初心者への助言かと思いきやプロの中の初心者への助言の時あるよ

「料理の腕を上げたければ、レシピを見ずに料理しろ！」的な言葉を聞いたことがないだろうか？？

これを、初めて料理をする人が真似したらどうなるだろう。答えは、「永遠に上達しない」だ。

実はこれ、プロの料理人になりたての新人に向けた言葉。料理を職業にする誰かが「恩師の言葉」的な感じで紹介していた。

基礎ができてる人なら確かにそうだよな。模倣の段階を抜けて、築いた基礎の上に自分だけの城を立てていく。このフェーズにいる人が実践して初めて、このアドバイスは「素直に聞いた人を成長させる」ものになる。

「初心者向け」の言葉なんだけど、その「初心者」は「初心者の中の初心者」じゃなくって、「プロの中の初心者」なんだ。

「初心者の中の初心者」がこれを信じて実践しても、「A地点からB地点に行きたい人」が、「C地点からF地点に行くルート」を辿っているようなもの。同じ、「スタート地点から10mのところにいる人」でも、この2人は全然違う場所にいる。その2人に、「次は右！そこ300mまっすぐ行ったら左！」とおんなじ指示を出していって、2人とも壁にぶつからず目的地にたどり着けるなんて、フィクションの世界でも起こらないよ。

だから、「初心者の中の初心者」がこの言葉を実践しても、永遠にカオスなんだ。

なんでも体験してみる、というのは間違いなく良いことなのだが、目の前に転がってきた助言の全てに何も考えず飛びついていたら、体中毛糸で絡まってしまう。

「これは自分と同じところにいる人に向けた言葉か？？」ちゃんと自分で調べたり、考えたりしないと、延々と空回りしている人になってしまう。どの点とどの点を繋ぐためのアドバイスなのか。それを自分で見極める力を養わないといけない。いずれは1本の道になる点も、繋がらなかったら永遠にバラバラのままなのだ。

だから、初心者の中の初心者は、言葉の表面だけなぞって自分に合ってるか決めないで、ちゃんと中身を理解しようとしましょうね、とアドバイスしよう。

でも結局、初心者の中の初心者でいることの初心者であるうちは、分かったつもりで分かってなくて、体験して迷走して初めてこの言葉の意味を体感として知れるので、実はこのアドバイスは初心者の中の初心者でいることを何度も経験した初心者の中の初心者でいることの玄人向けのアドバイスであって、初心者の中の初心者でいることの初心者がいきなりこれを実践しようとしたら、多分、頭でっかちになって動けなくなって、多分永遠に初心者の中の初心者でいることの玄人にはなれない。

だから、初心者向けって書いてあることは、初心者の中の初心者でいることの初心者に向けた言葉ではなくって、初心者の中の初心者でいることの玄人に向けたものかもしれないし、プロの中の初心者に向けたものかもしれないってことを、いつも頭の片隅に置いておきたいな、って話。

そして、「これ今やるやつじゃねぇ！」ってことに気づいて徒労感に襲われた時には、そんなことを思い出して、プロになったと思ったら、プロの中の初心者だったなぁ、って思ってたら初心者の中の初心者だったなぁ。でも、初心者の中の初心者でいることの玄人にはなれたよなぁ、と思っていたら、結局まだまだ初心者の中の初心者でいることの初心者だったんだな、って思うかもしれないね。

それで、フェーズが違えば、ある人には成長を促進するアドバイスも、ある人には成長を遅らせるアドバイスになるって、ちゃんと頭に入れとこ！

それさえ覚えとけば、初心者の中の初心者でいることの玄人レベルで自分に合うアドバイスを選別できそうだけど、結局動けなかったら自分は初心者の中の初心者でいることの玄人だと思い込んだ初心者の中の初心者でいることの初心者でしかなくって、その人がこのアドバイスを持ってても頭でっかちになって動けなくなるだけだから、初心者の中の初心者でいることの初心者は、もうとにかく、なんにも考えずにどんどん動いたほうがいい。

そうして、いくつもいくつも新しいことに挑戦して、ほとんどの場面で迷走して、でも1個ぐらいはきっとたまたま成功しちゃうことが出てくるから、そうやって本物の初心者の中の初心者でいることの玄人になっていけるんだ。そしたら初心者の中の初心者から玄人の中の初心者になって、そのあとプロの中の初心者になって、そうしていつの間にかプロの中のプロになれるよね。

だから、初心者の中の初心者でいることの玄人に向けたアドバイスを初心者の中の初心者でいることの初心者が聞いたら道に迷って初心者の中の初心者でいることの初心者から抜け出せなくなるから、初心者の中の初心者でいることの初心者から抜け出すためにたまたま成功しちゃうまでいくつも新しいことに挑戦することが一番いいかもしれないよっていう、初心者の中の初心者でいることの初心者へのアドバイス。

なーんて書いてたら、「人生で1個のことだけにしか取り組みません！って人が道に迷ったら多分もう永遠に道に迷い続けるから、多分色々大変だよなぁ。」って思った。