香港のセントラル(都市部)にはない風景・街並みを見れたので、行って損はなかったかなと思います。また、このツアーをきっかけに面白いフィンランド人と友達になりました。彼は、本当に楽しそうに香港の街並みや歴史的な建物を見ていたのですが、メジャーはInformation Science、マイナーがビジネスと、学問に関係するからとかではなく、ただの好奇心お化けでした。
「雑談」
自分が彼を面白い人間だと思ったのは、このツアーだけでなく、その翌日の講義で一緒になったこともきっかけになりました。Cross-Cultural Managementの講義なのですが、彼はその講義を履修していないオーディット(Audit)でした。(なのでスライドとかは全部僕が見せてあげていました)なのに、クラスで普通に手を上げて楽しそうに発言します。面白いですよね。
さて、以下の面白いデータを紹介します。
このデータは、4つ国の志向性の度合いを数値化したものです。日本はものすごく特徴的で、「Long-term-orientation(長期志向)」「Uncertainty Avoidance(不確実性の回避)」「Motivation toward achievement and success」の項目おいて世界トップクラス(良くも悪しくも)を誇っています。
ちなみに、日本の「Power Distance(文化や社会階層において権力や地位の差に対する受容度合いを表す指標)」は比較的高くない数値が報告されています。教授も少し納得のいっていない様子でしたが、サイトによると、
「日本は他のアジアの国ほど階層的ではない。確かに日本は意思決定プロセスにおいて、各階層で確認され、最終的にトップが決定する非常に時間がかかる傾向にある。それはつまり逆説的に、この意思決定の遅さは、他の国に存在している階層社会のように、意思決定できる圧倒的なトップがいないことを示している。」だそうです。
この図をいじりながら、フィンランド人と会話していたのですが、日本とフィンランドは本当に真逆で、ある意味このスコア(特にMotivation toward achievement and successとIndulgence=贅沢)が幸福度と関係しているのかなとか思ってみたりしてしまいました。
少し話を戻して、「なぜ僕が彼が人間として面白い=魅力的に見えたのか」
それは、自分と生き方が全く違うのかもって思ったからだと考えました。
彼は、何というか自分の興味・好奇心のみに従って生きているように感じました。だから彼は常に楽しそうで、人を惹きつけるのかなと。もしかしたら自分にとっての魅力的な姿って彼で、こんな人間になりたいと無意識に思っていたからかもしれません。
一方、自分のこれまでの生き方はどうでしょう。
小学校3年生からサッカーを始め、中高と比較的強豪校に所属したせいか、「勝利」といった社会的に合意形成がとれているゴールに向かうことが正解だという価値観がガッツリ身に付き、生活してきたと考えています。大学生活においても、社会的に「優秀な学生」を自分なりに定義しながら、それに従って生きてきたかもしれません。ICUという31個のメジャーがある中で、ビジネスを選んだこと、留学するという意思決定、就職活動においても無意識にその価値観が影響しているかもしれません。
このように、社会的にある程度合意形成されたゴールに従ってきた人間にとって、自分の興味・好奇心に従う彼は人間的に自然と魅力的に映り、自然とこうなりたいと心の中で思うようになりました。
そこで、自分の好奇心を刺激するものって何だろうか、改めて考えたいと思います。彼は再来週、中国に一人旅すると言っていたので、自分も来週、一人で台湾に行くためのフライトを衝動的に取りました。その期間、改めて自分が、彼のようにさせてくれるモノとは一体何かを考えてみようと思います。なんかICU生っぽい。
Retail Reimaginated Challenge 2024
Smart Retailingの講義の一環として、ビジネスコンテストみたいなのにグループで参加することになりました。各グループ、一つずつお題(自分達のグループはHR系)を渡され、専属のメンターと共に解決策的なものをプレゼンテーションするというものです。Hong Kong Retail Management Association(HKRMA)という大きい非営利組織が運営していて、数多くの有名企業が協賛についています(なのでメンターの経歴が皆すごい)。結構長い期間で行うので、これから軽く頑張ろうと思います。
香港でベスト4に進出した話(サッカー)
交換留学生ながら、現地の部活動(サッカー)に所属させてもらっているのですが、香港の大学サッカーリーグにおいて、グループステージを突破しベスト4に進出することが出来ました。
自分達が所属するグループは強豪大学が複数いて、チームが発足して初めての全体ミーティングで監督が「We must be Japan 」と言っていたことが思い出として残っています。
結果的に、僕たちは日本になることができたのですが、今度はアルゼンチンになると言っていました。
留学先を選ぶ中で、異なる価値観や環境の中で一つの目標を組織で目指す経験が出来る国として、部活文化が比較的ある香港を選び、この組織に入ったわけですが、監督やチームメイトに恵まれ、非常に自分の将来に繋がる経験・学びができているように感じています。
香港で優勝して、彼らに恩返ししてから、日本に帰りたいと思います。
最後に
最後までご覧に下さり、ありがとうございます。
これからも、よろしくお願いいたします。
庄子友希
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