男性向け!『ファッション初心者&迷走者向け講座⑷-2』秋冬アウター編
YUKAKUの黒田です。
前回の講座では、初心者向けの基本のスタイルとしてジャケット&パンツのスタイル、いわゆるジャケパンスタイルを提案しました。
日中肌寒い日も増え、だんだんと秋も深まり冬も待ち構えているということで、今回はジャケパンスタイルに合う秋冬のアウターを提案します。
前回紹介したジャケパンスタイルの特徴を端的にまとめると、
綺麗め
清潔感
万人ウケ
です。
そんなジャケパンスタイルに合うアウターは、チェスターコートです。
秋冬に、フォーマルなシーンでも多くの社会人が採用しているチェスターコート。ジャケパンスタイルとも相性抜群で、綺麗めで清潔感があり、万人ウケのアイテムです。
カラーは、前回のネイビーのセットアップを想定してオススメするのが、キャメル・ベージュカラーです。
無難に黒、と言いたいところですが、上が黒で、下に見えるパンツがネイビーという暗めのカラーの組み合わせは実はかなり難易度の高い組み合わせ。黒の方が暗く、上に重心がきてしまうので初心者向きではありません。→✖️
同じ無彩色のグレーも黒と同様にネイビーとのバランスを取るのがこの段階では難しいのでナシです。→✖️
セットアップと同じネイビーも一見統一感があって良い気がしますが、くどいです。ネイビーに限らず、カラーを統一するのも相当なバランス感覚を求められているために、事故が起きる場合が多いです。
(カラーを統一しよう!なんてお勧めがSNSで多く見かけますが、簡単に言ってくれてるなぁという印象…)
ネイビーネイビー、脱いでもネイビー…。こってりしすぎ、味が濃すぎる料理みたいな感じでしょうか。
かなり暗めのネイビーならまぁ妥協しても良いかな、といったところですが、今はあまりお勧めできません。→▲
その点キャメル・ベージュカラーは、ネイビーに比べて軽く、柔らかな印象で、ネイビーのパンツが下に見えることで、重心が下にあり、バランスもよく見えます。
休日には中のジャケットをニットに替えたりして、近所のカフェにお出かけするなんてシーンでも自然に使えるアイテムです。
シルエットはジャケパン同様、「少しゆるめ」がお勧めです(2022現在)。
タイトすぎて体のラインを拾いすぎると、少し「ロック」な印象がついてしまうし、逆にオーバーなシルエットだと「ルーズ・ストリート」な印象が出てしまいます。
必要十分な「無難」スタイルをまず固めるならば、キツ過ぎずゆる過ぎない、「少しゆるめ」で行くのがベターです。
春や秋には同じくベージュ・キャメルカラーのステンカラーコートやスプリングコートと入れ替えてもシルエットやディティールに大きな変化はないので、代替可能です。
ここで注意して欲しいのは、インナーは現段階では必ずホワイトにしてください。
無難=黒、グレーという思考になりがちですが、ネイビー×ベージュ×(ホワイト)の安定したカラーバランスにおいて、ホワイトはあってないようなもの、黒衣的な役割です。
これをブラックやグレーにしてしまうと、途端に全体的に暗くくすんだイメージ → クリーンで清潔なイメージとバランスが崩れます。
タイトなネイビージャケパンに黒インナーの組み合わせからは、肌を黒く焼いてゴールドのアクセサリーをしているようなヤカラ感が出てしまいます。
(実際の色の組み合わせがイメージを生む、のではなく、世間一般的に共有されている印象をコントロールする、と理解してください)
将来的にヤカラ感を出したいのであれば別ですが、今作ろうとしている土台作りは清潔感のある万人受けです。
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