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夫 人生初のパン作り

この数カ月あまりで、まさかの夫婦でパン屋をやる道を検討し始めたわたしたち。

夫からみた私は楽観的で、
自分の店(パン)の個性をバシッと提示して選んでもらえること、
経営戦略のこと、
ほかにもいろいろ
そのへんちゃんと考えてないんじゃないの~?大丈夫なのそれ?

これまでは(あくまで善意からの)制御方向に働いていた夫の意識が、
いまでは同じ船に乗って安全に航海するためのパートナーとなっている。
そうなると私より夫の方が対外的な積極性を発揮し始めた。

義母への相談(今後ふたりでのパン屋開業を考えていること)
いきつけのカフェマスタにも開業準備を宣言、話を聞かせてもらったり
先日のパン屋さん訪問のきっかけを作ってくれたり

開業動画や地域で異なる建築(改築?)申請の状況を調べてくれるほか、最近ではインボイス制度の解説本を借りてきたり。

そして「僕もパンを作れるようにならなきゃ。まずは一度やってみたい」
と、人生で初めてのパン作り(しかもデビューがドリアン式ですと??)をすることになったとは!

これまでドリアンパン学校の授業や動画を直接見ていない夫(私の下手くそなアウトプットだけ聞いているので、多分インプットも多少変になっている可能性が高い)。
パンづくりに対して真っ白なキャンバス状態の夫に、変な知識を植え付けては後々変なことになりうる、、、と思い、授業・見学時に教わった情報を慎重に選びながらサポートに臨んだ。

情報過多すぎても消化不良だろうし、かといって何のためにその手順を経るのかわからなければ意味がない。
説明の順番やタイミングは、普段自分がどれだけ理解して作業できているのかを試す機会でもあった。

計量、温度・時間管理、成型うんぬんと口出ししまくったけれど、真っ白いキャンバスの夫は素直に手を動かして頑張ってくれた。
手ごねも何もかも初めての作業だったようだけど、根気強くやりきってくれた。

ギリギリ命をつないだマツイを使用
とりあえずパンとして焼けてしまうのが乳酸菌のすごいところ

そうして出来上がったのがこちら。
やっぱり最初はカンパーニュでしょ!という私の独断による。

手取り足取りだったとはいえ、
え?こんな感じで一発目から私と同じパン焼けちゃうの?
私は趣味ながら10年以上パンと戯れてきたけど、、、あれー。

つまりは
ドリアンレシピ≒古くから伝わって生き残っているパンづくりは、既に手法が確立されている。いまさら日本人がアレンジを加える余地なんぞなし。
パンはやり方がわかれば作れちゃうんだよー
と言っていた校長の言葉がまさに自宅内で証明された。

あとは微調整(材料や環境変化など)が出来ること、
数個の美味しいパンを作れるのではなく、プロ(例えば90点のパンをいつも100個作れる)であること

夫のパンはいつもの私のパンと同じ(材料も全く同じ)だけど、
誰誰が作ったという情報が足されるといつも以上に優しい味わいに感じるのだった。

うん、どういう人が焼いたパンなのかというのは
パン屋として大事なポイントだな。

夫は私が説明していないのに「クープは一方向にしか刃を入れない」とか
なかなか良い視点をお持ちのようだ。
何より素直に真似できることが最大の武器となりそうだ。

既にブラッシュアップされたドリアンレシピの懐の深さにも感動したし
夫がカンパーニュを焼いたという事実にも感動した

彼のパンづくりには伸びしろしかない、、、
半年前には想像もしていなかった展開。

私は私でマツイの種継をしっかりマスターするぞ汗

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