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私大全落ちで親も大変!

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今日は国立大学の2次試験。
ですが、JR中央線・総武線でトラブルが起きて、大変な目にあった受験生もいるでしょう。
大変でしたね。。。お疲れ様でした。

さて、受験といえば、ここ数年問題となっているのが「私大難化」です。
「私大全落ち」という言葉もあります。

少子化傾向なのに、なんで?という声も聞こえてきそうですが、
これは、政府からの補助金(助成金)の交付基準の厳格化にあります。

都市部への人口集中が問題となっていますが、
文部科学省は、都市部への学生の集中に歯止めをかけるために、
2016年から定員超過した私大への補助金の不交付対象となる入学定員超過率のラインを厳しくしています。
これにより、2018年の合格者数は、大都市部(関東・関西・中部)の大規模校を中心に前年比1~2割も減ってしまった状況です。
(だからといって、地方大学の受験者が大きくは増えないと思いますが。)


大学の財政状態も大変ですが、受験生を持つ家庭のおサイフも大変です。
大学をいくつも受けるとなると受験料だけでも数十万円はザラ。
これに、遠方の大学受験だと宿泊費+交通費が受験の都度かかります。
1泊で済めばいいですが、3泊、4泊となったり、親も同行となったりしたらトンデモない額になってきます。
合格までに学資保険の分は飛んで行きそうです。
お金がかかってくると、細かい出費も気になってきます。
願書の購入(1校あたり1,000円程度)、銀行の振込手数料、願書の送料(書留・速達)、顔写真の撮影・プリント料。etc…
節約できるところはできるだけ節約しましょう。
願書は高校でもらうとか、併願割引、WEB割引等の利用とか。

受かったら受かったで少なくとも30万円程度の入学金の支払いが待っています。

複数の大学受験は、数十万円というお金がバンバン飛んでいくので、
事前の資金設計が重要になってきます。

「浪人は困る」、と多くの大学を受けさせたい気持ちもわかりますが、
子どもの大学受験からおサイフ事情がガラッと変わってしまう家庭もあります。
大学に入ったら卒業まではさらにお金がかかるのですから(特に私大)、
事前のマネープランは重要です。
(この頃は、住宅ローンの返済、老後資金作り、お父さんの収入ダウンと
家計の負担が大変な時期になりがちです。)

教育資金作りは「学資保険」だけとは限りません。
低金利で十数年も資金作りをしても家計にゆとりはもたらしません。
早い段階での学資保険の見直しは是非ご相談ください。

それでは、また。


<著者プロフィール> 川淵ゆかり
ファイナンシャルプランナー(日本FP協会 CFP(R)、厚生労働省1級FP技能士)
HP(プロフィール、セミナーや相談会のご案内)
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