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調剤薬局事務の仕事内容を紹介! 資格がなくてもできるって本当!?

調剤薬局事務は大変人気のある職業です。年齢に関わらず働くことができ、薬や保険の知識を身に付けることもできます。

「やってみたい」と思っている方も多いのではないでしょうか?
しかし、未経験の仕事への転職は不安もありますよね。

わからないことも多いし、興味があっても自分にできるか心配で一歩が踏み出せない方もいると思います。

この記事はそんな方に向けて

・調剤薬局事務ってどんな仕事をしているの?
・医療系の仕事に就いてみたいけど未経験でもできるかな?
・資格がなくても大丈夫?

このような疑問を解消していきます。


調剤薬局はどんなところ?

調剤薬局とは、医師が発行する処方箋の指示に従って薬剤師が調剤し患者さんに薬をお渡しするところです。

ほとんどの調剤薬局が『保険薬局』の指定を受けているので、患者さんは
健康保険を使って薬をもらうことができます。

調剤薬局事務の主な仕事内容

接客

患者さんが入ってきたら、まず挨拶をして処方箋を受け取ります。
保険証やお薬手帳を確認し、初めての方にはアンケート(問診表)をお願いします。

薬局事務は事務職ですが、患者さんと接することがとても多い『接客業』でもあります。丁寧にわかりやすく説明することを心掛けましょう。

電話対応

電話対応で特に多いのは以下の3つになります。
・患者さんからの問い合わせ
・処方箋を発行した病院とのやりとり
・薬の卸業者からの連絡

薬に関することは薬剤師が対応し、その他、お会計や保険証のことなどについては事務が対応します。

処方箋のパソコン入力

薬局ではレセコン(レセプトコンピューターの略)と呼ばれる専用のソフトを使って入力していきます。

最近はQRコードで読み取れる処方箋も多くなり楽にはなりましたが、それでも確認は必要です。保険に誤りはないか、算定に誤りはないか、確認しながら進めます。

会計、レジ業務

領収書を発行し、レジでお会計をします。現金だけでなく、スマホ決済や
クレジットカードが使える薬局も増えたので、その都度対応が必要です。

1日の最後に入金や未収金などを計算し、レジ締め業務も行います。

レセプト業務

薬局の窓口で患者さんは保険を使い、『1割~3割』の自己負担分を支払います。残りの『7割~9割』は国民健康保険や社会保険に薬局から請求することになります。

請求するための明細書をレセプト(調剤報酬明細書)といい、レセプトを作成し送信するまでの業務をレセプト業務といいます。

レセプトはレセコンで作成し、毎月1回10日までに先月分をまとめてオンライン送信します。

調剤録の確認

処方箋のパソコン入力が終了したら、その内容を処方箋の裏に印刷します。
それを『調剤録』といいます。

調剤録には発行日・調剤日・保険番号・薬の内容・加算点数、薬剤師の署名などが記載されています。事務員はレセプト請求までに、もう一度全ての調剤録を確認します。

薬剤師の補助

患者さんに薬の説明をしてお渡しすることは薬剤師にしかできません。

しかし、事務員にも補助的な作業はできます。
以下のようなことは事務員が行っている薬局も多いです。

・薬を棚から出して用意する
・足りない薬を発注する
・届いた薬を検品して棚にしまう
・伝票の確認・整理

薬のお届け

薬の在庫がない時や足りない時などは一旦患者さんに帰宅して頂き、
あとから家までお届けすることがあります。

また、介護施設へ配達することもあります。

その他

店舗の備品や事務用品などの発注、在庫管理を行います。

衛生用品や食品などを販売している薬局では、発注、在庫管理、消費期限の管理も行います。

店舗の掃除も大切な仕事になります。常に清潔感のある薬局にしておくことで、患者さんから良い印象を持たれるようになります。

無資格、未経験でもできる!

結論から言うと、資格はなくてもできます。実践で仕事を覚えてしまえば
わざわざ資格を取りに行く必要はないでしょう。

無資格・未経験でも応募可能なところも多く、全く知識がない状態からでも挑戦しやすい職種と言えます。

資格を取るメリットとデメリット

無資格でも応募はできますが、資格を取るメリットもあります。
デメリットと合わせて紹介します。

メリット

調剤薬局事務は覚えることが多岐にわたります。実践で一気に覚えなくてはならないのが辛いという方もいるでしょう。
資格を取って知識を身につけておくことで心の準備もできますし、実際の
業務にもすんなりと入ることができます。

また、資格を持っていると求人に応募した際に有利になることがあります。
1つの求人に対したくさんの応募がくることもありますので、資格があれば面接でアピールすることができます。

慎重な性格の方や、少しでも自信を持って面接や業務に臨みたいという方には資格を取ることをおすすめします。

デメリット

デメリットはお金と時間がかかってしまうことです。

動画やテキストで勉強する通信講座が人気ですが、
費用は約20000円~40000円、それに加え受験料などもかかってきます。
期間は個人差はありますが、約2ヵ月~3ヵ月かかります。

お金や時間に余裕のない方や、すぐにでも薬局事務としてデビューしたい方は、資格を取らずに求人に応募することをおすすめします。

人間関係

薬剤師と事務はそれぞれ違う仕事をしていますが、お互いのフォローがないと成り立ちません。忙しいからといって自分の事だけをしていると、
不満が出て対立してしまうことも少なくありません。

お互いに思いやりを持って助け合う気持ちがあれば、良い人間関係を
築くことができるでしょう。

まとめ

調剤薬局事務の主な仕事は下記の通りです。
・接客
・電話対応
・処方箋のパソコン入力
・会計、レジ業務
・レセプト業務
・調剤録の確認
・薬剤師の補助
・薬のお届け
・その他

仕事内容がたくさんあり難しそうに感じると思いますが、一つひとつ経験を積んで覚えていけば無資格・未経験からでも十分に活躍できる職種です。

ぜひ、薬局で働く未来の自分を想像して一歩踏み出してみてはいかがでしょうか。





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