二度みされる青い髪🌊

5年ほど前から、髪をブリーチしている私。
ピンク、ラベンダー、赤、オレンジなど、ハイトーンカラーの代表格をだいたい制覇してきた。

毎回染めたあとは、ムラシャンやピンクシャンプーを使ってなんとかカラーを維持して、最後はハイトーンベージュに落ち着くというスタイル。

今回もそろそろ染め直そうかと、4月にいつもの美容院を予約。この頃カラー選びがマンネリ化してきた私は、もっと攻めていかなきゃっ!となぞに自分を奮い立たせ、インスタで参考になりそうなカラーを探し始めた。

ここで目に止まったのが、ブルーヘアーだった。
やっぱり海の街に住んでるんだもの、髪の毛も海っぽくしなきゃね!
ということではなく、
やったことのないカラーだ、ということと
夏は白Tシャツを着るからブルーヘアーと相性よさそう!
という理由だった。

美容院で約3時間かけて、ブリーチしている私の髪は、頭に海をかぶっているみたいに見事にきれいな青色に染まった🌊
わぉ、意外と似合うじゃん!!と思って、ワクワクしながら帰宅した。


帰宅すると、私の母は

「いやーーーーー、なにそれーー!!!!はーー??!!」

と、まるでバケモノでも見たかのような悲鳴をあげた。
出川哲朗顔負けのナイスなリアクションだった。

そして、もうすぐ2歳になる息子は、棒立ちして顔が強ばっている……。
やっとコトバを話してくれたと思ったら、

「ママ、怖い」

と、予想外の一言。まさに"青"天の霹靂である。
さっきまでワクワクしていた気持ちは急降下。
おまけに、息子を寝かしつけしようと隣で添い寝すると、
「ママ、怖い。あっち!」
と追いやられてしまった。その後、3日間ずーっとこのコトバを浴びせられ続けた。

母親はさておき(親の話を聞き流し我が道を生きてきてしまった故)、宇宙一大好きな息子に初めてこんなに拒否されたことがショックすぎて、髪の毛だけでなく心のなかまで悲しさで"真っ青"に染まってしまった。

翌日、ブルーな気持ちを引きずりながら子供の保育所に向かった。息子の荷物を整理していると、年中さんぐらいの2人が近寄ってきた。

「髪の毛、キレーイ!」
「パパの髪の毛は何色なのー?」

ブルーヘアーを褒めてもらった単純な私は、とびっきりの笑顔で「ありがとう!!パパの髪の毛は黒いんだ」と答えた。

一方である園児は、まるで初めてこんな生物を見た…というような表情で扉の隅からブルーヘアーを凝視していた。

ある時はコンビニに行くと、おじさんに非常に分かりやすく二度みされた。しかも、そのあとまた店内ですれ違ったら、また二度みしていた。つまり、四度みだ。
人に四度みされたことは、生まれてはじめての経験だ。
あまりにも分かりやすい反応に、笑ってしまった。
きっとこのおじさんは、
「さっきコンビニでさ、めっちゃ髪の毛の青い人いたんだけど!!!」
と、誰かに話したであろう。

人によって、こんなに反応が違うだなんて予想外だった。よく考えてみたら、私だってブルーヘアーの人なんて見たことない。アニメの世界では割りとスタンダードな気がするけど、そんな髪の毛をしている人間はコスプレイヤーぐらいだ。
でも、ピンクやオレンジだって不自然な色のはずなのに、なぜブルーだけ過敏に反応されるのだろう。

青色がもたらす心理効果を調べてみた。

「ブルーには、冷たい・涼しいといった印象があり、冷静、悲しみなどの意味があります。」

なるほど、人間の脳に組み込まれているブルーの印象がそもそも良くないから、この色に過剰に反応しちゃうのかもしれない。みんなのリアクションは、本能的なものなんだ。ブルーヘアーがこんなにも奥が深いだなんて、知らなかった。

もう息子に嫌われたくないので、今後ブルーヘアーにすることは二度とないけれど(あとは、寒色系の洋服しか着られないのがツライ)、久しぶりに攻めのヘアカラーに挑戦して十人十色な反応を間近で見られておもしろかったな!
やっぱ人生、攻めていかなきゃっ!!!







この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?