ENEOS vs 富士通 開幕戦

今回は2020年9月18日に行われたENEOS対富士通の開幕1戦目を振り返っていこうと思います。が!その中でも今回はオフェンスにフォーカスしていくつかのプレーと選手をピックアップいきます!

7ヶ月ぶりのTipOff

ENEOSの一番強いところ、渡嘉敷選手のオフェンスに対しオコエ選手のナイスディフェンス。からの篠崎選手のドライブイン。富士通は理想的なスタートダッシュを決めることが出来たんじゃないかなと思います。

こんないいスタート切ったら一気に流れを持ってって開始早々10-0なんてこともあるスポーツなんだけど、 ENEOSの選手はそれに流されず自分たちのプレーに集中。宮崎選手と渡嘉敷選手のピックプレーで渡嘉敷選手のミドルが決まって、観戦者は「お、この試合面白くなりそう」って心掴まれたのではないかなと!

このプレーで私すごく気になってる所があって、渡嘉敷選手が打った場所って3ptsのラインから一歩中に入ったところなんだけど、よく決めたなと思っていて。

何故かっていうと、3ptsラインから一歩中に入ったとこってNBAでも成功率が高くないって数字に顕著に現れている場所で、それなら3pts打ちましょうよ、って言う感じのとこなんですよ。これは日本代表でもトムホーバスヘッドコーチに言われてて選手は絶対意識してるはずなんだけど、その場所で堂々と打った渡嘉敷選手。ここで私が何を気にしてるかっていうと、「え、その場所ってあまりよくないよね?」とかそういう事じゃなくて「迷いはなかった?」って事。私だったら「打つタイミングではあるけど、落とした時に何か言われるかも・・・」って瞬時に考えてその結果落とす、っていうパターンが目に見えてるんだけど。(笑) あの瞬間、何を考えたかっていうのは今度本人に聞いてみようと思います。本人からの返事もちゃんと皆さんにお伝えしますね!

富士通の教科書

さて、次は富士通のオフェンスで私が「わぁ!好き!」ってなった所。

1ピリ残り3分58秒、富士通スローインからのプレーなんだけど、田中選手が町田選手とのピックの後にダイブして、それにつられてディフェンスが動く、町田選手もボールをコントロールしつつ引っ張って良いスペースを確保する、そこでオコエ選手がトップに合わせて3pts。もうこういうの本当に好きで。言ってみれば『基本中の基本』なんだけど、それは一人一人が役割をしっかりと明確にして動いているから出来上がるプレーであって、中学生や高校生には本当に参考にしてほしい『教科書通り』の完璧なプレーです!

そして、そのあとの富士通のオフェンスも注目してほしい!町田選手のベースライン側へのドライブに対し田中選手が良いポジションに合わせるナイスなプレーで、これも基本的な合わせの動きなんだけど、綺麗に決まってもう最高。興奮。これでお酒飲める。派手なプレーではないけど、淡々と仕事をこなしている姿はたまりませんな。こちらもまた『教科書通り』の完璧なプレー。

ずばり、開幕戦の見所は前半

開幕一戦目の見所はなんと言っても前述したプレーが随所で炸裂する前半。後半に関しては、選手にとっても久々の試合でどちらも疲れが見えていたし、良いテンポのバスケではなかったと感じる中でENEOSがコンスタントに得点を重ねていったのが勝因かと思います。富士通に関しては前半と後半で違うチーム?と思う程のペースダウン。(これは本当に独り言なんだけど、前半の勢いをそのままに、第3ピリオドでさらに襲いかかるくらいじゃないと女王は倒れてはくれませぬぞ・・・。)

かつての相棒、タクに惚れ直す

さて、そんなこんなでENEOSは白星発進するのだけど、そんなENEOSから私的ピカイチなプレーをピックアップしていきます。

先ほども登場した渡嘉敷選手のポストプレーとその動きに合わせた周りの選手に注目してもらいたいんだけど、「渡嘉敷ならこんくらい当たり前だよね〜」な所を少し深掘り。

開始早々のプレーで彼女は得意のポストプレーに入るんだけど、オコエ選手がうまく体を使って自分より大きい渡嘉敷選手をリングまでアタックさせない。このプレーに関しては「自分より大きい選手を守るにはどうしたら良いですか?」と質問をくれるたくさんの子に見てもらいたいディフェンス。

そこからの渡嘉敷選手のポストプレーに注目。大体どの場面でも当てはまるんだけど、自身がリングにアタックするタイミングを伺いつつ、どこからディフェンスが寄ってくるか、仲間は自分の動きにどのように合わせているか、スペースはどうか等をコントロールドリブルをしながら考えているのがすごいわかる。(あれ?わかる?実はたくさん考えてるんだよ!笑)無理に攻めない。状況を冷静に判断してベストな状況を作る。それも彼女が経験を積み重ねて出来た技術。

よく私もクリニックとかでセンターポジションを指導するときに「ゆっくり動いて」と言うことがあるんだけど、早い展開のスポーツでゆっくり?はて?って感じでなかなかイメージしづらい子が多いです。が、私が言いたいのはこう言うこと〜!って感じ。急いでプレーするのではなく、判断を大切にプレーしてほしいのです。

話は戻して、、さらにここからが渡嘉敷選手の更なる強さなんだけど、2ピリ残り5分15秒、はい注目。

私が思うに渡嘉敷選手は最初っからリポストでのプレー(2回目でのポストアップ)を狙ってたんじゃないかなと思うのだけど、どうかしら。そうかしら。

一度目のポストアップでボールが渡嘉敷選手に入るんだけど、警戒されてるしそんな簡単には攻められないと判断して宮崎選手にアイコンタクトしてる・・・!それに気付いた宮崎選手は動いてパスをもう一度受ける・・・その瞬間!!!!みた!?今までとは明らかに違う勝負のポストアップしてるでしょ!?攻めるところはガンガン攻める!そのメリハリにグッと来ちゃう。タク〜・・・!!

渡嘉敷選手も宮崎選手もこのプレーはここで決める!と思ったはずです。が、それが最高のフェイクとなり、すかさず篠崎選手がヘルプにガッツリ寄る!そこを宮崎選手が見逃さないってのもすごいのよね。自然とその可能性を頭に入れてたってこと。宮崎選手は瞬時に渡嘉敷選手へのパスをやめて、フリーになった藤本選手へパス、そして3pts!!!なにも考えずに見てると当たり前のようなナイスプレーなんだけど、私が説明した以上の技術と個々の判断が凝縮されてる最高なプレーなんすよっっっ!!!渡嘉敷選手が得点をあげるプレーではないんだけど、彼女の体を張った動きがあったからこそのプレー。かつての相棒に惚れ直したプレーでした。(笑)

終わりに・・・

興奮して長くなってきたから開幕戦のピックアップはこの辺にしましょか。(笑)本当は宮崎選手の成長と活躍についても触れたかったけど、それはまた別の機会に。

noteではこんな感じにゆるくバスケットのことについて更新していけたらと思います!全てにおいて未熟ですので、意見や感想、リクエストなどをコメント欄に残していただければそれを参考に読者の皆様が望むものになっていけたらと思っておりますので、どうぞよろしくお願いします。







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