見出し画像

【4/18文字起こし】棒読みにならない話し方とは

はじめに Introduction

English follows Japanese.
この記事は、Podcast・Voicy「話し方のハナシ」
本日配信回の文字起こしです。
復習や話し方の練習にお役立てください。
又、番組でもお話しましたが、
皆様の話し方トレーニングにどのようにお役に立てるか、
ご意見もメッセージフォームから聞かせてくださると嬉しいです。
This is the Japanese script for "Hanashikata no Hanashi" on 9th of January.
se it training for Japanese speaking and listening.
We are glad that we could hear your opinion about this script following our message form.We shall read your message as a reference, to improve our script and podcast program.

文字起こし

オープニング

おはようございます。話し方講師の高山ゆかりです。
毎週木曜日は、話し方・伝え方のヒントをお届けしています。
今回もリスナーの方からいただいたご質問にお答えしていきます。
棒読みにならない話し方とは、というテーマです。
なお今日の内容もnoteに文字起こしをアップしていますので
併せてご覧ください。この配信の概要欄にリンクを載せています。
そしてこの番組は今日もpodcastとVoicy同時に配信しています。

本編

それでは本題のスタートです。
まずはいただいたメッセージを、少し抜粋しながらご紹介します。
さとひろさん。

説明をするときの話し方が棒読みにならない方法はありますか
というご質問です。

経理の仕事をしております。
毎月会社の業績や業績業員を役員にオンライン会議で報告しています。
説明用の原稿を毎回用意してそれに沿って説明しており、
その原稿には私がしゃべる内容をそのまま記載しております。
これについて、原稿をただ読んでいるように聞こえる時があると
言われたことがあります。
そこで棒読みにならないような喋り方、
もしくは原稿の内容を改善するなどのアドバイスがありましたら、
ご教示いただけますか。
また、今後もオンライン会議で報告しますので
オンライン会議の時にも使えるアドバイスがありましたら
いただけないでしょうか。というメッセージです。
さとひろさんは、いつも勉強になる話ありがとうございます、と
メッセージの冒頭に書いてくださっていました。ありがとうございます!

おそらく同じようなことで悩んでいる方も
多いのではないかなと思っております。

今回は3つ、私からオススメの方法を紹介します。
なのでどれか1つでも、これやってみようかなって思えることがあったら
ぜひ試してみてください!

まず1つ目。今、原稿を用意してくださっているということなので
一度 原稿を作るのをやめてみて、箇条書きなどに変えてみるのはいかがでしょうか
原稿に関しては、一概に作らないほうが良いとか
作るべきだと簡単に言えることではないんですね。
ただ今回のさとひろさんのメッセージを読んでいると
今しゃべる内容をそのまま文字に起こして記載しているということなので、もしかしたら、完全に、これを読む!という原稿を用意することによって
「伝える・話す」ではなく「読む」モードに
ご自身がなってしまっているかもしれないと思いました。

なので、一旦、この
「完全にこれを読めばオッケー」という原稿を作るのではなくて
箇条書きのようにして、
大体、これとこれとこれについて話すよねっていう
全体の流れがわかるようなメモを用意しておくですとか
または箇条書きにしておいて、
その中でもどうしても間違えてはいけない言葉とか
絶対に忘れずに、これは伝えたいっていうところだけ、
少し、あの色の違うペンで書いたり、マーカーで線をひいたり
太文字にしたりというふうに、
ポイントを押さえた上で箇条書きにしてみると
読むではなくて「話す」「伝える」意識に変わっていくかもしれません。
これが1つ目です。

で、2つ目以降なんですけれど
そうは言っても、なんらかの事情があって
原稿を用意しなければいけない、ということもあるかもしれません。

例えば、そこでお話しした内容を、後ほど誰かに共有するですとか。
後は、さとひろさんの中で、箇条書きだとやっぱり不安で
できれば完璧に自分が話す内容を文字に起こしておきたい、
という思いもあるかもしれません。

その場合、原稿をこれからもしっかりと作っていくとしたら、
喋りながら作ることをお勧めします。
これは実は私もやったりする方法です。

会議の報告であれば、例えば
「それでは今から今月の業績と業績要員について説明します」
と まず喋ってみて
喋った内容をそのままカタカタ文字に打ち込んでいく。
そうすると、「読む」ではなくて、
「喋りやすい」原稿を作っていくことができます。これが2つ目です。

そして3つ目。
これはやり方というよりは意識の部分なんですが
原稿を用意したら、それを「読む」ではなくて
とにかくここに書かれている内容を「話す」。
誰々さんに「伝える」!という気持ちを持って話してみてください

そのときに、原稿にある内容を間違えずに全て読むと思わずに、
少し言い回しが変わってもオッケー!って
ここに書かれている内容、伝えるべき内容がしっかり伝われば
後は多少話す順番が変わっても、言葉が変わってもオッケー!って思うと
「読む」っていう意識から
「話す」「伝える」という意識に変わりやすいです。

例えば、原稿に「〜します。」と書くとします。
これは、実際に話すときには「〜するんです」っていうふうに
最後の言い回しが少し変わる。
このくらいの言い回しの変化って、
伝える内容には何も影響しないですよね。

だから伝えるべきことが伝わっていればオッケー。そのための原稿だ!
って思いながら、常に「話す」「伝える」という気持ちで伝えてみると、
いま課題に感じていらっしゃることは
少しずつ改善されていくかもしれません。

そして、これは3つ目の続きのような部分なんですが
さとひろさんは、
オンライン会議で報告をしていらっしゃるということですよね。

オンライン会議だと、もしかしたら参加している方たちが
画面オフにしている…つまり誰の顔も見えない状態で
お話をされているかもしれないなと思ったのですが、いかがでしょうか。

もし皆さんが画面をオフにしていたとしても、またオンにしていたとしても
常に「人に伝える」という気持ちを持って
画面の向こうに人がいるんだっていう意識を持って、
なので、時々画面を見る…画面を見るというより
その向こうにいる人を見て話す、相手の顔見て話すっていうことを
オンライン上であってもやっていくと、
気持ちが「読む」から「話す」「伝える」に変わっていって、
その意識が変わることで、話し方の雰囲気も変わっていくことがあります。

今回は3つお伝えしました。
1つが、原稿ではなくて、一度箇条書きで用意をしてみる。
2つ目は、原稿を作るならば話しながら喋りながら
声に出したものをカタカタ打ち込んでいく。そうやって原稿を作る。
3つ目が、原稿を作ったら、「読む」ではなくて
常に「話す」「伝える」という気持ちを持つ。
なので、多少言い回しが変わってもオーケーですし
またはオンラインであっても画面の向こうに人がいることを意識して
相手の画面をしっかりと、時々見ながらお話をする。

どれか1つでも、ぜひ、何かこれやってみようかなぁって思うものがあれば
嬉しいです!

あとは、もしすぐに変わらなかったとしても
今日のような内容って場数によって磨かれる部分も多いにあります。
私もそうでした。
新人アナウンサーだった頃は、もうどうしても、
読んでいます!という感じがわかりやすく出てしまっていました。

ただ、どんどん実践をすることに慣れていって、
自然と原稿に書かれている内容も、読んでいるという雰囲気ではなく
自然に話しているような雰囲気で伝えられるようになっていきました。
なので、焦らずに取り組んでみてください。
今回はさとひろさんからいただいたご質問にお答えしました。

エンディング

原稿に関しては、これまでも
作ったほうがいいな。いや作らないほうがいいな。どっちもありだな。
と、いろいろ揺れてきました。
この番組も、かつては完全に原稿を作って配信していました。
今は…時々そうしますが、ほとんどが箇条書きのメモだったりとか
あとは頭の中で話す内容を構築してから話す、
というやり方の方が多いです。
またこのトピックに関しては、
こういうやり方がいいな!っていうオススメしたい方法が見つかったら
この番組でもお伝えしていきます。

でも、今日も最後まで聞いてくださってありがとうございました!
お相手は高山ゆかりでした。また明日。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?