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ヒプノセラピー体験談③

【注意事項です!】
※投稿内容が、精神的につらかった時期
(うつ症状があった時期)と
 オーバーラップした体験を書いている
部分があります。
また、過去世でのわたしの人生を終える(亡くなる)
場面の記述もあります。
直接的な表現は避けているつもりですが、
 今、精神的に疲れている状態の方や、
 文章から精神状態に共鳴(共振、同調)
してしまう敏感な方は
 読むのをお控えいただいた方が
いいかもしれません。
ご自身のなんとなく感じる直観
を信じて判断いただきますよう、
よろしくお願いいたします。

”記事を読んでいただく前に、必ずご確認ください!”


前回まで、ヒプノセラピー体験談の前半を記事にしました。
現世の息子と、過去世でも繋がっていたことを確信した私は、魂から癒されて、涙が溢れてとまらなくなり、一旦催眠から覚めてトイレ休憩をとってもらうことにしました。

今回は、その休憩後、セッションの後半を綴ります。
上記に記した通り、暗い内容が含まれているため、ご理解いただいたうえで、それでもよろしければ、最後までお付き合いいただけると嬉しいです。
それでは、どうぞ…


わたしの最後、孤独だけど孤独じゃなかった…


思いがけず、息子(正確には息子と魂が同じ存在の少女)との再会を経て、
魂の大浄化のような大粒の涙を流した。

目を閉じているのに、
涙があとからあとから溢れてきて、
目を閉じていられなくなった。

涙を拭ったティッシュだらけの顔を少し整えて、
心を落ち着かせ、またセラピストさんの言葉に手を引いてもらうように催眠に入っていく…

最後の時、重なる夜空、同じ夢

『それでは、ヤナ。
 あなたがヤナとして最後の瞬間を迎えた場所へ行きますよ。
 いいですか?』
(※「ヤナ」とは、わたしの過去世での名前です。)

ヤナは激しい怒りの感情を誰か、何か?に向けていた。

家族を亡くした先に出会った”大切な少女”を守ろうと、
誰かと必死に戦ったのだろうか?
激しい感情はわかるのだけれど、誰か、何か、と争っている場面は映像としてみることは出来なかった。

でも、ヤナとしての命を終える場面に辿り着いた時、
またしても「たった一人」であることがわかった。

あの少女はもういなかった。

「絶対に守りぬく」と決めた存在をまたしても失ってしまったようだった。

ヤナは人生の大半をたった一人で生きていた。

家族を亡くした少年は、一人丘の上の草原で風に吹かれていた。
ヤナの寂しい心を草原の風が「ざざざーっ」と心地よく、優しく、洗い流し癒してくれていた。
青年になった彼は、今度は一人、夜空の星を眺めていた。
夜空に輝く星々にヤナは語りかけていた。

「早く、みんなのところに行きたい」と。

またしても、涙がとめどなく流れてきた。
ヤナの寂しさ、孤独、そしてその感情のすべてを、
満天の星空が温かく優しく家族のような愛情で包んでくれているのを、
私の魂の深いところから、しっかりと、感じることが出来たから。

私の頭の中に、二つの夜空がオーバーラップした。

一つは、仕事を辞めることを決意する前に見ていた夜空。

コロナ真っ只中にあって、人員不足とそれに伴う業務量の増加、
新しい業務の習得…
時間短縮勤務を申請しているにも関わらず、
毎日毎日残業続き…
仕事を時間内に終えることのできない自分の能力の低さに苛立っていた。
息子には、学童終わりにさらにお留守番をさせてしまう始末で…
仕事と家庭、子育てをこなせない自分が許せなくてしょうがなかった毎日。
辛くてもつらいと言えず、自分を追い込むことばかりしていた頃、
駅から家までの暗い夜道を速足で歩きながら
星の見えない暗い夜空を見上げて心の中でつぶやいた言葉。

『はぁ…このままどこかに消えたいな』

帰りを待っている息子を残して”消える”なんてことは
絶対に出来ないし、しないんだけど、
目の前の現実が嫌でしようがなくて、
誰かに助けてほしくて、
そんなことをつぶやいたことがあったのだ。

その時の夜空と私の痛む心が、
ヤナの見ていた星空と心情に重なって、涙が溢れた。

あの時の私の心の叫びを、
きっとヤナは聴いていたんじゃないだろうか…

その後、私はコロナに罹患し、
強制的に仕事から引き離してもらえた。
身体と心がそれ以上壊れてしまわないように、
見えない存在に守ってもらったと思った。

あぁ、あの時私を守ってくれたのは
ヤナだったんだ。

抑えられないほどの涙が、きっと答えなんだろう。
私は、『わたし』に救われた。
また一つ、謎が解けた瞬間だった。

つらかった日々の空は、今はもう「美しい空」に変わった。

そしてもう一つの夜空は、田舎の星空だ。

コロナに罹患した私は、自宅療養中に仕事を辞めることを決めた。
療養が終わって、出社したその日に上司に退職の意思を伝えた。
それから10日程経った頃、鹿児島の離島に住む父方の祖母が亡くなった。
急いで案件の引継ぎをして、飛行機に飛び乗り、
なんとか葬儀に参列することが出来た。
葬儀が終わってから数日、島に滞在していた時に見た星空。

その時に見た満天の星空と、ヤナの見上げた星空がまた重なった。

島の星空を見上げていると、
星がわぁっと一斉に降ってくるような感覚になる。
同時に星空に、宇宙に、すっと身体が吸い込まれてしまいそうな感覚にも。

見上げている地上に私一人なんだけど、
見上げた夜空には無数の星が優しく輝いていて、
ひとりだけど、ひとりじゃない。
なぜかいつも守られているような安心感を覚えていた。

きっと、ヤナも星空を眺めて語りかけていたに違いない。

夜空に輝く大切な人に向かって。

だから、ヤナは孤独だけど孤独じゃなかった。
大切な存在、家族の愛情を常に感じていたから。

いつも夜空という宇宙を介して大切な家族と繋がっていたんだ。
そう思った。

私の見上げた夜空と、ヤナの見上げた夜空が、
いくつも、いつも、重なっていたことを知った。
輝く星空に包まれた安心感の中で、
私の心、魂が、優しく満たされていくのを感じていた。

いよいよヤナの最後の時。

ヤナは崖の下に倒れていた。
襲われたんじゃなくて、落ちたんだ…そう思った。
怒りや恐怖といった感情を全く感じなかった。

その時、チラチラと映像が頭の中に入ってきた。

『あ、この映像知ってる。』

テレビの砂嵐のような、チラチラとした粗い画像。
崖の上から蝶がバラバラになりながら、ひらひらと落ちてくる映像だ。

私は、この蝶が落ちていく映像を知っていた。
小さい頃から、熱を出した時に決まって見る夢が
この映像だったからだ。
驚いた。
熱で朦朧としていた私は、
過去世での最後の場面を夢に見ていたのだ。

また、涙が溢れてきた。
『そうだよ』とヤナが教えてくれたんだろう。
不思議と、恐れも怒りもなく、静かだった。
ヤナの魂は、穏やかに家族のいる星空へ還っていったんだろう、
そう思った。

別れの時

最後の場面を見送ったあと、
セラピストさんが
魂となったヤナの見ている景色に誘ってくれた。

魂となったヤナが見せてくれた景色は、
とても豊かで美しい世界だった。
夕日が沈むのを、山の山頂から見下ろしている。
山は最初にいた草原の向こうに見えた山だったのだろうか…
大きな鳥が夕日に向かって悠々と飛んでいる。
その鳥の眼下には、緑の豊かな森と
豊かな水を湛えた川があった。
沈む夕日の向こうには、
たくさんの星々が輝く夜空がやってきている。
ヤナは安心して家族のもとへ還っていった。

『さあ、最後に魂の姿となったヤナが目の前に来てくれましたよ。
 ヤナにあなたが手放したい、癒したい感情があれば、
 魂の世界へ持っていってもらいましょう。』

私はヤナに、
『息子を失ってしまうんじゃないかという恐れ』と、
『独りぼっちになってしまうんじゃないかという恐れ』を
持っていってもらうことにした。
私はヤナにその感情を手渡した。
ヤナはしっかりと受け取ってくれた。
そして『大丈夫だよ』と言ってくれた。
『いつもそばにいる、一人じゃないよ』と。
顔はやっぱり見えなかったけれど、
浅黒い肌の青年にしっかりと抱きしめてもらった。

『そしてあなたが渡したものの代わりに、
 ヤナから受け取りたいものはありますか?』

私はヤナに、
『頭の大きな羽をちょうだい』とお願いした。
ヤナは頭につけていた大きな一枚の羽を、
私の頭につけてくれた。

羽をつけてもらった時、思い出したことがあった。
数日前に現実世界で拾った【鳩の羽】だ。
その時の私は、天使の羽を拾った気分で、喜んでいた。

あの羽は、ヤナからの贈り物だったのかもしれない。
現実世界で一足早く、私は【羽】を受け取っていた。

拾った羽。


魂の世界での対話

催眠から覚めて、現実世界へ戻ってきた。
たくさん泣きはらしたので、顔はひどい状態だったと思うが、
心がとても軽くスッキリしていた。

なにか心にひっかかるものを感じて、
受けることを決意したヒプノセラピー。

癒したりないものが心のどこかに残っている氣がしていた。

ヤナの世界を覗かせてもらうことで、
たくさんの氣づきがあった。
氣づきの数だけ、心の深いところ、
魂レベルでの深い癒しがあった。

ヤナとの対話を通して、
すべての答えは私の中に在る
と改めて思った。
外側の世界ではなく、内側の世界に既に在る、と。

すべての出来事に意味があった。
私が目にしていた世界は、それを教えてくれていた。

今、このタイミングで、出会えたことにも大きな意味がある。
教えてくれたヤナに感謝したい。

ありがとう。


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とても不思議な体験でした。
自分と繋がるって一番大切な事だと思うのですが、
なかなか一人で出来ることではないですよね。
今回、noteを通じてヒプノセラピーを知り、
受けることになったのも、偶然ではないような氣がしています。
過去世の自分自身が導いてくれたような…。
ごくごく個人的な体験談となりましたが、
読んでくださった方の心になにか少しでも
届くものがあったなら嬉しいです。

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最後まで読んでくださりありがとうございます!
読んでくださったあなたとのご縁に感謝です。

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