【コラム】イーサリアムガス代高騰の今、どうすべきか
こんにちは!神戸ポップです。
経営難で「私のNFT生活は終わったか…」と一時思い、落ち込みましたが、この不況と以上なガス代高騰は、経済学で見れば起こりうることなんじゃないかと思います。
NFTが滅亡するときは一つの文明が滅亡する時です。
一旦落ち着いて考えましょう。
攻めの姿勢にはデメリットがある
私は「シュールアート」というジャンルのNFTアートを描き始めていたところ、このイレギュラー状況に巻き込まれました。
ですが作品の値下げはしませんでした。
新しいジャンルはまだ認知が広まっていないので、価格も0.03ETHなどにしていたため、これ以下にするとせっかく描いたものが売れなくなる。
つまり、プライスダウンすると確実に価値が下がる(むしろ価値がなくなってしまうかもしれない)と思ったからです。
現在販売中の作品はできるだけ定期的に宣伝していますが、過度にやると「買ってください」の『攻め』が目立ってしまうので、控えています。
商売は『攻め』るとうまくいきません。
特に今の日本の営業スタイルもそうですし、テレビCMを見ても人の潜在意識をくすぐるものが増えました。
百貨店でも、店員さんがすぐに出てくる店からは出たくなりますよね。
商売には駆け引きが必要で、プロモーションもとても大切です。
不利なのはクリエイターだけではない
「値下げされた作品を買うのは、クリエイターさんを気の毒に思う」
そんな声を聞きました。そして、
「その安くなった作品にはやっぱり無駄にガス代が高くつくわけで、自分に得られるものも少ない」
つまり、コレクターにとってもメリットはないし、気持ちもよくないわけです。
確かに、"価値のある作品が極限まで値下げされて、それに無駄に高いガス代を払って購入する"というのはナンセンス。
こんな事例がマーケットで頻繁に起こるとはあまり想像できません。
なので、今の状況はクリエイターにとってもコレクターにとっても芳しくない状況なのです。
不利なのはイーサリアムネットである
先日、0.0023ETHの作品を購入しようと思ったら、合計金額が0.028ETHになりました。
foudationは出品にかなりのガス代を要します。
なので、手持ち金をすり減らしながらギャラリー作りをしている身として、この作品の購入は諦めざるを得ませんでした。
実はここにポイントがあります。
作品を購入するのに跳ね上がるガス代。
そしてfoundationで出品するのにかかる跳ね上がったガス代。
(私の作品の場合、ミントとリストでおおよそ0.03ETH弱)
選手生命を温存するためにも、今はfoudationに固執しないことが必要だと思いました。
ざっくり言って、今はNFTが売れない時期にトドメが刺さっている時代です。
ところが、世界規模で見たら作品が売れているコミュニティはあるんです。
ブロックチェーンが違うのです。
とくにAI作品は極端に安価で出されていますが、テゾス(XTZ/tezos)はかなり活発です。
カルダノ(ADA/Cardano)も日本に上陸しました。
HEXAはポリゴンなのでイーサリアム問題はありません。
ちょっと検討してみてもいいのではないでしょうか?
objct(テゾス)
jpg.store(カルダノ)
HEXA(ポリゴン)
コロナを思いだせ
あれは最悪の状況でしたね。
直接足を運ばないといけないお店はほぼ全滅でした。
それでも生き残ったビジネスはあります。
ピンチの時だからこそ発想の転換がうまい企業が残りました。
調べてみるととても参考になりますよ。
私も今回の窮地でいろんな媒体の情報を漁り、結論「今はイーサリアムネットに触らない」ということになりました。
買い手のいないところで売るよりも、買い手のいるところで作品を買ってもらう方がはるかに精神的に楽です。
僭越ながら、追い詰められた時にいつも自分に言い聞かせているのが、「落ち着け、状況はさほど悪くはないはずだ」と、いうことです。
「NFTだとイーサリアムチェーン以外でも作品の販売をすることはできる。絶望的か?私生活もどうか。果たしてこの世の終わりか」
一度、問いかけてみてください。
きっと、そんなに絶望的ではないと思います。
体制を強化せよ
NFTクリエイターは、作品を描いて宣伝して売って終わり、ではないと思います。
私はこの先、自分の変わった特性を活かして、欧米へ土台を移すつもりでやっています。
もちろん日本のコレクターに作品を見ていただけたら理想なのですが、私のアートはニッチなのです。
テイストが、古いアニメ漫画、方向性が古典美術、濃すぎるメッセージ、この三拍子が揃っているので国内では伸び代が限られています。
海外のオーナーからもバッサリと言われています。
幸い今は、その道の船頭さんがついてくれているので、絵を描く以外にも、図書館に行って美術や心理学の本を読んだり、借りたり、または買ったりしています。
英語の勉強も牛歩並みですが、ノートを取りながらやっています。
できるだけ英語のみやバイリンガルのスペースにも参加するようにしています。
また、広告の打ち出し方の講義も受けに行っています。
やらないといけないことは山ほどあって、極論、自分をもっと磨かないといけません。
だから、たかがイーサリアムチェーンから一時離れるくらいのことは、一大事ではないかもしれないなと思うようになりました。
もちろん、一番、滑りが良い(クリエイターとして成長する)のはイーサリアムで…それは事実です。
でも、いくら我々が努力してもガス代は下げられませんから。
おわりに
いかがだったでしょうか?
純粋に「絵を描き続けたい。それを売りたい」と思うなら、ガス代問題の起こらないプラットフォームを選ぶもの方法の一つです。
案外、水が合うかもしれません。
今は仮想通貨ランキング2位以下のコインが活発化していますし、幾つものプラットフォームに出品しているクリエイターはたくさんいます。
そして、長くクリエイターとしてやっていきたいなら体制強化も大切で、制作から一旦離れるというのもベターな選択だと思います。
ものは頭のひねりよう。
でも、ひねるには知識が必要。
その知識を得るには人との交流が大切です。
この記事は以上です。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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