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Books_書評

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読んだ本の紹介記事をまとめています。 何かのお役に立てたら幸いです。
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#読書感想文

「あおり運転」はモラルではなく、科学の問題:『アンガーマネジメント超入門 「怒り」が消える心のトレーニング/安藤俊介』

怒りは「人生を壊す唯一の感情」「アンガーマネジメント」という言葉が注目されるようになったのは、いつ頃からだろうか。 個人的な記憶では、東名高速でのあおり運転事故以降、よく聞くようになった言葉だという印象がある。 本文にも、 「そもそも、アンガーマネジメントがアメリカで広がったのは、運転時のトラブルによる射殺事件が頻発したからという背景があります」 という記述が出てくる。 「ハンドルを握ると人格が変わる」という話はよく聞くが、「怒り」と「運転」というのは、世界共通の問題なのか

『これからの会社員の教科書(田端信太郎/SBクリエイティブ)』は、すべての会社員必読の書だ。

この本に救われた この1〜2週間で2つほど、仕事で結構なトラブルが重なった。 トラブルには謝罪がつきものだ。たとえ自分が悪くなくても、謝罪しなくてはならないシーンがサラリーマンにはある。 よって、先々週あたりからずっと、ストレスフルな日々が続いていた。 しかし、本書を読んでいたおかげで、何とか切り抜けることができた。 たとえば、謝罪に関しては以下のような内容がある。 これを読んだことで、トラブルに対して逃げずに正面から対応することができ、その姿勢が評価され、解決に至った。

『ぼくたちが選べなかったことを、選びなおすために。( 幡野広志/ポプラ社)』を読んで、人生の残り時間を数え始めた。

もし自分が、「余命◯年」と宣告されたとしたら。 きっと絶望を覚えながらも、その「残り時間」は、「少しでも長くあってほしい、できる限り大切にしたい」と思うものかと、漠然と想像していた。 しかし、そんな風に思えるのはむしろ、とても幸福な状況なのだと思い知った。 次の二文に描写される、著者の闘病の日々は壮絶だ。 ・当時のぼくはたとえ余命が3か月であっても、その3か月を我慢できる自信がなかった。今日にでも、明日にでも、散弾銃で胸を撃ち抜きたかった。 ・僕が自殺を考えていた当時、