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ねこはかわいい


初めまして。ゆかけといいます。

僕は遠距離だった彼女と同棲を開始するため、半年前に地元を離れ約数百キロ離れた他県へ移住してきました。方言も物価も違うけどなんだかんだ地元と変わらず楽しく過ごしています。

そんな僕の彼女は1人でサロンを経営しており、店舗も構えているため僕もよくお邪魔したりします。
女性向けのサロンなのになぜ男の僕が店に行くのか、それはもちろんパートナーとして店の片付け等で行くことが理由なのですが、実はもう一つ大きな理由があります。

僕が彼女の店に行くもう一つの理由とは……





猫がメチャ居るからです。  

説明の前に予めお伝えしておきたいことがあります。
これから登場する猫達は飼い猫だったり野良猫だったりします。
確かに頭数はそれなりに多いですが決して飼育崩壊はしておらず、登場する猫達は全員去勢手術を済ましている、または済ます予定がある猫達です。飼い方や育て方に正解はないと思いますが、必要最低限しなければいけないことは行っておりますので安心してご覧下さい。

では続きをどうぞ↓

以前から色んな猫が遊びに来てたようで、ご飯を上げたり店にあげてトイレをさせたりしてお世話をしてあげるとどんどん集まって来たようです。

地域猫活動として僕達でしていることは、無闇にご飯を与えるのではなく、定期的に直接与えてあげることで人間に対しての恐怖心が減り、健康管理がしやすくなります。そしてお店に入れてあげて用意したトイレに用を済ましてもらうことで周りの住宅が糞害等に困ることが減っていきます。そしてなるべく早めに去勢手術を済ませてあげることで飼い主のいない猫が増えないようにしております。

こんな風に外に置いてあるキャットタワーに野良猫が寛いでたりします

猫が元々好きだった僕は、そりゃもう猫に囲まれる生活にウキウキ。もちろん猫は癒しだけを与えてくれる訳もなく、お店の中の猫用トイレ以外の場所でおしっこしちゃったりするし、他猫同士で喧嘩はするし、ご飯くれご飯くれと仕事中の彼女にせがむことも多々。
でもそれでも僕と彼女の2人できちんと世話してあげられるのはその大変さ以上の猫の可愛さを知っているから。

ほら見てうちの猫。可愛いですよね〜〜〜〜〜〜知らない人には一切心を開かないくせに僕と彼女にだけはこんな姿見せるんですよ〜〜〜〜☺️☺️☺️☺️☺️

もちろん去勢手術だってします。猫は繁殖能力が凄まじいためここを放っておくととんでもないことになりますから。ご飯をあげる以上ちゃんとしないとって思っていたんですけど……

6月下旬。
この子。

「お腹が大きい…」

急いで行わないといけないとは分かっていても去勢手術は時間もお金もかかるし僕達は仕事があるしどうしてもみんなスムーズには済ませられない。この子は手術に間に合わず妊娠してしまったようです。反省しております。だからこそ僕達でひとまず面倒を見ることにしました。
なるべく安静にさせてご飯は栄養の高い子猫用のご飯にして、いつ産まれても大丈夫なようにダンボールで作ったハウスを設けて、いつ産まれるかいつ産まれるかとドキドキしておりました。



8月中旬、夕方17時。
ちょうど仕事が休みだった僕は家でのんびり彼女の仕事が終わるのを待っていました。
その時彼女から電話が

「あの子が産み始めてる!!!店の中で!!!!!」

慌てて家を出て店に向かう。

まだお客さんはいたけど彼女の説明で了承を得て、僕も店にお邪魔させてもらいました。
そこにはダンボールハウスの中で明らかに呼吸の荒くなったあの子がいました。
産む時はなるべく出産に集中させたいため、ダンボールハウスは狭くて人気のない物置部屋にあります。部屋を冷やしすぎると産まれてくる子猫に良くないため親猫が熱中症にならない程度にエアコンは付けず、彼女は仕事があるため僕1人で親猫の傍で見守ってあげました。ハウスには毛布を被せて暗く暖かくして、たまに様子を見て、出てきた子猫が親猫に潰されないように見守り、
出産の独特の臭いの中、親猫は次々出てくる猫達を舐めて膜を剥がし、胎盤を食べて、とにかく最後まで必死に頑張っていました。

気付けば時刻は21時。

全て産みきったようです。7匹。めちゃくちゃ多い。(出産頭数平均4匹)ほんとは親猫は疲れ果てているはずだけど休む暇もなく子猫達を必死に舐めています。お疲れ様でした。
本当に疲れたのかその日はそのままハウスの中で寝ていたようで、翌日に親猫を見に来ると……

わぁああああああああ〜〜〜〜!!!!!!!

めっちゃ可愛い〜〜!!!!!!!!
そこには膜は全て落ち、目が見えないながらも必死に乳首を探しておっぱいを飲む子猫たち。

こ、これが「いのちのかがやき」ってやつか……
親猫さんも無事に回復してきて撫でるとゴロゴロ鳴いてくれます。本当に頑張ってくれました。すごい!!

まさか猫の出産に立ち会えて子猫たちを世話することになるなんて夢にも思っていませんでした。本当に可愛い。生まれてきてくれてありがとう……

親猫と子猫たちはそのままお店の中で過ごしてもらうことにしました。親猫はお店が気に入ってるようだし、すぐ近くに彼女の両親もいるので、色々と自分たちの家より環境がいいと判断しました。そこでホームセンターで背の低いケースを買い、それをハウスとして過ごしてもらいました。

ここから写真と一緒にこの子達の成長をお見せします。

8月下旬。

10日もすれば目が開く子が出てきます。まだ目は見えないようですがそれでも可愛さは増してます。可愛い。うん、可愛い。

9月上旬。

みんなの目が開いてきました。おっきくなってきたね〜〜

9月中旬。

みんな動けるようになってハウスから出ちゃうのでケージに替えました。
座れるようになったり瞳孔を動かせるようになったりして成長を感じる…

9月下旬。

親猫も元気そうで何より(重そう…)






10月上旬。

店の前に1匹だけで親からはぐれた子猫がいました。
店で産まれた子猫たちとほぼ同じくらいの子。
実は他の所でも別の猫が出産していたらしく、恐らくそこの子猫だと思うんだけど様子を見る感じ完全にこの子だけ育児放棄しているようでした。

あんまりこんなことしちゃいけないんだろうけど見捨てられなかったので店に迎え入れてみました。子猫同士は仲良くしてくれやすいのであとは親猫次第。受け入れてくれると良いんだけどな……とにかく親猫に対面させてみました。
結果、





全然大丈夫なんかい。

母乳も飲ませてるしちゃんと世話してくれてるのでまるで元からここで産まれたかのように自然に馴染んでくれました。
本来はこのパターンってなかなか有り得ないと思うのでオススメはしません。

写真左側の子が拾った子です。ほんとにさっきまで外にいた???

他の子達も仲良くしてくれてほんとに良かった。この子自身も最初こそは怯えてたけどしばらくすれば落ち着いてくれました。

10月中旬。

産まれて2ヶ月。気付けばみんなそれなりに大きくなってきてました。新入りの子もみんなもすやすや寝てくれてます。


そろそろ親離れの時期。親猫も地域猫なので母乳をあげたりする以外はだいたい外に出るようになりました。
この子達も全員はさすがに面倒見切れないので、里親もみんな決まっています。別れが寂しい。


10月下旬。
ついにこの日から2週間くらいかけて数人の里親に引き渡していきます。
最後はみんなで集合写真。なんかみんな一気にでかくなってない???

服を着てる子はお腹を下しちゃった子です。寒さは大敵。

最初引き渡す子はこの2匹。

渡し終えるまで居なくなっちゃう実感が湧かず、渡した後の喪失感は結構ありました。里親は元々室内犬がいるようで、初めは喧嘩しないか少し心配しておりましたが、どうやら無事にわんちゃんとも仲良く過ごしているようです。😊

続いてはこの子。

1匹だけの引取りなのでこの子自身が行き先で寂しくならないか不安な気持ちはありました。でも後日来た連絡では飼い主のお腹に登って遊ぶくらい懐いてくれてるようです。楽しげな様子が伺えたのでホッと安心しました。

次はこの2匹。

この2匹は母親が違いますがとても仲の良かった2匹でもあります。里親の元でも寂しくならないように2匹も引き取ってくれた事に感謝してます。

実はこの子達の里親は僕の地元にいる妹で、里親が身内だと様子も聞きやすくてそれは良かったのですが、何せ家が遠いため車での長距離移動が心配でした。この子達が少しでもストレスを感じないように事前に妹としっかり話し合い、子猫第一優先で移動してくれました。車に乗った最初こそは怖かったようですが妹と同乗してくれた僕の両親のサポートの元、お陰様ですぐに落ち着いて無事に地元まで着いたようです。後日ビデオ通話したところ、妹の傍で安心してぐっすりと寝てる2匹を見て、僕達も本当に嬉しかったです。

地元にいる妹から届いた写真。
仲のいい2匹の最初で最後の大移動、よく頑張ったね。


その翌日にはこの子の引渡し。

子猫たちの中で1番人懐っこい子でした。だけど1番の臆病者でもありました。引き取り先は少し遠い所だし、1匹だけで大丈夫かなぁ大丈夫かなぁと彼女と考えて話してましたが、この子のためにも1番大事にしてくれる人の元へ引き渡しました。
後日頂いた写真には、里親の息子さんの膝に座って一緒にポケモンSVを見てる姿が。とてもやんちゃで走り回ってるとも教えてくれました。たくさんたくさん愛されてて良かったね〜〜☺️☺️



最後はこの子。

女の子なのに1番のやんちゃ者でした。
里親は僕と彼女がいつもお世話になっている美容院のオーナー夫妻。自宅から近いところに住んでいるので、オーナーも良い人で、「いつでも直接見に来てください!」って言ってくれて、別れは寂しかったけど凄く安心して引き渡すことが出来ました。
また彼女と2人でお家に上がらせてください!!!


こうして里親の元へ子猫たちは旅立っていきました。
がらんとしたサロンにはまだあの子達が遊びまくったおもちゃが残っていて、あの騒がしかった様子が今でも昨日のように思い出せます。






皆さんお気付きでしょうか?
もう1匹、別れを紹介してない子がいますよね???




そう、この子です。

この子は現在どうしているかと言うと……







僕の家にいます。

実は里親を探す際にどうしても1匹余ってしまうことがわかり、それならとこの子を家に迎え入れることにしました。

先輩猫とはまだまだビミョーな関係。先輩猫は完全な女王様タイプなので最初は絶対に受け入れないと思ってたけどちゃんと後輩猫にあいさつしてくれるのは意外だった。
お互い少しずつ慣れてきた感じはします。
これから先、みんなで楽しく過ごしていこうね〜〜😺😺😺



いかがでしたでしょうか。
僕の猫ちゃん事情はこんな感じです。猫に囲まれる生活って大変だけどやっぱり幸せ。地域猫活動がもっともっと広がって、猫好きな人も、嫌いな人も困らない環境を目指して、これ以上不幸な猫が増えませんように。

おわり。

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