第8章 リンプポット

PLOというゲームが、プリフロップ及びポストフロップで多くのオールインが起こるゲームであったとしても、ゲームの勝利は、しっかりと基礎の固まったプリフロップ戦略、とりわけブラインドでのプレイによって得られます。これから見ていくハンド実例の中で、今日のゲームに対してどのようにあなたのゲームプランを適応させて、最大限絞り取るのかを議論していきます。

ポイントとなる要素は、ブラインドでの正しいプレイ及びポジションに対する意識です。もしデータベースでポジションごとの成績を見られるのであれば、一番多く稼いでいるのはBTNで、その次に、CO、MP、UTGと続いているはずです。そして通常、SBでの損失はBBよりも少ないでしょう。

ブラインドで負けすぎてしまう理由は主に2つあります。多くのハンドをプレイしすぎてしかもそれがパッシブすぎるか、もしくはフォールドしすぎて、プリフロップで十分な3ベットができていないか(3ベットに関しては後の章で議論します)のどちらかです。一見これは奇妙で、矛盾しているように聞こえるかもしれません。しかし、ブラインドでパッシブにコールし過ぎる事と、SBからエクイティを適切にプッシュする事の間には大きな違いがあります。

よほど相手が弱いのでない限り、SBで利益を出すのは不可能である事は分かるでしょう。したがってあなたは、損失を最小限に抑える方法を模索するべきです。

例を出しましょう。あなたはSBにいて、自分までフォールドでまわってきました。あなたは、K754ssのような弱いハンドをフォールドしたくなるかもしれません。レイズするには弱く、BBは非常に広いレンジでディフェンスし、あまりフォールドしません、といった状況です。しかしこの場合、リンプするというのはどうでしょうか。

すでに学んできたとおり、PLOにおけるエクイティは互いに接近しています。そして、それを理解する事がメインの目標になります。リンプした後に、コールもしくは3ベットをすることによって、フロップを見る事が保証され、多くの場合ターンやリバーにも同様の事が言えます。すぐに分かる事ですが、あなたがリンプした場合、BBのプレーヤーのほとんどは、フロップ、ターン、リバーで激しいアクションやレイズを返してきません。よって、こちらのレイズによって彼らを罰する事ができます。あなたのレンジは非常に良くバランスされているからです。

同様の事は、弱いプレーヤーがEPからリンプして、あなたがBTNにいる場合にも適用されます。あらゆる良く見えるハンドで彼をアイソレートするのはあまり良い考えとは言えません。ブラインドからの非常にアグレッシブな3ベットを受けてしまうからです。アイソレートする代わりに、リンプに対してリンプビハインドする事によって、IPでフロップを見てポーカーをプレイする事ができます。フロップでチェックバックし、ターンでエクイティリアライズする機会もあるでしょう。もしくはフロップでベットし、ターン、リバーと追い打ちをかける事によって、相手をフォールドさせます。フロップ前の決断という点で、PLOにおけるポジションがいかに強いものであるかを良く認識しましょう。

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