ポストフロップライン(4)

ベッティング戦略の要点

様々なボードテクスチャーに対して、常に深い解析を行うことはできません。しかし、大まかな目安に従うことはできます。

あなたはウェットでドローヘヴィなボードにおいて、スタティックボードでそうする時ほどCBを高い頻度で打つべきではありません。たくさんの、いくらかヒットしていて継続できそうなハンドにコールされやすいので、ブラフをするメリットがより少ないのです。よって、ベットをする場合のサイズはより大きくする必要があり、およそ66%からポットサイズのベットによってあなたのハンドをプロテクトし、強いドローにはバリューを与えます。ウェットボードでの意思決定はほとんどエクイティに依存します。スタンダードなスポットにおける、様々なハンドに対するあなた自身のエクイティをしっかりと把握する事に努めましょう。これらのボードで全くブラフをしてはいけないというわけではありませんが、もしするのであればベットサイズは大きく、バランスの取れたサイズで行うべきです。加えて、ウェットボードにおける1ストリートのみのブラフは全く機能しません。もしブラフをすると決断したのであれば、フロップやターンで簡単にピーリングしてくる全てのマージナルなハンドをリバーでフォールドさせるべく、ダブル、トリプルバレルを打つ事を前提にしなければなりません。ベットサイジングに加えて、あなたのポストフロップラインを、しっかりとしたゲーム理論的アプローチによってバランスさせる必要があります。

もちろんそれは、あなたのレンジがボードに強くヒットした時はアグレッシブになり、レンジがヒットしなかった時はよりパッシブにプレイするという事です。あなたのレンジとボードがかみ合わなかった時は、違ったベッティング戦略を取らなければなりません。レンジにとって都合の悪いボードでベットをしたくないと思うのは普通の事です。レンジの非常に弱い部分はCBを打たずに、チェックフォールドもしくはチェックレイズをより多くする必要があります。あらゆるボードテクスチャーにおける全てのポストフロップラインをより良くするための、バランスが良くエクスプロイットされないゲームプランを立てるためには、バランスの取れたチェック戦略が必要とされるのです。

ベッティング及びポストフロップ戦略にとって、あなたがIPにいるのかOOPにいるのか、マルチウェイポットならば相対ポジションを持っているのかと言う要素もまた、考慮すべき事です。スタンダードなスポットにおける正しい、エクスプロイットされないラインを取るためにも非常に重要です。もちろんフロップに行く前に、あなたのポストフロップでのポジションは見越しますし、プリフロップでのハンドセレクションも考慮にいれます。OOPになりそうなのであれば、よりナッティなハンドをプレイしようとしますし、IPを取れそうならば、ナッティでないハンドも加えます。

プリフロップレイザーとしてヘッズアップポットをプレイする場合、フロップはチェックよりもベットを多くするべきで、特にOOPはそうした方が良いです。もちろん、あなたのレンジがフロップにヒットしているかどうか、具体的にはハンドがヒットしているか次第にはなりますが、通常OOPでは、IPよりも少し高い頻度でベットをする必要があります。オマハにおいてはチェックコールよりもベットフォールドの方が良いオプションになる事の方が多く、と言うのも、マージナルなハンドでチェックコールするというプレイが難しいからです。特に、あなたのCBに非常に強いハンドだけでレイズするようなプレーヤーに対しては、ベットフォールドと言うオプションがあなたのマージナルなハンドで取るべきラインとなり、結局はそれが最も+EVになります。ベットと言うアクションが、相手のエクイティリアライズを防ぐ手段なのです。ただし、マージナルなハンドにさえ20~30%ほどしかエクイティがなさそうな、エアーと言うべきハンドはフォールドしたほうが良いでしょう。ベットする事によって、相手が弱いストレートドローやボトムペア+バックドアドローなどをフォールドしているのであれば、それで充分なのです。

ポジションがある場合、あなたのレンジの一部にとっては、チェックバックしてエクイティリアライズを目指す方が良い場面が多いです。まず、チェックバックレンジをバランスさせてそれを強いものにします。そうする事で相手は、あなたのチェックバックレンジを弱いものと読めなくなり、エクスプロイットできなくなります。バックドアドローの可能性もついている弱いハンドの様な、チェックレイズされたくないものに関しては特に、エクイティリアライズしていく方が良いでしょう。

マルチウェイポットでは一転して、かなりストレートフォワード(素直)にプレイするべきです。ブラフCBは、よほど特別なボードテクスチャーでない限り上手く働きません。強いハンドはベットして、コールされた時ショウダウンで困った事になりそうなハンドはチェックします。また、時々トリッキーなチェックをできる場面もあります。一例としては、後ろにほぼ間違いなくベットしてきそうなショートスタックのプレーヤーがいる3ベットポットがあげられます。ここでは、あなたの非常に強いハンドをチェックする事がかなりの+EVになるでしょう。ショートスタックのベットに対してチェックレイズを仕掛け、他のプレーヤーにもコールしてもらいます。こうする事で、ターンでの微妙な状況を避ける事ができますし、エクイティリアライズを即座に行う事もできます。こういったラインを取る妥当なハンドの候補としては、オーバーペア+ナッツフラッシュドローや、相手にターンのカードを見せたくない低いセットなどがあげられます。もちろん、この様なトリッキーなチェックもバランスを取らなければなりませんし、常に相手がベットする事を期待するべきでもありません。しかし、あなたのポストフロップラインをミックスアップする事自体は非常に重要です。

あなたはOOPにいる時、PLOにおける最大のミスをする事を、常に避けなければなりません。すなわち、マージナルなハンドで頻繁にチェックコールしてしまう事です。とりわけアグレッシブなプレーヤーは、後のストリートであなたをたくさんフォールドさせるべくベットをし続けてきます。1つか2つのストリートでコールして最終的にフォールドするというのは、マネーを投げ捨てる事と同義です。時々は即座にフォールドしたほうが良いですが、マージナルなハンドをいくらかチェックレイズレンジに入れても良いでしょう。

もしベットすると決めたのであれば、それがとりわけウェットなボードテクスチャーの場合、事前にハンドをプレイするプランを立てて、様々なターンカードに対してあなたのゲームプランを適用させます。もし相手にしているのが、マージナルドローで頻繁にピーリングしてくるパッシブなプレーヤーならば、あなたはリバーまで(ブラフであったとしても)ベットをし続けて、フォールドさせるというのがベストなプレイになります。ただし、非常に強いコールレンジを持つニットなプレーヤーに対しては、オーバープレイをしてはいけません。常に言い続けている事ですが、取るべきポストフロップラインは相手次第で大いに変わります。特定のプレーヤーそれぞれに対して、詳細なプランを持って臨まなければなりません。それでもなお、スタンダードなスポットにおけるはっきりとしたゲームプランを持っているべきで、それを相手の傾向に合わせていくのが大事なのです。。

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