見出し画像

ヒプノセラピー体験談②

前回は、ヒプノセラピーを受けるに至った流れを記事にしました。
今回はいよいよ、体験当日のお話しです。
伝わるでしょうか…ドキドキしますね。
みなさまの想像力で、私の稚拙な文章を補っていただけると助かります!!
それでは、どうぞ…
**************************************************


ヒプノセラピー体験当日


いよいよ、ヒプノセラピーセッション当日。

何となく、朝から頭が重たい…頭痛まではいかないにしても、ズーンとした重みを感じる。

バスと電車を乗り継いで、最寄りの駅に到着した。
頭の重みに『なんだろう?セッションを受けるのを怖がって身体がちょっと抵抗してるのかな?』なんて一抹の不安を覚えながら、
マンションの一室を訪れた。

ピンポーン

インターホンを鳴らして出てきてくれたのは
とても穏やかな笑顔の女性。

『あっ、大丈夫そう』

セッションをしてくださるセラピストさんのお顔と雰囲気からそう思った。

1時間ほど、ヒプノセラピーとはどういうものか?
注意点などを伺い、相談内容についてのリアリングを行った。

説明を受けて、なるほどなと思ったのは、

〇ヒプノセラピーは、顕在意識と潜在意識を隔てている意識の壁を通り抜けて、潜在意識にアクセスするというものであるので、(顕在)意識ははっきりしており、セラピーで見たり、聞いたりといった五感を持って感じたことはすべて記憶することが出来るということ。

〇人によって、見えないけれど匂いを感じる人もいれば、はっきりと映画のように映像で見える人もいるし、アニメのようみ見える人もいるなど、感じ方(見え方)は様々であるということ。

〇顕在意識で「絶対に見たくない!」と拒否をしていない限りは、誰でもアクセスすることが出来るということ。

〇潜在意識には膨大な記憶(体験)が眠っているので、アクセスした記憶が現世の少し過去の体験「インナーチャイルド」なのか、前世なのか、もっと昔の過去世なのかはふたを開けてみなければ分からないのだということ。

だった。
誰でも潜在意識にアクセス出来るというのを聞いてちょっと安心した。
心配しなくても私の潜在意識はちゃんと
『いま、私にとって一番必要な記憶』を見せてくれるらしい。

よし、私は委ねるよ…
今の私にとって必要な記憶を見せてね…

と静かに潜在意識に語りかけて、心を落ち着かせた。


潜在意識へと階段を降りていく…


ゆっくりと深く催眠状態に入っていく…
はじめの内は、誘導の声にしたがって声の導く風景をイメージしていくことから始まった。

とにかく、感じたままを言葉にして
セラピストさんへ伝える。

導きにしたがって、最初に頭の中に浮かんだ景色はこうだった…

私は一人、草原に立っている。
草の背丈は低く、くるぶしくらい。
遠くのほうに森が広がり、その奥にはなだらかな山並みが見える。
草原に立つわたしの足は裸足だ。
足に触れる草の葉は細長くて、しっとりと湿っている。

次に、私にとって一番大切な記憶のある場所へ誘われた。

目を開けると、暗闇に一人たっていた。
私の目からみえるのは、膝小僧からしたの裸足の脚。日焼けした褐色の肌の色。
膝小僧の上には切っりっぱなしの布、スカートのようなものを腰に巻いていた。
麻のような木綿のような、柄はなくて生成りのような布。
上半身は衣服を着ている感覚がないから、裸だと推測した。
少年から青年の間くらいの男性だった。
脚の裏は湿っぽくてひんやりとしていて、洞窟のような場所だった。
天井は丸く、低くて、上のほうは白くて明るい感じ。
年齢は、10歳から15歳くらい。
顔は見えないけれど、顔を触ったイメージだど
なんだかごつごつしていたから、彫りが深いのかな。
髪の毛は黒くて、艶があってストレート、今の私と同じ、太くてしっかりした髪だ。
長さは肩につかないくらいのおかっぱ頭。

続けて、その少年の家へ誘ってもらう。

その少年の住まいは森の中だった。
大きな木の洞のようなところに、テントとのようなものを張って家にしていた。
家の中は木のテーブル?食事ができるような台があるくらい、ほとんど何もなかった。
彼は一人で森の中に住んでいるらしかった。

森の中の川。小さい頃遊んだ川で、一人魚をとって食べて暮らしていた。

セラピストさんが、語りかてくる。
「あなたが小さい頃に住んでいたおうちを見せてくれる?」

細い木の枝を組んだような粗末なつくりの家が見えた。
家の中は薄暗くて、大きな鍋を囲って家族が床に座って食事をしていた。
優しくて力強くて勇敢なお父さん、心配性で優しいお母さん、離れたところにおばあちゃんがいた。私は5歳くらい。
お父さんが私を呼んだ。
わたしは「ヤナ」と呼ばれていた。

わたしはとてもやんちゃな男の子のようだった。
お母さんはいつもわたしの事を心配しつつ、けれど同時にとても信頼してくれているのを感じていた。
両親ともに、温かく見守ってくれている優しい家族であることが伝わってきた。
でも、6歳7歳くらいの時に独りぼっちになってしまった。
最初に一人佇んでいた草原(そこは丘のうえらしかった)から遠くの方で家が燃えているのを一人で見ていた。
息を切らして一人でその丘まで逃げてきたらしい。
丘の上から眼下にある家や森が燃えるのをじっと見つめていた。
原因はわからない。山火事なのか、襲撃でもされたのか…。
とにかく、たった一人で丘の上から燃える景色を見ていたのだった。

記憶をつなぎ合わせてみると、
3人家族の長男で、幼い頃(6歳か7歳くらい)に家族を亡くし、
それから15歳くらいの歳まで、たった一人森で暮らしていた。
家族が恋しくなると、いつも丘の上の草原に来て、風に吹かれながらぼーっと景色を眺めていたようだった。

遥か過去のわたしは、優しい家族の思い出を胸に
たった一人で孤独に暮らしていたんだな…
ちょっと切なく感じた。

15歳前後の歳になったわたしは、意を決して森を出た。
放浪の末、どこか別の村?に辿り着いたみたい。
赤土の岩場のような場所で、キャンプファイヤーのような大きな火を囲んでいた。随分体つきも逞しくなって、生成りのようなズボンを履き、
頭には大きな羽をつけていた。
顔はやはり見えなかった。
そこで一人の少女と出会っていた。
名前はわからないけど、わたしはその少女の事を大切に想っているようだった。
自分の母親によく似た少女。
魂が一緒なのだとわかっていた。
少女は頭に鉢巻のようなものをして、黒髪ストレート、腰くらいの長さだった。
服装はブータンの民族衣装に似たようなものを着ていた。
少女はわたしの腕をぎゅっと抱きしめて、目を瞑り、幸せそうに笑みを浮かべていた。
その様子をわたしは愛おしそうに見下ろしている。
「この子を一生守ってみせる。」そう誓っていたようだった。

少女が腕をぎゅっと抱きしめて笑みを浮かべている様子を見たとき、
急に涙がぶわっとこみ上げてきた。

『ママ、ぎゅってして』

はっきりと、息子の声が聴こえたのだ。

息子は寂しい時、私が元気がない時、
いつも『ぎゅってして』と言ってくる。
小さい時からずっと。
これを書ている今も、悲しいのか、嬉しいのか、
わからない感情で胸がきゅっとなって涙が滲んでくる…

少女の姿と、
『ママ、ぎゅってして』といまだにハグをしてくる息子の姿が完全に重なって、涙が一気に溢れた。

あぁ、息子はこの少女なんだと確信した。

息子は、不思議なくらい優しくて、
落ち込む私にいつも
『いいんだよ』と声をかけてくれる子だった。
どちらが親かわからないくらいで、
冗談で『〇〇はママのママみたいだね』と二人で言い合って笑っていた。
きっと前世で〇〇はママのママだったんだね、と。

少女の魂は、少年の母親と同じだと感じていたから、少女は少年の母親の生まれ代わりなんだろう。
少女が現世の私の息子ということは、
息子は過去世でわたしの母親だったということだ。

本当に、『ママ(私)のママ』だったわけだ。


息子との深い繋がりに胸がいっぱいになってしまい、号泣してしまったため、一旦催眠から覚め、
トイレ休憩をとってもらうことにした。


**************************************************
もう少し続きますが、だいぶ長くなってしまったので今日はこのへんで…

最後まで読んでくださりありがとうございます!
読んでくださったあなたとのご縁に感謝です😂💓

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?