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結果的に、怪我の功名。

写真はソラシドエアに乗った時に富士山を撮った時のやつ。いつのだ。

10月某日、がん検診に行ってきた。
実はその日は元々フェニックスリーグを観に宮崎に行く予定だったのだけど、自分自身の足の怪我やお目当ての選手が出ない等諸々の理由により飛行機をキャンセルした次第。もったいなかったけどね。

せっかくの休みなので何かしようかと思っていたところに戸棚から出てきた今年度がん検診のクーポン券。近所の病院はネットで検診の予約ができるので検索したところ、たまたまその日が空いていたので子宮頸がんと乳がんの検診を予約。
当日も待ち時間や空き時間もほぼなくサクサクと検査を受け、結果は後日郵送という事でものの1時間弱で終了。

検診から3日後、仕事の休憩時間に携帯を見たら着信と留守番電話が入っていた。
番号は地元の固定電話とおぼしき番号、そして留守電なんて滅多に入らないので不思議に思いつつ聞いてみたところ
「○○病院です。先日受けて頂きました乳がん検診の結果についてお電話致しました」
との事。まぁご丁寧に、と思いつつ折り返し電話をかけたところ
「乳がん検診が要精密検査になりましたので受診をお願いします。最短で1週間後の×日なのですが……」

え?
要精密検査??

頭の中が真っ白になりつつ、仕事が休みの最短日に予約を入れてもらって電話を切った。

その時飲んでいたコーヒーの味なんて覚えてない。
休憩が終わるまで時間があったのに慌ててロッカーに戻り、とりあえず仕事に戻った。


余談だが私の母は乳がん罹患者である。
宮城県の沿岸部出身で、乳がん発見とほぼ同時に東日本大震災が発生したので治療と実家の片付けに追われていた。
その時は心身共に大変そうで、抗がん剤の治療も含めて長期に渡り体調が悪かったのを覚えている。幸い化学療法が効いたので再発もなく過ごしているが。
なので念のため母にも要精密検査と言われた事を伝えた。母も同じく
「検査しないと何もわからないから行ってきなさい」
と言っていた。


まぁ、正直それしか言えないよな。
私がもし友達から同じような事を言われたとしても「何もなければそれでいいじゃん、詳しく診てもらってきな」と言うだろう。


それから私が始めた事は情報収集。
「乳がん 要精密検査」と検索をかけ、乳腺外来がある病院・診療所や医療系学会のページを読み漁った。それはそれは携帯の見過ぎで吐き気が催すまで。知らない事はとことん調べたくなるヲタク気質がここでも発揮されるとか……。

その中で、検診結果にはカテゴリーがあり、要精密検査のなかでもさらに細かく分類される事がわかった。
要するに、検診結果(私の場合はマンモグラフィー)で良性か悪性かはさておき疑わしい所見があったという事。そらそうよ。
その中で私が気になったのが日本予防医学学会が提示していた「検査結果の見方」というページ。
https://www.jpm1960.org/exam/exam12.html

「精密検査を受けてください」と「早急に精密検査を受けてください」という文言の違いってなんだろう……と考えてしまったのだ。

私の中でがん検診に引っかかるイメージはCMとかでよくある
「検診結果が封書で届く→要精密検査と書いてある→ため息をつきながら不安そうな顔が映る」
みたいなものだと思っていたので、わざわざ電話かけて早めに受診するように言うものなのか?とずっと腑に落ちなかったわけで。
嫌な予感がしたし、これはもしかしたらよくない結果も考えた方がいいのかな。と元来のネガティブシンキングが顔を出した次第。

そこからは食欲も落ち、追い打ちをかけるように仕事でいろんな出来事が発生し、普段なかなか当たらない競馬が当たり、行きたかった舞台のチケットもご用意され、これから何が起きてもおかしくないのかな……と震えてしまった。
頑張れ私。別に死ぬわけじゃない。腫瘍が見つかったわけじゃないし。

で、受診当日。
左にしこりのようなものがあるから再検査、という事らしい。説明自体はきちんとして頂いたし状況についても納得はしたのだが、医療従事者の端くれといえども学生時代に放射線概論の勉強をした程度だし特に乳腺の画像読影に関してはほぼ素人。
「ここにしこりがあって、これが横から見た写真で……」
と言われて「あぁこれ……か?」と思う程度のぼんやりしたもの。図も使って説明してくれたけど、いかんせん自覚症状すらないのだから全く実感が湧かないのだ。
カルテに書いてある単語を盗み見ようにも達筆すぎて(※つまりそういう事だ)わからない。そもそも科が違うとわからない略語が多いのでお手上げ状態。

諦めよう。餅は餅屋と言うではないか。悪いようにはしてないわけだからお任せしよう。

4年前にも1度マンモグラフィーを撮っていて、その時も同じ位置に同じようなものがあったしエコー上も問題なかったらしい。
今回は念のため……という事。

そういや撮ったわ(今更思い出すか?)

触診上も問題ないし、レントゲン上も悪性病変っぽくないのでこの後エコーを撮って結果は後日聞きに来てくださいとの事。

……エコー画像なんてもっとわからないわ。
学生時代勉強したけど。
だがしかしAモードMモードでわたしの知識は止まってる。検査中もチラチラ画面見たけどビニールシート越しなのもあり全然わからない。血管ならどうにかわかるけど、そもそも太い血管なんてない場所だし。
血流見てるのかな?ってモードになったけど何色が何を示しているのかわからない。アメダスのような何かにしか見えなかった。

でもまぁとりあえず大丈夫、かな。

まだ結果は出てないし前回の検診の時は要精密検査と言われなかったけど、年齢も年齢だしせっかくだからという事なんだろうなぁと一気に呑気モードになってきた。病歴も家族歴も特に聞かれなかったし。
……前回のカルテ見ればわかるか。
そもそも今日の日付で病名欄に乳腺炎・乳腺瘤って書いてあったのだけはわかったのでその時点で余裕ぶっこき始めたのも事実。
印鑑は偉大である。遠目からでも文字が視認しやすい。
ちなみに検診のお知らせには「左乳房腫瘤陰影あり」と書かれていた。

あとは検査結果を聞きに行くまで考えすぎずに過ごす事にした。仕事で面談控えている身だし、体調だって決して良くない。ストレスを溜めずに好きな事をやりつつダラダラ過ごすのが最適解だと思う。

帰宅がてらスーパーに寄り、大好きなファミリーサイズの千切りキャベツとごぼうの唐揚げを買って無印良品のミニラーメンと混ぜてひたすら食べた。おいしかった。


今回のがん検診、本来なら行く予定がなかった(もちろん年度中には行く予定ではあった)ところにうまく予定が組み込めたため行く事ができた。
ひたすらビビり倒したけど検診の重要性を改めて認識した次第。
あとはアレだ、体調が悪い時はちゃんと休もう!!←ブーメラン

#がん検診
#乳がん検診
#もっと勉強します

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