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【5/27文字起こし】誠実な人の話し方

はじめに Introduction

English follows Japanese.
この記事は、Podcast・Voicy「話し方のハナシ」
本日配信回の文字起こしです。
復習や話し方の練習にお役立てください。
又、番組でもお話しましたが、
皆様の話し方トレーニングにどのようにお役に立てるか、
ご意見もメッセージフォームから聞かせてくださると嬉しいです。
This is the Japanese script for "Hanashikata no Hanashi".
Please use it training for Japanese speaking and listening.
We are glad that we could hear your opinion about this script following our message form.We shall read your message as a reference, to improve our script and podcast program.

文字起こし

オープニング

おはようございます。話し方講師の高山ゆかりです。
5月27日月曜日です。
毎週月曜日は、話し方・伝え方のヒントをお届けしています。
今回は、誠実な話し方というテーマです。
今日の内容もnoteに文字起こしをアップしていますので
内容の復習や話し方のトレーニングにお役立てください。

本編とエンディング

それでは本題のスタートです!誠実な人の話し方。

まず「誠実」という言葉、改めてどんな意味か辞書で調べてみますと
「真心がこもっていること」「誠意があること」、
「誠意」という言葉も辞書で見てみますと
「嘘偽りのない心」と出てきます。
それから、私が今持っている類語辞典にも
「誠実な」という言葉が載っていますが
そこには「真面目で人の信頼に応えようとする態度・性格である様子
と書かれていました。
これは講談社の類語辞典ですね。
もうかなり昔に買ったので…ちょっと見てみますね。
2008年に出たものなので、
ちょっとアップデートされているかもしれないですが
とにかくこの辞書にはそう書かれています。
類語辞典なので、
その他にもいくつか似たような言葉が並べられているんですが
そもそも「誠実な」という言葉は
「真面目なようす」というジャンルの中に出てくるフレーズの1つです。
そしてその中には、「正直な」とか「まっすぐな」、あとは「実直な」。
こういった言葉も、その「真面目なようす」を表す類語の1つとして
出てきていました。
こういった意味を踏まえると、
誠実な人とは真心がこもっている人
誠意を持って接する人
人の信頼に応えようとする人
、と言い表すことができます。

では、誠実な人はどのような話し方をしているでしょうか。
今日は3つのポイントをお話しします。
1つ目は、ネガティブなことも相手のためを思って伝える
2つ目が、難しい質問をされても、ごまかすことなく答える
3つ目が、自分の意見を等身大の言葉で伝えている
 です。

1つずつ話していきます。
まず、ネガティブなことも相手のためを思って伝える
これは具体例としては、セールスのお仕事…
何か、商品・サービスを販売している人を思い浮かべていただくと
イメージしやすいかと思います。
そういった商品・サービスを紹介するときに
メリットだけではなくてデメリットも隠さず伝えてくれる人って
誠実なイメージ、ありませんか?

私も過去にそういった経験があります。
以前あるスクールに通いたくて、そのスクールの説明会に参加しました。
そこにいらっしゃったスタッフの方に
「私はこれこれ、こういう理由で
こういうことを学びたくて、このスクールに通いたい」とお伝えしたら
そのスタッフの方が
「そういう理由があるならば
こういう部分であなたにはこのスクールが合っていると思う。
一方で、これこれ、こういう思いを叶えたいとしたら
このスクールでは学ばないほうがいいかもしれない」
みたいなことをしっかり伝えてくださったんです。

結果として、
そんなに正直に言ってくださったことが私にとっては嬉しくて
ここに通いたいと思って入学しました。

なので良いことばかりではなくて
ちゃんと自分のことを考えてくれているんだって伝わること。
これが誠実な人の話し方特徴の1つです。

2つ目は、難しい質問をされてもごまかすことなく伝える です。
例えば研修や講座で講師を務めている方が
質疑応答の時間に、その場で答えづらい質問、
自分の答えに自信を持てない質問を受けるとします。

そういうときに取り繕ったりその場でごまかしたりせず
「今この場でその質問に答えるのは難しいです」と
自分のことを正直に話している。これも誠実さが伝わりますよね。
相手のことを思って、今この場で適当に答えてしまったら
相手にとっては本当に知りたいことを知ることはできないかもしれないし間違った情報を受け止めてしまうかもしれない。
だったらば、今この場で質問に答えるのは難しいです、と伝えた上で
「しっかりと調べてから改めて回答したいので
1日お時間をいただけますか」とか
「後日メールで回答をお送りしてもよろしいですか」って聞ける。
その場限りで何か取り繕ったりごまかしたりしない

これも誠実な人の話し方の特徴です。

3つ目。自分の意見を等身大の言葉で伝えている
まず誠実な人は、相手とまっすぐ向き合う人。
そして相手の気持ちをものすごく考えて、
考え尽くして言葉を届ける人
だと私は思っています。
相手の気持ちを考え尽くした上で
どんな言葉を届けたら相手に的確に伝わるか
そしてどんな言葉を届けたら、相手を心配させてしまうのか
どんな言葉を届けたら、相手に過度な不安を与えてしまうのか。
そういったことも考え尽くしていると思います。

この、不安を与えるですとか、
必要以上に心配させてしまうという表現の1つとして
主語が大きくなることがあります。
例えば誰かにアドバイスをするときに
「私はこうしたほうがいいと思う」ではなくて
「周りのみんなはこうしているよ」ですとか
あと「過去に同じ経験をした人はみんなこういう意見だったよ」
というふうに、自分ではなくて主語を大きくする。
主語を大きくすると、なんとなく物事が大きく伝わったりするんですよ。
きっと皆さんも、周りのみんながそうしているよ
周りのみんながこういう意見だよ、って言われたら
(そもそもみんなって何人なんだろうって話なんですけれども)
でも大きな主語でお話をされたら
「そうなの?」ってちょっとびっくりしてしまうと思いませんか。

どんな話題かにもよりますけれど
でもとにかく誠実な人って等身大の言葉、
なるべく、その、大げさに伝わらないように
物事を盛らないようにっていうことを
ものすごく考えていらっしゃると思います。
これが3つ目の特徴です。等身大。

ここで紹介した3つのポイントは表面上のパフォーマンスではなくて
本当に心からの、まさに真心で相手と向き合っている
で、人の信頼に応えようと本当に思っている
本当に誠意を持って相手と向き合っているから
それが自然とネガティブなことも正直に伝えたりですとか
難しい質問にもその場でごまかしたりせず答えるですとか
主語を大きくすることなく、なるべく等身大の言葉で
また主語を自分にして伝えるですとか
気持ちがそのまま、話し方や伝え方に現れているんだと思います。
今回は誠実な人の話し方というテーマでお届けしました。

エンディングです。
今日も最後まで聞いていただきましてありがとうございます。
お相手は高山ゆかりでした。また明日!

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