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仙台~松島旅(1)松島から塩釜で美しい風景を巡る

2024年冬に仙台~松島の一泊二日の旅行に行ってきました。
一日目は松島! 仙台に10時過ぎに着く新幹線に乗り、仙台で仙石線に乗り換え松島海岸へ。

道中見える雪山にワクワク

松島

日本三景の一つで波の静かな湾に美しい島々が並びます。まずは修行の地である雄島へ。

雄島

雄島の入り口

ブラタモリでも出てきていて訪れてみたかった雄島。青い空と海に赤い橋が映えます。私が行ったときはちょっと人も少なめでゆっくり見て回れました。

修行の場

岩をくりぬいて仏像やお墓が並ぶ一帯。かつては修行僧がここで暮らしていたこともあったそうです。修行とはいえ暮らすには過酷そうな環境ですね…。松島は風光明媚なところのイメージが強かったのですが、実際に見て回ると修行の場の印象が強くなりました。

ランチ 寿司幸

せっかくなら松島で海鮮食べたいと思ってたので調べておいた寿司幸へ行きました。

表通りから一本入ったところにあるお寿司屋さんです。開店後15分くらいに行ったのですぐ入れました。

回らないお寿司!

カウンター席に座らせてもらい、特上と生アナゴを注文。特上はどれも新鮮で美味しかったです。中でも特に美味しかったのは左上の方にある貝の二貫。コリコリしてて美味しかったです。

左の別皿が生アナゴです。初めて食べました! ぷりぷりで美味しい。アナゴとウナギは血に毒があって食べられないのですが、新鮮なものを丁寧に血抜きすると生でも食べられるそう。他のお客さんで生アナゴと煮アナゴを注文して食べ比べてる方もいて、私もそうすればよかったとちょっと後悔しましたw また食べに行きたい。

瑞巌寺

一度訪れてみたかった瑞巌寺。古くから信仰を集めるお寺ですが、現在の姿にしたのは伊達政宗。

東北の太平洋岸と同じく松島も東日本大震災の被害を受けています。ただ島々が防波堤になって他より被害は少なかったそうです。瑞巌寺も本堂は津波が到達してませんが、ここまで波が来たという標識が立っていました。

津波到達地点。本堂からそんなに離れてないです

震災の復興を祈るお地蔵さまに手を合わせてから本堂へ。庫裡や本堂は国宝に指定されています。

こちらは庫裡

中は撮影禁止なので写真なし。襖絵や彫刻が絢爛豪華でした。御典医の控えの間から上級家臣の控えの間、伊達家一門の間に行くにしたがって装飾とか天井の格が上がっていくのが面白かったです。藩主のいる上段の間のさらに格上の上上段の間があったのも興味深い。お城の番組で仙台城御殿にも上上段の間があったのを見た記憶があるけど、政宗には天皇や将軍に来ていただく構想があったんでしょうか? なお瑞巌寺の上上段の間には明治天皇が泊まられたことがあるそうです。

瑞巌寺宝物館

瑞巌寺博物館で鯉の滝登りの彫刻があった。チェーンソー彫刻第一人者の方が震災の復興を願って彫られたものだそう。竜になる鯉って陸軍中将になる鯉登少尉みたいじゃんと思って旭川で買った軍曹ベアとパチリ。

鯉の滝登り

博物館ではちょうど南天坊という幕末~明治にかけてのお坊さんの特集展示をしてました。廃仏毀釈で困窮しかけてた瑞巌寺を立て直し、多くの弟子を育てた方だそう。愛用の杖が南天の棒だったそうで、ニックネームが南天坊。乃木将軍と親交があり、彼が殉死した際には万歳と電報を打ったとのこと。ここで日露戦争関係の名を見るとは思いませんでした。ゴカム読んでると前線で突撃した士官、兵士側の視点になるけど、乃木将軍と南天坊にはどう見えてたんだろう。乃木将軍も評価が分かれる方ですよね。

円通院

瑞巌寺のお隣にあるお寺で、伊達政宗のお孫さんの菩提寺だそうです。

お庭が素敵

円通院の案内人の方のお話が面白くてついつい聞き入っちゃいました。参加型というか時々クイズも出してくれたりして面白い! きれいに撮れるポイントとかも教えてくださるので時間とタイミングが合えば聞いていくのがおすすめ!

教えてもらったきれいに撮れるポイント

マメ知識として面白かったのが東北の墓は黒が多いという点。聞いてから墓地を観察してみたけど確かに黒い墓石が多いです。関東以西はだいたい灰色~白っぽい石が多いからこういうところにも地域差ってあるんだなと興味深いですね。なんでだろ、産出する石の差? 円通院は震災復興のイベントや映画の撮影で芸能人も多数いらしてるそうで、撮影された場所なんかも教えてもらいました。

なお他にも話に聞き入ってしまって、焼きガキ食べたり笹かま手焼き体験しようと思ってたけど時間がなくなりました。それもまた旅の醍醐味w

松島遊覧船 芭蕉コース

予約しておいた松島遊覧船に乗船。色々コースがあるけど遊覧ついでに松島から塩釜まで移動できる芭蕉コースをチョイス。

HAYABUSA号

船体が小さい船だと窓に水滴がついてて写真撮るときそちらにピントがあってしまうので、気温によっては室外の方がおすすめです。潮風はかかるけど。

窓の水滴にピントがあった図

船じゃないと眺められない島もあるし、船内放送でのアナウンスが丁寧なので楽しめます。

波っぽい形をしてる兜島
鐘島。自然の力で穴が空いてる
仁王島。葉巻をくわえた仁王の横顔

白っぽい岩肌、きれいに積み重なった地層っぽい模様、濃い緑の松、青い海とこれは人が惹かれるのも分かるなと感じる美しい風景でした。

鹽竃神社

塩釜到着のコースにしたのは陸奥国一宮である鹽竃神社に参拝したかったからです。
港から参道を歩いて鹽竃神社まで。

道沿いにある浦霞の蔵
こちらも道中にある御釜神社

鹽竃神社と志波彦神社の二社が敷地内に建っており、どちらも立派な風格の神社です。

鹽竃神社
楼門
軒先の灯籠

灯籠に入ってる御神紋が桜を模したもので素敵でした。調べてみたら塩釜桜という種類の桜があるみたいですね。それに因んだものでしょうか。

志波彦神社
お庭からは太平洋まで眺められる

博物館もあって、重文の刀剣などもあるんですが残念ながら臨時休館で見られませんでした。それもまた旅。
境内や社殿の清々しさを感じられたし、御朱印もいただけて参拝できてよかったです。

仙台グルメ

泊まりは仙台だったので参拝後は仙台に戻ってグルメを堪能。まずは一度食べてみたかったずんだ餅!

ずんだ茶寮

仙台駅にあるずんだ茶寮のイートインへ。

せっかくなのでずんだシェイクとずんだ餅両方いただきます。

お皿も豆の形でかわいい

シェイクも餅も豆の風味がしっかりしてるし、粒もけっこう残ってて美味しかったです! 両方食べてみたかったんでガッツリいきましたが、この後しばらくお腹が減らなかったので夕飯前に食べるのはやめた方がいいですw

駅にはずんだシェイク自販機も!

たんや善治郎

宮城にしか店舗を出してない牛タン屋さん。

6時半くらいに行ったらすでに一時間以上待ちでした。大人気ですね! せっかくなので待ってでも入ろうと整理券取ってぶらぶら。旅先ではスーパーをのぞくのが楽しみなので見つけたスーパーに入ってみました。

仙台みそがいい位置を占めてる
仙台麩とか麩の種類が多いし大きい

街中ぶらぶらがダブルずんだの消化にはちょうどよかったですw

厚切り!

ようやく8時頃に真中タン定食にありつけました!厚切り牛タンに麦とろろ飯が合います。牛タン定食といえばこの組み合わせですが、こちらのお店が発祥だそうです。さすが本場の味でした。

泊まったドーミーインで夜泣きそばを食べてこの日はこれでおしまい。

ドーミーインといえばこれ

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