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LASA新曲"それでは、"を語りたい

藤井風さんの2nd アルバム「LOVE ALL SERVE ALL」がリリースされましたね。
何回かアルバムを聴いて最初に感じた想いを残しておこうと思いました。

特に「それでは、」という曲。

この曲を初めて聴いたのは、
アルバムリリースに先立って行われたYouTubeでのリリパ。
何とも美しいピアノの旋律とその後始まる風さんの歌声。
「あぁ〜たたかな〜日差しに〜ひれ伏すとき〜」
この瞬間、私は涙が溢れに溢れ止まりませんでした。
わけのわからない涙。
私の心の奥の魂に沁み渡ってゆく音。

その後、アルバムを手にしてからフルで聴いた
「それでは、」
またしても初聴きで止まらない涙。
これは、私にとってとても大切な曲になると確信しました。
そう気づいてしまったらより深く掘り下げずにはいれず。

曲というのは世の中に出た瞬間、作者の元から旅立ちリスナーのものになります。
曲を受け取った私たちは自由にその曲を自分なりに育てていけると思います。
だから、受け取り手一人一人解釈は違って当たり前。
ということでここからは、
私の個人的見解を思うがままつらつら語りますのでご了承ください。
(かなりスピリチュアル要素多めと思われます)



「それでは、」を聴いて私が最初に浮かんだ光景。
それは、光の存在として生きていたあの世の世界から
肉体をまとってこの世に生まれてくる光景でした。

「それでは、」 藤井風

あたたかな日差しに ひれ伏すとき
あなたは揺らめく わたしを導いた
なにもない荒野は このわたしは
ありあまるほどの 果実に口づけた
愛がただ 大きなその手を広げ待つ丘は
まだまだ 靄が邪魔をするけれど

秋風が雪にかき消されて
荒んだこの地に もうすぐ春が来る
真っ直ぐな小径
曲がりくねった坂道
いつか行き着く場所はたった一つだけ
会いに行く
幾重の闇を超えて
微笑み湛えて

それでは、お元気で

魂のみで存在していたものに命が宿り、
その純粋な存在は
目一杯の笑顔をまといそれを届けにこの世界へ。

生まれてくる命はお母さんを選んで生まれてくると言います。

お母さんに笑顔になってほしくて幸せを届けにやってくる。
目一杯の笑顔を湛えて。

それでは、お元気で
のところでは、天国に残っている魂たちに向けられた言葉のよう。


タイトルが「それでは、」という、後に何かが続くような表現。
魂のみで生きていた時にひと時の別れを告げ
この世に生まれ出てこれから人生を生きてゆくことを表現しているようにも感じました。
風さんはこの曲のことをエンディングのようなと表現していました。
"帰ろう"の歌詞にも通じるような、あの世に帰っていくような曲にも聴こえます。

”生まれゆくもの死にゆくもの 全てが同時の出来事”

あの世とこの世に境目などなく
魂は輪廻転生を繰り返しながら同じように生きている。
だから、どちらの世界を基準に考えるかで
捉え方は正反対の意味合いになり表裏一体なのだと思います。
だから、風さんの言うようにエンディングの意味だとすれば、
タイトルは「それでは、」ではなく、「お元気で」の方がしっくりくる。
そこをあえて「それでは、」にすることで
終わりのようで始まりの歌なのかなって思ったり。
リリース日のラジオでタイトルを歌詞のどの部分にするかを
かなり悩んだと風さんは言っていました。

”終わりであり始まりである曲”

生と死を超えた視点から物事を捉え
宇宙は一つであることを強く感じる、そんな曲だなと思います。

曲の終わりに向けて、さらに美しいピアノの旋律があります。
アルバムを通して聴いてみると気づくと思いますが、
「それでは、」から「"青春病"」はあたかも境目がないように、
それでは、の世界が続いているかのように青春病が始まります。
原曲にあった教室の音が消されピアノの音のみで始まる"青春病"

「それでは、」で人はあの世からこの世に生を受け
「"青春病"」では生きることのもがきを表現し、
「旅路」では人生を壮大に表現している。
「旅路」の歌詞に何度か出てくる言葉
お元気ですか"
今この世を生きる私たちからあの世で見守っている魂たちに向けられた言葉。

「それでは、」から「"青春病"」「旅路」へと進むにつれ
あの世とこの世は境目がなく魂として生き続けている、
世界は一つ。宇宙は一つ。
そんな感覚を覚えました。

このアルバムは「旅路」のこのフレーズで締めくくられます。

あーあ
これからまた色んな愛を受けとって
あなたに返すだろう
永遠なる光のなか
全てを愛すだろう

ここに彼の想い全てが集約されているなと思いました。

”LOVE ALL SERVE ALL"

まだまだ聴き込めていないけれど
私たちが思っているよりもっと大きな壮大な愛を
風さんは描いているんだと思います。
そんな素晴らしい作品に出会えて本当に幸せだな。

これからも旅路は続きます。
学びは続きます。

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