リミットオマハハイロー

ルール

ベッティングストラクチャー:リミット、ブラインド制

ゲームタイプ:フロップポーカー

進行:通常のホールデムと同様に、プリフロップからリバーまでの4ラウンドがあります。オマハ特有のルールとして、ボードから3枚、ハンドから2枚を必ず使うという点があげられます。ここはホールデムと異なる部分です。

ハンドの強さ:ハイローゲームはルールが特殊になっていて、通常のポーカーと同じ役であるハイハンドと同時に、ローハンドというものが存在します。ショウダウンまで行った場合、もっとも強いハイハンドを持ったプレーヤーともっとも強いローハンドを持ったプレーヤーでポットをチョップ(折半)します。もっとも強いハイハンドとローハンドを1人が同時に持っていた場合は、そのプレーヤーがポットを総取りできます。これをスクープと言います。また、ハイハンドは常に存在しますが、ローハンドはボードによって成立しない事があり、その場合は通常のポーカーと同様に、もっとも強いハイハンドを持ったプレーヤーがポット全額を獲得できます。

ローハンドについて:オマハハイローで採用されるローハンドは、2-7ローとは異なります。正式名称をA-5ローエイトオアベターと言い、Aが最も強いカードになり、以下、2,3,4,5,6,7,8の順になります。エイトオアベターの名の通り、ローカードとしてカウントされるのが8までとなっていて、9、T、J、Q、Kはローカードとみなされません。また、5枚全て異なるランクであることもロー成立の条件です。まとめると、A~8の中から異なるランクの5枚を持ってはじめてローが成立するということになります。432AAや98532などはロー不成立という扱いになるというわけです。ローハンドを2人以上が持っていた場合の優劣の付け方は、Aを最も低いカードとみなして、より低いローを持っているプレーヤーの勝ちとなります。8432Aと76543を比較した場合、8を持っているプレーヤーはより高い(=弱い)カードを持っているので負けとなるわけです。高いカードから比べていくのが分かりやすいでしょう。なお、A-5ローにはストレートとフラッシュの概念が存在しないので、76543でもローが成立しますし、5枚同じスートでも構いません。少し分かりづらいかもしれませんので、例を出してみます。

ハンド例

ボード:368JQ

ハンド:プレーヤーA「A246」 プレーヤーB「A3TT」プレーヤーC「9TJQ」

まずオマハのルール上、ボードから必ず3枚を使わなければいけないので、ボードにA~8の中から異なる3枚がない場合はローが存在しえないと言える事になります。上のハンド例では、8,6,3と、ローを構成可能な異なるランクの3枚があるので、ローが成立しうるボードとなるわけです。

このボードの場合の最も強いロー(ナッツロー)は何でしょうか。ローハンドはなるべく低い(=強い)カードを持っていたいので、ボードにある8,6,3より低いカードが望ましいということになります。つまりこの場合、A2を持っていれば、ナッツローであると言えるわけです。プレーヤーAはその条件を満たしています。一方プレーヤーBは、ローを作るために必要なカードがAと3しかありません。そしてボードに落ちているローカードは8、6、3なので、8633Aとなり、ロー不成立ということになります。プレーヤーCは、そもそもハンドにローカードが入っていないので、最初からローを作ることが見込めません。他にAKQTなども、ローカードがA1枚だけなのでローは作りにいけないということになります(オマハはハンドから必ず2枚つかわなければいけないので)。

この例の場合、ストレートを作っているプレーヤーCが最も強いハイハンド、8632Aを作っているプレーヤーAが最も強いローハンドを持っていますので、プレーヤーAとCでポットを半分ずつ獲得します。ただし、仮にプレーヤーAがナッツフラッシュを持っていたら、プレーヤーAがポットをスクープするという事になります。

なお、2枚を必ず使うという条件さえ満たしていれば、ハイハンドとローハンドを作る際の制限はありません。A246ともっていて、A2をローハンドで使ったからといって、ハイハンドは46しか使えないというわけではなく、A6と使ってもいいですし、A2でもいいわけです。上の例でいうと、プレーヤーAのハイハンドは66AQJ(6のワンペア)となり、Aと6でハイハンドを作っています。

雑感

戦略どうこう以前にまず、ルールの把握とゲームに慣れる事が大変だと思います(少なくとも私はそうでした)。オマハ特有の、ボードから3枚、ハンドから2枚という制約がそもそも、ホールデムだけやってきたプレーヤーにとっての最初の関門になるのではないでしょうか。私の場合、ルールを把握したあとまずはじめに、ゲームの観戦に努めました。ショウダウンした際はリプレイヤーを開いて、何故こういうポットの分け方になったのか、ボードのナッツハイ、ナッツローは何か、などがスムーズに分かるようになるまで観戦を繰り返しました。それから実際のプレイを始めても遅くはないと思います。

(続きはのちほど。取り急ぎルールまで。)


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