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#車いすラグビー日本選手権 最終日観戦レポ

こんにちは。パラスポーツ大好き女子のまえゆかです。

12月20日~22日は3日間たっぷりと車いすラグビーを堪能してきました!!
仕事を始めてから、こんなにどっぷり車いすラグビーに漬かることができなかったので、久しぶりに追っかけをしていた時のことを思い出して、楽しくなりました。

やっぱり私、車いすラグビーが好きだなって思った3日間。

POOL Aの試合がやっぱり面白かった

久しぶりに予選の全試合を観戦しました。
国内のTOP8のチームが集結するといっても、トップと8位チームの力の差はとっても大きい。
前回の記事で書いたように予選プールは力が均等になるように予選ブロックの通過順位で振り分けられますが、今大会は新チームの設立があって予選ブロックから熾烈な争いが始まり、結果的にPOOL Aに強豪チームが集結。

観ている側としてはどの試合も拮抗するので楽しかったのですが、プレーする選手は大変だっただろうなと…笑

5位はBLITZ

2日目に書いた予想の通り、POOL Aが予選リーグ後のクロスオーバーでそれぞれ勝ち上がり、5位決定戦は pool Aの3位通過BLITZと4位通過AXEの戦いに。

予選リーグの時と同様に、BLITZが押した状態でそのまま勝利。
BLITZもAXEも、pool分けが違えばもっと上位だっただろうなぁ。

それもこれも、車いすラグビーの国内大会の醍醐味ですけどね。

試合後にBLITZ代表の島川選手に声をかけると、

「全試合、決勝戦だった。」

と、お疲れの様子でした。ファンとしては楽しい時間でした。

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同時間帯に7位決定戦で北海道T×T Big Dippersvs 沖縄hurricanesの戦い。
同時だとなかなか試合展開が終えなかったのですが、やっぱり5.5点で組んだ沖縄のラインは厳しく、北海道が7位、沖縄が8位という結果でした。

優勝はTOKYO SUNS

決勝戦は、日本代表のエース対決 TOKYO SUNSvs FREEDOM

SUNSの代表が池崎選手、FREEDOMの代表が池選手。
普段は絶妙な連係プレーをしているイケイケコンビが直接対決ということで多くの観客が集まっていましたね!

今回SUSNは日本人選手に加えてニュージーランド代表のヘイデン選手(3.0)がメンバーに追加され、チーム登録人数は8人と少ないもののチームの総合力としては圧倒的な強さを示していました。

試合前にSUNSの選手に「頑張ってね!」と声をかけたのですが、

「みんな応援してくれないんだよー」

と嘆いていました。笑
たぶん、野球でいう巨人みたいなものですね。

チームメンバーがスター揃いだったので、メンバー的に劣勢のFREEDOMに対して「ガンバレ!」という雰囲気になっていたようで。

でも、「勝って当然」というプレッシャーのある中、SUNSの選手はよく勝ったなぁ! と思っています^^

こちらSUNSの今井選手!

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決勝戦は渋ラジ収録

毎週日曜日にレギュラー出演している渋谷のラジオ「渋谷の体育会」。
今回は初めてスタジオを飛び出して会場へ!
理央さんと一緒に決勝戦を観戦しながら収録しました。

以前出演してくだった官野選手に5位決定戦後、決勝戦後にTOKYO SUSNキャプテンの壁谷選手にコメントをいただきました!

こちらは1月12日(日)21:00~ 渋谷のラジオ公式アプリで放送されます。放送後に公式noteにも音源アップされるのでぜひお聞きください^^

どっちに進む?車いすラグビーのこれから

今回の試合では、↑でも書いたようにSUNSが優勝。
海外選手も招へいしたことでチーム力としても圧倒的。
チームの資金力というのも競技成績にリンクするようになってきました。

完全に個人的な主観ですが、日本選手権には2種類の方向性があるかなと思います。

①国内プレーヤーのための活躍の機会(レクリエーションとしての側面)
②国内で競技力の高い試合を披露する(エンターテイメントとしての側面)

今大会は①と②が混じったような印象を受けました。
というのも、現状は①が中心だと思うのですが、SUNSのようなチームは今後②の可能性を示しているのかなと。

試合を面白くするためにはスタープレイヤーが増えた方がいい。
各チームにもっとスポンサーがつくようになり、オーストラリアやアメリカ、カナダ、イギリスなどの強豪国から中心プレーヤーを招へいするようになれば、スポーツエンターテイメントとして見ごたえのある試合を展開できるようになると思います。

一方で、車いすラグビーの競技大会はこの日本選手権と予選ブロックしかないので、レクリエーションとして車いすラグビーをやる競技者にとっては活躍機会が少なくなり、競技人口の減少につながる可能性も出てくるかなと。

というのも、今大会に出場した8チームはどのチームもベンチに入れる12人MAXで作ったチームはありません。
車いすラグビーは障がいによって選手の持ち点が変わり、原則的には8.0点で構成しなければいけないというルールがあるため、チーム内の持ち点のバランスを考えて出場機会を求めて移籍する人もいます。
優勝することだけをストイックに目指すのであれば、チームは12人で構成するだろうけれど、8人~11人で構成されているため、沖縄のように主力選手のケガで大苦戦するという状況も起きます。
現状を見ると、優勝をストイックに狙うというよりは、優勝も目指すけれど出場機会も重視している、という感じかなと思うと、①的な要素の方が大きいなと思っています。

試合がもっとたくさん行えるようになれば別かもしれませんが、日本代表は1年の中で何回も海外遠征をしていますし、代表合宿も多い。
国内の試合を増やしても体制的に苦しくもなるかなと。

これは車いすラグビーだけの話ではなく、多くのマイナースポーツやパラスポーツの中で今後課題になってくる部分なのかなと思っています。

ブラインドサッカーは国内の予選リーグも有償化する動きで、試合を魅せるものとして会場の作りや演出などにも力を入れるようになっています。
車いすバスケットボールも国内開催の国際大会は有料席を設けるようになり、演出もBリーグのような盛り上がり。日本選手権も年々盛り上がる演出になってきています。

どっちがいいって話ではなく、どちらの可能性もあるけれど車いすラグビーはどっちに進むのかな、と思った大会だったのでした。

誰かと観戦する楽しさ・解説する嬉しさ

この試合は唯一、ダブルゆかで観戦しました。
決勝戦は収録かねて平井理央さんと同僚と一緒に。

土曜日は丸一日1人で観戦していて、改めて誰かと一緒に観戦するのが楽しいなと思いました。

私は選手が好きだし、車いすラグビーを競技としても好き。

試合観ながら、「今のいいプレーだったね!」とか「今のプレー、カッコよかった!!」とか言いたい。

一人だとなかなかはしゃげないし、一人で小さく拍手しているだけではちょっと物足りない。
誰かと一緒にいるからこそ、その思いを共有できてより楽しいなと思いました。

車いすラグビーにはたくさんのファールやルールがあるので、そのルールを知っているのと知らないのではいいプレーの判断が変わってきます。

だからこそ、初めて観戦に来た友達にルールを解説して、「なるほど」と理解してもらえるとまた嬉しい。
次のプレーの時には「いいプレーだったね!!」と共有できるようになるから。

なんとなく、楽しんでもらえるかな? と不安でなかなかパラスポーツの観戦のお誘いの声をかけられないんだけど、一人で観るより断然楽しいんだと気づいたので、これからはどんどん誘っていこうと思います^^

最後に選手との写真を(^^)

沖縄の若山選手

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BLITZの官野選手

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選手のみなさん、ありがとうございました♪

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