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歴13年現役看護師が教える看護師の仕事内容

看護師の仕事内容と聞くと何を想像しますか?
「注射をする」「血圧を測る」などの仕事内容を想像する人が多いかもしれませんが、それだけではないのです。
今回は看護師歴13年である私が看護師の仕事内容についてお伝えします。


看護師の仕事内容

看護師の仕事内容 ①療養上の世話

療養上の世話とは、患者さんの移動・食事・入浴・排泄など身の回りのお世話のことです。
具体的には以下の内容です。

・患者の移送介助
車椅子やベッドを使用し、安静が必要な方や寝たきりの方の移動を手伝います。

・患者の食事介助
食事を食べるときにお手伝いが必要な方のサポートです。
何らかの理由で口から食事を摂取できない方の場合、医師の指示で鼻から胃までチューブを通すことがあります。
そのチューブから流動食を流す介助をします。

・患者の入浴介助
身体を動かしにくい方が入浴をするときのお手伝いや、入浴ができない方の身体を拭く、髪や手、足を洗う、爪切りなどの補助をします。

・患者の排泄の介助
一人ではトイレに行けない方に付き添いをしたり、オムツ交換の手伝いをしたりします。

・患者の体位交換の介助
ベッドで安静にして過ごす方の場合、床ずれができやすいため、定期的に身体の向きを換えるお手伝いをします。

上記の内容を毎日行い、患者さんに異常はないか観察し、少しでもおかしいと思ったら、同僚や上司・医師へ報告します。

患者さんのお世話だけでなく、異常の早期発見のために全身を観察すること、日々の会話からニーズを把握し、同僚や医師と共有することも大切です。

そして、「患者さんができることは尊重し積極的にしてもらう、必要な箇所だけ介助する」これは本当に重要だと思います。

もちろん、看護師がすべて介助した方が短時間で済みます。
しかし、そこは我慢し「患者さんのリハビリや退院後の生活のため」と思い必要な箇所だけ介助することが大切です。


看護師の仕事内容 ②診療の補助

診療の補助とは医師が行う処置のサポートや問診、採血、注射や内服薬の投与など医師の指示に基づき行う医療行為のことです。
具体的には以下の内容です。

・医師が患者さんに必要な検査や手術を行う場合、必要な器具や薬を準備し、医師へ渡す
・今まで罹った病気やけが、飲んでいる薬について患者さんや家族に聞くなど
・採血
・注射(医師の指示に基づき適切な薬剤や量であるか確認し行う)
・内服薬の投与(医師の指示に基づき必要な薬剤を投与する)
・血圧・体温・脈拍・呼吸数の測定

検査、手術など患者さんの身体への負担が大きい場合、痛みや出血はないか、血圧などの異常はないか観察し、異常を認めたときは医師へ報告し適切な処置を医師と行います。
問診を行うとき、医療用語や専門用語をばかり使用していても、患者さんや家族は何を聞かれているのか分からないことがほとんどです。
そのため、医療用語や専門用語を分かりやすい内容に頭のなかで変換して、問診を行います。
注射や内服薬の投与を行ったときも薬の副作用は起こっていないか観察し、副作用が起こった場合は直ちに医師へ報告することも重要です。
血圧・体温・脈拍・呼吸数に異常はないか観察したり、患者さんに自覚症状はないか聞いたりし、何かおかしいと感じたときは同僚や上司、医師へ報告します。

異常の早期発見のためにも、血圧や体温、脈拍、呼吸数の正常値や異常値、薬の副作用や検査や手術の合併症について勉強し、知識のアップデートをしています。


最後に


看護師の仕事内容はまだまだたくさんあります。

看護師は人の命と向き合い、人と関わる仕事です。
そのためプレッシャーもあり、辛いと感じることもあるかもしれません。
しかし、様々な経験ができるため人として大きく成長できる仕事だと私は信じています。

私自身、患者さんから「ありがとう」「あなたが私の担当でよかった」「入院して辛かったけど、あなたが笑顔で優しく声をかけてくれたから乗り越えられた」などの言葉をかけられたことがあり、非常に嬉しく感じました。
私が13年も看護師を継続できたのは、患者さんからの感謝の言葉によって励まされ、元気をもらえたからです。
看護師を目指している方が、看護師として働く自分を想像するきっかけになれば幸いです。

病院に行かれたときは、看護師の動きにも注目してみてくださいね。
看護師の仕事内容に更に興味がわくかもしれません。


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