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で、シカゴ・ベアーズに勝てるのか?

いろいろあった 2023 レギュラーシーズンだったけれども、パッカーズ (Green Bay Packers) は結局、最終週までプレイオフの望みを残した。
しかもキャンセル待ちではなく、完全自力。ホームでシカゴ (Chicago Bears) を迎え撃ち、いつものように勝てば第 19 週突入確定、負ければさようならというわけで、つまり既にプレイオフと同じ条件だ。

シーズンの前半はまったくお話にならない状態だったことを思うと、よくここまで持ってきたものと感慨をおぼえる。
ラッシュに対するディフェンスはリーグでも指折りの下位なので、途中からかなり安定してきた OL と QB による貢献が大きそうだ。ドロップも少なくなったし、誰にでもそこそこパスを投げられるのは優れた判断力を示している。急にロースターに現れたボー・メルトン (Miles Bokeem MELTON; #80 ニュージャージーからやってきた小型 WR) が大きい成績を残したのはそれを象徴する出来事だった。

いっぽう 4 連敗で始まり仲良く手をつないで低空飛行していたベアーズもこっそりと成績を上げてきており、1 ポゼッション差での負けが 5 試合ありながらここまで 7 勝 9 敗、直近 5 試合は 4 勝と絶好調。リーグでは攻守にわたって中くらいの成績になっているし、ラッシュに強いので、もしパスが停滞したときにはすぐに手詰まりになろう。
なにより、すでにプレイオフの可能性がないのが最大の脅威だ。失うものがないため好きなようにやってくるかもしれない。それがハマると困る。できれば選手個人が好き勝手にやってプレイが破綻するほうに転んでくれればありがたいが、展望に入れるような話ではない。気がはやってポカをやりそうな条件が揃っているのは明らかにパッカーズのほうなのだ。

公式はそのへん、この試合をどう思っているのか見てみるか……

……んーん。特に何もなかった。

言われているように、ラッシュを出させず、しかもフィールズ (Justin Skyler FIELDS; #1 QB) をポケットから逃さないようにできればそりゃ確かに優勢だろうが、どちらもグリーン・ベイのディフェンスが脚力のある QB たちに対して全然できていない作業である。それができてりゃ地区優勝しているであろう。
逆にいうと、できそうにないところが挙がっているのだからちょっと不利なんじゃなかろうか。嫌な要素が多い。

まあ、でも、なんだかんだ勝つ気はしている。
正直なところ負けるイメージが浮かんでこないんだ――だって、僕がこのチームを観るようになった 2011 年以来、数え間違いでなければ 27 試合だと思うんだけれども、その間ベアーズは 3 勝しかしていないんだもの。
見た経験がないものは想像しにくい。今回も、結果が想像の範疇にとどまるのを願うことにするよ。
Go Pack Go.



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