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助成金制度作り〜③普及・啓発(23/100)

ぬあーーーーーー、気付けば前回更新から12日‥!!!

師走ですが、あまりに毎日が猛スピードで過ぎていくので全く持って追いつけません。。

ご挨拶が遅れました、こんにちは、まえゆかです。

完全なる言い訳でしかありませんが、仕事でのアウトプット量が多く、業務後はもはやアウトプットするエネルギーが枯渇している状態。
こういう時って私はどうしてもインプットが必要で、ちょっとした時間はすべて小説に費やされます…

繁忙期でもあるのですが、師走ということもあり、普段4週間で割り振っている学会の事務局業務、哲学対話の実践、そしてパラカヌーの理事会とが‥何かと詰まって重なりがちで😵

会社の昼休みに事務局作業進めて、帰ってから理事会対応して…みたいなことをしてると時間がとれません。。
私は、スマホでは長い文章を書くのが苦手で、パソコンで書きたいなと思っているとついつい後回しになっちゃっていました‥
100話書くと言いながらダメですね😓

短くても更新しよう! と思ったので、疲れていても毎日浸かる湯船の中でスマホ執筆に挑戦中。
お風呂でのぼせない程度に毎日少しずつ書き進めようと思ってます。


思い出すのが大変な前回は

助成金の対象事業について順に書いていましたね。
前回は2つ目の人材育成事業について。

今回は続きを。

競技を広く知ってもらうための普及・啓発事業

前回の人材育成は、競技団体運営の中核となる人材をスキルアップさせるために使用できる助成金でした。

人材を育てたら、活躍する場が必要です。
そこで活用されたのが、普及・啓発の事業。
今回が、一番わかりやすい(一般的?)かもしれないですね。

この普及・啓発事業は、主に競技対象となる選手を見つけたり、競技のことを広く知ってもらうための事業に使用できる助成金としました。

次回書こうと思っている広報・マーケティングと棲み分けすると、広報・マーケティングはより一般の方に競技を知ってもらうための事業で、HPの改修をしたり、競技紹介のパンフレットを作ったり、そういったものを作るのに必要になる競技中の選手写真を撮ったりするのに使える費用として設けていたのですが、普及・啓発事業はより実践の場を作るための費用としました。

ニーズはあるのに用具がない

2020東京大会に向けて、パラスポーツの体験会をやって欲しい、体験授業をしてほしいという依頼は、競技関係なくどこの団体にも殺到している状況でした。

一部の団体は既に企業研修をしたり、独自のキャラバン事業を行ったりしていましたが、本当にごく一部。

団体としてこの機に多くの方に競技を知ってもらいたいと考えていても、競技用具が高額で、競技団体の所有物として体験用の競技用具を持っていないというケースが多々ありました。

車いすはあっても、ゲームをやるのに必要なビブスがないとか、タイマーがないとか、そういった細かな備品もいざやるとなると必要になりますよね。
スタッフが荷物を持って移動して体験会をやるためにも、まずはこれを揃えるための費用として助成しました。

貴重な自己財源の確保機会

学校や企業からの依頼が殺到している時期。
自治体からの依頼は予算の上限が決まっていたりであまり競技団体側の実入りにはなりませんが、イベントなどで委託されて実施する場合は競技団体にも収入が入ります。

もちろん、そんなに大きな金額ではありませんが、引き受けられる体制さえあれば、団体にとっては貴重な自己財源の獲得機会になります。

競技によって用具の金額は様々ですが、それでも数十万円かかってしまう現状。(車いすラグビーだと1台100万くらい…攻撃用と守備型で200万、ゲームするなら最低8台…ひえ~~~って金額がかかっちゃいます)
初期投資にお金をかけると、委託を受けてもなかなか黒字化できませんが、初期投資を助成金で賄うことができれば、その後は収益につながると考えて、最初の用具整備は積極的に採択しました。

あくまでも私たちがやっていたのは、「一般向け」の普及啓発事業なので、強化選手が記録を伸ばすための用具を購入することはできません。
おとなもこどもも比較的フリーに使いやすいサイズのもので用具を揃えていただき、競技団体がどんどんと委託を受けられる体制になるように整備したので、用具がないから体験会ができないという競技団体は少なくなったと思います。

はじめの一歩としての主催事業

初期の頃は基本的には受託型でのイベント対応をする団体が多くありましたが、その後は主催事業をする団体も少しずつ増えました。

子どもたちや一般の方に競技を知ってもらって応援していただくのはもちろん大事なのですが、競技団体としては競技人口も拡大しなければなりません。

競技の認知度が上がることで、「自分もこの競技ができるかも?」と思ってくれる障がい当事者の方も続々と出現していますが、パラスポーツの厄介なところはクラス分けを受けてみないと対象選手かどうかがはっきりしないこと。

クラス分けはいきなりうけるものでもなく、ある程度は競技を体験して、慣れてから大会などで受けるもので。
そのためにも「まずは競技をやってみる」場が必要です。

健常者とは状況が違う

健常者がサッカーやってみたいな、野球やってみたいなと思えば、比較的簡単に体験の機会が得られます。
草チームがたくさんありますし、子供向けはスポーツ教室もたくさんあります。

しかし、パラスポーツは各競技の拠点がかなり限定的です。

テレビなどを観て「この競技ができるかも?」と思っても近くに体験機会がない。
お祭りやイベントのブースで軽く競技に触れてみても、実際にゲームを体験してみる場がない。

いざ、体育館とかでやってみようにも、競技用の車いすが数十万かかる…

そんな状況だったら、「競技をやってみよう」って思うのはなかなかハードル高いですよね?

私だったら、とりあえずランニングウェア買って走ってみるか!となりますが、それも数万で収まる範囲だからこそ。
やってみて辞めても大した痛手にはなりませんし、数年後にまた気が変わってやりだすかもしれません。
でも、車いすでマラソンしようとしたら、ます専用の車いすを買うのに数十万かかり、いきなり一人じゃ乗り込めないし、公道を走ったら危険なケースもありますし。
そもそも対象障害かもわからないし、それ以前にその競技を楽しめるのかもはっきりわかりません。

「ちょっとやってみるか」

ってノリで競技に触れあう場って実は全然ないのです。

そのため、競技団体が主催して、対象障害になりえそうな選手を集めてより実践に近い競技体験をする場が必要になってくるのです。

委託事業として体験会などは引き受けつつ、体制の整ってきた競技団体から順次、選手の発掘的な意味合いも含めて年に数回の体験会を主催する際にも、この助成金は活用していただきました。

初心者向けのレンタル事業もあったり

何よりも最初のハードルは競技用具。
体験機会も、本当は全国どこでもできたら良いのですが、パラは使える施設も限られます。

やってみたい!と思った人で、場所はあるけど用具がないというケースも発生してきました。

となったら、用具を準備するしかないですよね。

この頃、24時間テレビとかはボッチャボールや車いすバスケ車を提供していて、かなりうらやましいと思っていた競技団体もあったかと思います。
なかなか全競技にそんな機会は与えられないのですが、一部の競技団体はこの普及啓発の助成金を活用して、複数台のジュニア用の車いすを購入して、競技団体としてのレンタル事業を行っていました。

特に子供は成長期のため、子供用の競技用車いすを購入しても成長で使えなくなるケースも頻発し、資金的な面で継続が難しい場合もあります。
まずは才能発掘ができるように、基本的には利用料金はメンテ代程度の少額で、希望する選手に半年間ないしは1年間、競技団体の用具を貸し出します。

その上で、利用者は汎用品の競技用車いすを購入するか、カスタマイズの競技用車いすを購入するかを検討します。

競技によっては、S/M/Lといった規程サイズでの競技用車いすが売っており、これらだと大体20万円くらい(競技によりますが)
カスタマイズする場合は、50万円~。

でも、障害のある方にとって、車いすは基本的な動きの核になるものなので、身体にフィットするかしないかはものすごく重要です。
トップアスリートを目指すのであればカスタマイズした車いすに乗ることはほぼマストです。

でも、スポーツってみんながみんなオリンピックやパラリンピックを目指したいわけでもなく、身体を動かす楽しさを味わいたいってケースもあります。

それを見極める機会もパラスポーツだとなかなかないので、こういった助成金を活用していただき、アスリートを目指す方もレクリエーションとして楽しみたい方も、どちらのすそ野も拡大することを期待してこの事業項目を立てました。

スマホはやっぱり書きにくい

というわけで、今回はここまで。
スマホは打ちにくい…でも、2,000字程度までざっくりとお風呂の中で書いたら、道筋はできているので、その後結局PCを立ち上げまして、書き直ししながら書き足したりしていたら気づけば4,000字近くw

スマホでとっかかりを作る→PCで仕上げるというのはいいルーティンになるかもしれません!(と言いつつ、続かないかもしれないけど)

めげずに更新を続けたいと思います!

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ではまた次回!

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