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感情を集合住宅のエレベーターみたいに上げ下げするな

パッカーズ (Green Bay Packers) は 2013 ドラフト以来、長年にわたってチームに在籍した元オール・プロのタックル、デイヴィッド・バクティアリ (David Afrasiab Assad BAKHTIARI; #69) を放出リリースした。

この放出は予想されていたもので、2020 年の練習中のケガにともなう複数回の手術以来、膝に大量の水がたまるようになった症状が改善せず、「試合に出られさえすれば」という状態で出場機会が減りつづけていた。
チームではいつの間にか最年長になっていたが、それでもまだ今年の 9 月に 33 歳を迎えるところで、健康を取り戻せれば十分にやれるはずだ。というわけで、移籍先を探すとのこと。候補としてはもちろん(?)ジェッツ (New York Jets) が挙げられているが、GM としてのロジャース (Aaron Charles RODGERS; #8) のセンスは絶望的に最悪だと知れ渡ったのでさすがにないのではなかろうか。まあわかんないけどな。

それにしても、長いこと活躍を見てきたベテランがチームを去るときの寂しさは本当に心にしみる。それがスーパースターならなおさらだ。
しかも、それがふたりで、おまけに同じ日にその知らせが来たらどうかって? 泣いてるよ

デイヴはフィールドを留守にしていることが多かったけれども、ジョーンズ (Aaron LaRae JONES; #33) はかなりの試合に出場している。チームの長い歴史の中で 3 位となるラッシャーであることがそれを証明している。
のみならずブロッカーでもあり、優秀なターゲットでもあり、クールな恰好で会見に現れる男でもある。カタログのスペックを見れば RB ディロン (Algiers Jameal William DILLON Jr.; #28) のほうが明らかに良いのだが、実際にフィールドに立ったとき成績を残すのは圧倒的にジョーンズだった。
「もう少ししたらこのへんが開くだろう」といった感じの予知能力を思わせる勘の良さとスムーズな急加速で、彼が走る姿は本当に目を見張らせるものがある。その気があれば次の家もすぐに見つかるだろう。

話がこれだけだったらモニタをぶち壊すところだったが、幸いにもそれを埋める報せも聞こえている。

RB ジェイコブス (Joshua JACOBS) に、S ゼイヴィア・マッキニー (Xavier Avis McKINNEY) と契約するってよ。良い補強だともっぱらの評判だ。
なんかね、名前は目にしていたけど、どうせこういう取り合いをするときにこのフランチャイズは博打ばくちにいかないと思って予期していなかった。

これら悪いニュースと良いニュースがまとめてやってきた結果、ファンベースは複雑な感情を抱えた様相を呈している。


The roller coaster Image by Mirco from Pixabay


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