かつて有職だった俺たちへ(住民税編)

かつて有職だった俺たちへ。 

クリーピーナッツほんとはなんも関係ないのでそろそろ申し訳ないと思ってる。

わたしは無職になり、健康保険や年金の手続き、ハロワでやる手続き、いろいろやり終えて完全に気を抜いていたわたしの元に届いたお手紙、
「市民税・府民税 納税通知書在中」

忘れてました。

前回無職になったときは、4月末で退職、その際に「今年度分の住民税、ついでだから最後の給料から2ヶ月分天引きしておくね」と言われよくわからず「それで。」と答えた。その後6月に再就職先が決まり、6月分の住民税はその再就職先の給料から天引きされたので、わたしは自力で住民税を払ったことがなかった。

気を抜いていたわたしの元に届いたそのお手紙を開けると、金額は詳しく言えないが(住民税は前年度の年末調整の結果で決まるためわたしが固定残業代55時間込みとして働いて割と高給取りだった頃の収入がバレる)だいたい家賃1ヶ月分くらいの納税通知書だった。貯金額ゼロ円26歳女、急にそんな金払えるか!となったので慌てた。しかも納税期限が3/1。手紙が届いたのが2/13。まってくれ。まってもらっても金は湧いてこないのだけどまってくれ。

とりあえず管轄の市税事務所とやらを調べて、早急に赴いた。無職は暇だからフッ軽だ。

市税事務所に着きエレベーターを降りたところでキョロキョロしてたら女性Aが「どんなご用件ですか?確定申告の相談ですか?」と話しかけてきた。そうだわたしは確定申告もしなければいけない。でも今はそうじゃない。「えっと…住民税が払えません…」と言うとなんだかよくわからない単語をたくさん言ってきたので「えっと…住民税が払えません…」と言った。完全にアホの子だ。女性Aは困った顔をしながらとりあえずフロアに通してくれた。すると女性Bが「どんなご用件ですか?」と話しかけてきた。「えっと…住民税が払えません…」と言った。女性Bは「減免ですか?猶予ですか?どっちかによって手続きの場所が違うのでウンヌンカンヌン」とまたよくわからないことを言い始めたので「あ、それで。」と言った(どれだ)。

とりあえず番号札を渡されると椅子に座る間も無く番号を呼ばれた。む、無駄だ!

窓口の女性Cが「どんなご用件ですか?」と言ってきた。わたし自身さっきから何の用件でここに来たのかずっとわかってないので、死の手紙(納税通知書)を差し出し「これ、来たんですけど、わたし失業中でして、払えなくて困ってます」と言った。すると「減免できるかもしれないのでその手続きしますね」と言われ、減免の手続きをすることになった。

申請書みたいなやつを2枚渡され、言われるがままに記入し押印する。2枚あったってことは大阪市と大阪府に減免のお願いをしているのか?わからないな?てか住民税って何?わたし毎月どこに住民税払ってたの?てかふるさと納税って何?これ関係あるやつやんな?ふるさと納税やってみたいんだよなあ。よくわからんけど返礼品がいちごだったらいいなあ。まあ今はそれどころじゃないな。と思いながらとにかく書き進めた。

書き終えると、いろいろ書類やらの提出を求められた。
・雇用保険受給資格者証(無職証明書みたいなもんじゃん、これさえあれば無敵じゃん)
・前年度の収入がわかるもの(年末調整や確定申告をまだしてない分で、次の住民税の金額を決める元になるはずの収入額がわかるもの←ここの説明めっちゃ下手)として、令和2年度の源泉徴収票2枚(前に働いてた会社のやつと、前の前の会社で働いてたやつ)
・持ってる預金口座たちの通帳

貯金額が何円か以上ある人は(金額は忘れた)減免の対象にならなかったりするが、いかんせんわたしの貯金額はゼロ円だ。胸を張って通帳を差し出した。(ほんとうにわたしはちゃんと貯金しようね…)
申請書には、通帳の残高を記入したり、不動産や株の所持の有無、さらには持ってる現金を記入するところもあった。不動産や株などもちろんないが、現金かあ…と思い財布を取り出しお札を数えると(小銭は持たない主義)14,000円だったので14,000円と書いた。あとで帰り道、ICOCAにチャージするときに気づいたのだが、わたしが諭吉だと思ってたお札は一葉だった。無意識に見栄を張ってしまった。

というか、市税事務所に来たわたしは完全にアホの子ではあったが、求められた書類等はすべて事前に「調べてもないしわからんけどなんかこれ要りそうだな」と思って持ってきたものたちで賄え、改めて手続きに来る必要がなかったあたりは褒めてほしいところである。

窓口の女性Cが、さっきわたしが書いた申請書やわたしが持ってきた書類のコピーを持ってバタバタ走り回ってくれた。そのあいだ暇だったので隣の窓口のおじさんの相談を盗み聞きしていたら、どうやらわたしと同じ状況で、11月に仕事を辞めて貯金もないのに住民税払えの紙がきて払えない困った!という内容だった。おじさんはわたしにきた手紙の額の倍を払う通知書が来てたみたいなので、そのおじさんの前職での収入がだいたい把握できた。てかおじさん貯金しな?(特大ブーメラン)

なんやかんやで走り回り終わった女性Cから「収入が基準を上回ったので全額免除とはなりませんでしたが7割免除になりました」と言われた。高給取り会社で4ヶ月働いてたせいで収入が思ってたよりあったらしい。わたしそのお金どこにやったのかしらね。

7割減免された新しい納税通知書をもらい、元々の納税通知書は女性Cに捨ててもらった。まだ疑いをもっていたわたしは「今回減免された分、働き始めたときに払い返せみたいなことないですか?」と聞くと「それはないです」と冷静に返された。またわたしは最後にアホの子になった。

住民税をはじめとした税金は、年末調整や確定申告の結果を鑑みて6月に納税額が決定する。わかってたつもりだったけどこれはヤバい話だなと改めて実感した。例えば6月末に会社を辞めてしばらく無職でいると、住民税払えの手紙の額が12ヶ月分一括で払ってくれと通知が来るわけだ。分割払いとかあるんかもしれんけどこれはほんとうにやばい。

何が言いたいかというと、こういう税金や確定申告や健康保険や年金やらの手続きの仕方とかマジで学校で教えてほしい。因数を分解している場合じゃないんだよ。

あとわたしはいい加減貯金をしてほしい。

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