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行政書士試験 受験体験記




【第1章:受験までに〇〇年!?】

一番最初に受験を決意したのは、異議申立ての制度がまだ存在していた時なので相当前になる。

昔から相談をされやすく、バランス感覚を大事にする天秤座でもあったせいか、紛争に発展する前に活躍できる行政書士に興味を持ったのが始まりだった。

そして何を思い立ったか娘を出産後、まだ自分の生活もままならない時に勉強開始。
さらにまた何を思ったのか入門テキストなどのスタートではなく、過去問をいきなり解き始める。
当然の如く全く解けない、、問題の意味する分からない、、にもかかわらずチェレンジ精神がみなぎり受験の申し込みしようとする。

受験の申し込み後に模試を受けるも90点・・・逆にあの手順の学習でそれだけ取れたのも今考えると凄いのだが、試験当日受験会場の近くまで行くも気後れしてしまい受けずに帰宅。
毎年受験申込者数と受験者数の差異が結構ある。色々事情があった場合もあるだろうが、今回の私みたいな人もいるのではないかと思った。
受験するだけでもメンタルや体調管理が重要なのだと痛感。
来年こそは勉強方法や試験内容を再度よく調べ受験できるまでの体制作りをしようと決めた。

が、その翌年記念すべき初受験は旦那さんのドイツ転勤で一時中断となる。
そして異国の地では、ほぼハッタリ的な度胸とジャスチャー、絵心がない絵会話でなんとかコミュニケーションを確立(できたと思い込んでる)
仕事不可のビザだったのもあり、ここは開きなおって旅行、買い物、ダンス、たまにテロに遭遇など、、危険な目に遭いながらも前向きに(鈍感力ともいう)人生のボーナスステージを過ごす。


【第2章:悔しかった不合格】

そして本帰国後、日常生活を整えるためにしばらくバタバタな生活になる。だいぶ環境を整えるのに時間を費やしてしまったが、いよいよ本格的に受験勉強開始を試みる。しかし色々法改正があり浦島太郎状態からのスタートだった。
元々方向音痴だが勉強も方向音痴だと絶対危険だとこの時本能で感じ、さっそく予備校の通信講座の資料請求をし吟味。
しかし優柔不断な性格が災いし、こともあろうか2つの予備校のしかも結構ボリュームある講座を複数申し込んでしまう笑(一番やってはいけない手を広げすぎたパターン)
当たり前だがこなすのに精一杯で、知識もごちゃごちゃに・・・
ただごちゃごちゃとはいえ(曖昧な)知識は微妙に増えるので、出題率が低くさらに難易度が高いCランク問題のみ正解率だけが割と良い。
もちろん偶然もあると思う。しかしそれはかなりの危険信号だと今なら分かるのだが、完全に勘違いしさらに直前期にテキストを追加購入&あらゆる予備校の模試を追加。
案の定すべてが終わらず中途半端になる。ただ模試の解説動画でのちに運命の先生(平林先生)と出会えたので、今思うときっと私には必要な過程だったのかもしれない。

結局その年は12点足りず不合格だった。
自己採点で厳しいと分かった途端、点数が足りないのはもちろんだが、いわゆるAAランクを択一も記述でも落としてしまった悔しさで顔が変形するまで泣いた。あの勉強法でも最後の方の模試では200点超えた模試もあったのでどこかでほんの少しでも期待があったのかもしれない。

大人になってこんなに悔しい思いをしたことはあっただろうか。と思うと同時に法律の勉強が楽しくなってきていた。
やっぱり諦めきれない。リベンジを誓った。そしてリベンジをするための講座は伊藤塾の平林先生ともう決めていたので、合格発表待たずにすぐ申し込んだ。
あんなに前回優柔不断な私が今回こんなにすぐに講座を決められたのは、忘れもしない模試解説動画の委任契約の問題だった。
なぜこんなに原則も例外もややこしい表現なのだ。。。と途方にくれていた時に平林先生の分かりやすいレジュメがとっちらかった私の脳内を整理整頓してくれた。本当「神林」先生である。
よく理解しないまま運よく合格するより、長い目で見たら今年不合格になって良かったとさえ思った。

そして今回は合格をするという目標のために以下のことを決めた。

①手帳を購入
→初めのページに目標を記入。心折れそうなときそうなときに見返す
→勉強のスケジュールを強制的に立てるため
→その日の短文日記を書くことで文章作成や漢字を手書きするので記述対策になる(スマホで入力が多く簡単な漢字すら危うい時があるので)
→試験日前日に手帳を見返し、こんなに頑張ってきたと自信をつけるため

②たとえ短時間でも毎日勉強する
→習慣化するため。
→お酒が好きなので1年禁酒は無理。。なのでたまに飲んだ日はアプリやレジュメなどの知識確認でカバー。

③適度な運動も取り入れる
→もともとスポーツが好きでダンス+ジムを全部休みにしようと考えたが、受験勉強中は頭や体力の疲労と同じくらいメンタル疲労もあるので適度な気分転換を兼ねてダンス全く休みにせずセーブするくらいで調整した。
血行が良くなると頭もスッキリ、ポジティブになる気がする。

④体調管理
→元から体力だけはありインフルもコロナの経験もなく、もう何十年も風邪をひいた記憶がないくらい皆勤賞。
きっと伊藤塾の藤田講師並みにたくさん食べるからだと思っている。
食べる量に比べるとダンスをセーブしたので運動量は足りないが、受験勉強期間は食事の量を無理に減らさないことにした。
→短時間の適度な昼寝も取り入れた。


【第3章:本格的始動】

2022年12月
いよいよ講座を申し込みスタート!
なるべく新しく配信される講義の前にはその前の講義を終わらせるようにした。
一見大変そうだが、平林先生の講義はどんどん聞きたくなるのでそれほど苦ではなかった。
もちろん1度でスムーズに理解できない部分もあり留まりたい部分もあったが、とにかくスケジュール通りに進めることに重点を置いた。

2023年3月
初めてのスクーリングの日がやってくる。
いつも画面越しで見ている平林先生を実際見ると、芸能人を見たように本当に実在するんだ、、と多くの受講生と同じことを感じた。
スクーリングの内容の一つとして勉強の方向性確認や重要論点の確認がある。これが本当にありがたかった・・・
方向性が知らぬ間に微妙にズレていたし、重要論点もボヤっとしていたからだ。
スクーリング後の質問タイムでは長蛇の列が出来ていた。
皆熱心にテキストを開き質問していた。私ももちろん並んだ。
しかし順番がやっと回ってきたのに、緊張しすぎていきなり発した言葉が「サインをください」だった・・・
しまった!!もはやこれでは完全な推し活である。。。
が、しかし、平林先生は「本日どちらからいらしたんですか?」とアイドルのような返しで神対応をしていただき感謝である!
こうして第1章で購入した手帳に私の座右の銘となった「一歩一歩着実に」とサインをしていただき充実のスクーリングを終える。

2023年5月
世間はゴールデンウイーク。毎年どこかには出かけていたが、幸運なことに!?今年は娘も高校受験のため図書館とカフェ巡りで終わった。
本当この年の外出は図書館とあらゆるカフェに行きまくった。至るところで様々な人が色々な資格の受験勉強をしていて自分も頑張らねばと思った。
この時期には民法・行政法の講座を終わらせており、連休明けから徐々に始まる憲法・商法・一般知識の講座の受講スケジュールできる体制を作った。
1回目の実力診断模試も受けた。本試験の3時間60問のボリュームにまだ脳も体力も追いついていない時期なので、このハーフサイズの実力診断模試は大変ありがたかった。
結果は一応合格ラインとされているラインにはなんとかのっていた。しかしAA問題のミスや時間配分も手探りなので今後の目標を手帳に記した。


【第4章:模試スタート】

2023年7月
知識の定着はまだまだだが、全体的な勉強は一通り終えていた。
直前期ではないので本試験より解きやすい基礎的な問題が多いとされていたらしいが、今年度初めての模試で高得点。
一喜一憂してはいけない!冷静に分析もしなければと思いつつも、やはりまだ数か月とはいえ効果が出てきたようで嬉しかった。
しかし一般知識がギリギリ・・・ついつい芸能ニュースの方に普段から力を入れてしまいがちなのが表れていた。

2023年8月 
昨年のこの時期はダンスのイベントが多く、どうしてもダンスの方に比重をおいていた。
きっと伊藤塾の坂本先生が話していた「合格する覚悟」が全然足りていなかったのだと思う。
なので今回は6月以降のイベントを最後に全て不参加にさせてもらい、たまに勉強疲れで凝り固まった体をほぐし温めるために単発で踊りに行く程度にした。この長期間の勉強は自分で決めたことで苦ではなかったが、好きなことをやはり我慢しなければいけない方が辛く感じた。
来年もこの我慢が続くのはきつい。。。絶対受かりたいと決めた瞬間だった。

2023年9月
もうこの頃になると5回~6回は模試を受けていた。
毎回課題はあるものの、昨年では考えられないくらい点数が安定していてた。油断大敵は重々承知だがこのまま本試験が早くきてくれないかなとさえ思っていた。
ところが、9月末受けた模試でびっくりするくらいの最低点をたたきだしてしまったのだ・・・しかも自分の誕生日に(笑)
その日は友達がお祝いしてくれる予定だったので、模試で良いイメトレしたあとに予約してくれたレストランに向かう予定だった。
しかしドン底の点数と方向音痴もあって、駅から徒歩5分のレストランを40分彷徨ってしまった。忘れられない誕生日となった(涙)

【第5章:直前期】

2023年10月
試験日から合格発表まで3か月近くあるこの試験。
あの待っている期間は拷問に近いほど長いのになぜ直前期のこの数か月はほんとにあっという間である。
撃沈した先月の誕生日模試以来、このタイミングで完全に我を見失う。
「記述抜き180点200点超え合格だ!!」と意気込んでいたあの頃の私は幸せだったな・・・と遠い目。
まさにここからギアを上げて頑張らなければいけない時期なのに・・・
まさかの失速である。あと1か月半弱どうすればいいのだろうか。。。
そんな時だった。「手を広げず先生を信じる」スクーリングで今まで聞いてきたた合格者の話を思い出す。
そして今までやっていなかった以下の3つを最優先で徹底した。

①ABランク問題の絞り込み&テキスト読み(民法・行政法のテキストを本試験までに3週)
②記述対策として基礎力再構築テキストを再度読み込み問題も解く
③重要部分、間違えやすい部分、先生が今年出題されやすいと言っていた部分を自分なりの言葉やレジュメでiPadのメモ機能にまとめる

私の場合、結果的にこの主にこの3つが合格に繋がったのではないかと思っている。
①、②で抜粋したものを③に落とし込むようにして学習を淡々とこなした。
特に③はもう確実に覚えたものは削除し、逆に新たに大事だと思ったフレーズやレジュメなどは追加したり編集することができるのが凄く良かった。
試験当日の短時間でタブレットで見直しもでき、荷物も少なく済んだ。

そしてこの3つを軸に部分的に以下のことも取り入れた。
④ペースメーカー模試(方向性を見失わないためのお守りにもなった)
⑤秒トレ(隙間時間に最適!知識の定着に大活躍)
⑥貼り紙(寝室の壁にキョンシーのお札のようにレジュメや図を貼りまくり、寝る前に部屋の壁を1周してから寝るようにした)

そんな感じでメンタルどん底からなんとか軌道修正できた。伊藤塾の2回目の公開模試も200点台、ABランク正答率や配点のバランスも良く、本試験のイメトレもできた。そしてなんといっても嬉しかったのが、埼玉会場の解説担当が平林先生だったようで最後にお目にかかれたことだ!
模試後の行列に並びサインをいただき(2回目)、合格祝賀会で絶対直接お礼を伝えて一緒に飲みたいです!と宣言。
またもや推し活みたいになってしまったが、良い状態で本試験を迎えられそうだと感じていた。

しかし本試験では・・・この良いイメージは一瞬にして消え、メンタルもフルボッコされ「絶体絶命!最大のピンチ!!」に見舞われる。

第6章に続く・・・


【第6章:本試験当日】

運命の11月12日
いつも土日は8時に起きるルーティンなので当日も8時起床。
私も朝はバナナとプロテイン(笑)

試験会場は埼玉大学、近くにサイゼリアがあるので昨年同様早めにお昼ご飯をそこで食べた。
ただメニューをチキンではなく間違えてハンバーグを注文してしまい、この後起きる悲劇を予感させていた(笑)
そして前年と違い、試験を受ける講義室の座席は人が通れないほど前後の席の空間がかなり狭かった。
幸運にも私は一番後ろ&一番端だった。そしてそれがこの後のピンチを救うこととなる。

13時試験開始。
初めてではないのに前回よりなぜか緊張した。複数回受験は経験値は上がるが同じくらいプレッシャーもついてくるのかもしれない。
とりあえずいつもの順番で解き、分からない問題は飛ばす、迷った問題はキーワードを記入し再度検討しようと決めていた。

最初は行政法。
びっくりするくらいすぐ失速した(笑)難しい・・分かりそうな問題も解きにくい・・・しかし迷っている暇はない!マークシートに後で解く印をつけてひとまず飛ばした。(模試の時に後で解く印をつけなかったことで、マークシートをずれてマークしてしまい大変な目にあったので)

次は多肢選択。
私の苦手分野だ。今までの模試もなかなか安定しなかった。とりあえず3問中、分かりやすい行政法の制度の穴埋めは確実に落とさないようにした。

次は民法。
自分の中では一番好きな分野だった。不合格の年も7問正解だったので得点源にしたいところだ。問題文が長く読み間違えが怖いのでキーワードに線を引いたり、図を描いて落ち着いて解くようにした。のちにこの年は民法を基礎的な問題が多かったと各予備校が分析したとおり、行政法よりも解きやすい印象だった。ただ本試験のプレッシャーからか丁寧に解いていたため時間がかかってしまった。。。

まさかのパニック
次は一般知識。
この時ふと行政法のマークシートの空欄が目に入った。バンバン飛ばしすぎたせいか半分くらい埋まっていないことに気づいた。
模試では飛ばさず解答していただろう。本試験ではどうしても慎重になってしまうのが見事に空欄の多さに現れてしまった。
そして「時間配分で失敗してる合格者はいないと言ってもいい」という今まで関わりある様々な先生方が言っていた言葉を思い出した。
まずい。。。これ間に合わないのでは。。。とりあえず文章理解から解こう。が、全く文章が目に見えるけど頭に入ってこない。
パニックになった。暖房の風が当たりやすい席でもあったのもあり汗だく状態。おそらく5分ほどフリーズしていたと思う(笑)
切り替えようと目薬をさすが、もはや涙か目薬か分からない状態である。
もう今年諦めようかと一瞬頭をよぎった。
ただ今までの積み重ねすら発揮できないのはやはり悔しい。何より合格祝賀会に参加したい!!→これが諦めない最大の決め手となった(笑)

アクションを起こす
とにかく!この汗だく状態&文章が読めない状態を打破しなければ。
手を挙げて試験委員の方にトイレに行きたいことを伝えた。
幸運にも一番後ろの座席&一番端の席で行きやすかった。もともと時間がないのでかなりの賭けだったが、フリーズ状態を打破するにはこれしかないと思った。そして手を洗うときに顔も洗った。冷たい水が気持ちよかった~
両手で顔を挟みながら「仕切り直しじゃい!!」とつぶやき喝を入れた。
試験委員の方が少し心配そうに様子を見ていた(笑)
席に戻ると汗もひき少し落ち着いた。文章も読める状態になったので、この1年吸収したことを全て出し切ることに全集中した。

その後は一般知識、憲法、商法、基礎知識、行政法の空欄
ものすごいスピードで必死に解いたとはいえ、今でも記憶がなくどこかフワフワした状態だった。

ラスト15分の記述
時計を確認すると試験終了15分前。パニックがあったとはいえ、記述問題はキーワードとなる問題文にマーカーを引いたくらいの状態だった。
問題用紙に下書きをしている時間はもうない。1問5分で直接解答用紙に記入するしかない。
もうヘトヘトだが集中力をトップギアにし全集中。(まるで黒子のバスケのゾーンに入った様)
問題を読んでいる最中、関連する講義内容がところどころ登場してきた。
「請負契約は今年要チェックです」と平林先生言ってたな、、テキストの左下の部分に載ってたな、、とか。
気付くと試験終了5分前になんとか3問埋めることができた。

「ゆるっとラジオ」で救われた見直しタイム
残り僅かな時間だが、マークミスの見直しまでの時間はなくともマークし忘れがないか見直しをした。
その時だ!試験委員の方がずっと私の席の近くを行ったり来たりしている。
一番後ろの席だし通りやすいからかもしれないと思っていたのだが、ふと「ゆるっとラジオ」のエピソードを思い出した。
「藤田先生×髙木木先生のゆるっとラジオ」は勉強の励みに休憩の合間のリラックスタイムによく聞いていた。
その中で髙木先生が本試験で受験番号を間違えてマークしてしまい、試験委員の方が自分の席を行ったり来たりしていて不自然に思い、自分の間違えに気づいたというエピソードだ。実際のところ全然違ったかもしれないが、なんとなくその状況に今似てるなと感じた。
しかし受験番号、氏名、ミスはないようだ。次に年号をチェック。。。。
なんと空欄!!!!オーマイガー!
焦りすぎて自分が昭和生まれか平成生まれかも一瞬分からなくなった(かなり図々しい笑)
ラスト30秒で急いでマーク・・・「ゆるっとラジオ・藤田先生×髙木先生」ありがとうございます!!の瞬間でした。
(本試験では模試ではなかった項目もあるので注意が必要です)

本試験を終えて
全て吸い取られたような放心状態、この3時間で10歳くらい歳をとったような気がした。イメトレとかけ離れすぎて大学出る前に号泣でした(マスクしていて良かった)
そして旦那さんが迎えに来てくれていたので、近くのマックで待ち合わせしお茶することに。
上手くいかなかったのは一目瞭然。手ごたえバッチリ!という報告ができない申し訳なさや自分への悔しさでまた号泣。
周りから見たら別れ話をして揉めてる男女にしか見えないだろう(笑)
お疲れ様会としてワインやピザやオードブルを手配してくれのに全く味がしなくて申し訳なかった11月12日でした。
でも解禁デーだったので浴びるように飲みました(やけ酒)

【第7章:採点結果】

試験翌日、何もする気が起きなかった。採点して分析しなくてはと頭では分かっているのに廃人になっていた。昨年は知識を忘れるのが嫌ですぐまた勉強に取り組み始めたのに。。
それだけ今回はもうこれ以上無理。というくらいやりきったんだと思った。
しかしやりきったというのは採点も終えてから。そしてこのモヤモヤ状態の年越しは拷問だったので、数日後勇気を出し採点することにした。

びっくりした!!昨年同様、記述抜き142点だった(笑)
民法が全問正解だったにもかかわらず、行政法、一般知識がなんとも残念な結果で足を引っ張ってしまった。足切りを免れただけでも奇跡か……
記述待ちの可能性はゼロではないが、かなり高得点でなければならない。
しかも試験中、時間がなかったので問題用紙に下書きもない…….
ゆえに各予備校の採点システムも利用できないという(泣)
力が抜けた。しかし分析・解説動画は見なければと傷口に塩を塗る作業をなんとか乗り越えた。

その後はもう我慢してきたことが爆発。断ってきた飲み会にフル参加。
気になるラーメン屋巡り。美容メンテナンス。
ずっとお待たせてしまったお友達へのダンスプレイべートレッスン開始。
キックボクシング、ダンス、スポーツジムにも入会し週5で通い始めた。(消費した分だけ沢山飲み食べたいという不純な動機)
残念な採点結果だったが、久しぶりに好きなこと思う存分でリフレッシュできた。

【第8章:運命の合格発表】

年明け、娘の高校受験の直前期。
私の本試験が散々な結果だったので「努力しても報われないことってあるんだ」と娘に思われそうだなと思った。しかし最後まで諦めず必死に全力を出し切った母親から何かを感じたのか、ラストの追い上げと集中力が凄まじかった。以前はどれだけ「勉強しなさい」と言っても響かなかったこともあったのに。。背中を見せる方が効果があるのかもしれない。

そして1月31日
9時にHPで確認しようと決めていたが、アクセス集中で全然繋がらなかった。しばし待つもとてつもなく長く感じた。呼吸が浅くなり手も震えてきた。厳しい記述待ちだけど確認しなければ(涙)

自分の番号は・・・一番上の行にあったのですぐ目に入った。
信じられなかった。どこか夢のようで何度も番号を確認した。
受かったんだ、、、嬉しくて力が抜けた。
旦那さんは合格LINEを見てびっくりしたらしく、仕事中に大声が出てしまったらしい。
娘は自分も続きたいとさらなる集中ゾーンに入り、見事第一希望の合格を決めることができた。

【第9章:祝賀会・二次会】

合格後、すぐ念願の伊藤塾祝賀会と二次会に申し込んだ。
先生方が自分のことのように喜んでいた印象的で嬉しかった。
同じ資格を目標にしてきた住まいや年齢も違う様々な同期合格者たちとの出逢いも、日常なかなかないことなので思い出に残る貴重な会だった。

しかしそんな思いに浸っていたら大失態・・・
講座ごとに集合写真を撮る機会をうっかり逃してしまう。
平林先生との集合写真がぁ・・・痛恨の極みである。

なんとか気を取り直し2次会。お酒も入りまた祝賀会とは違うリラックスした雰囲気で本当に美味しいお酒だった。

そして!
程よい酔いもあり、平林先生との2ショットチャンスが巡ってきた!!
(祝賀会の集合写真に乗り遅れた旨を伝えたら快く写真撮影にOKをいただけた)推し活はこうして最高のかたちで思い出に残すことができた。

(↓伊藤塾のHPに載せた感想↓)
素晴らしい講師の方々やカウンセリング担当の方ばかりでした。
平林講師:受講を決めたきっかけの講師であり、法律の楽しさを教えてくれました。初年度あのまま運よく理解も曖昧なまま合格しなくて良かったと思うくらい講座が楽しかったです。今回本試験で想定外に追い詰められ記述はラスト10分で3問記入…それでも48点取れたのは講師のどんな角度で問われてもいいように基礎を徹底的に絞り込む!を信じてやり込んだおかげだと思っております。
あと、ここであきらめたら感謝を伝えつつ祝賀会で飲めなくなってしまう…と頭をよぎり耐えられました(笑)
坂本講師:行政法のYouTubeや解説、そして特にラジオの耳学大変聴きやすく作業しながらでも頭の中で整理&確認できました。前年に引き続き好評だったという声に納得です。
藤田講師:1問1答、毎日欠かさず(しかも朝早く)お疲れ様でした。確実にわかっていたつもりでも間違えた日は、すぐ確認し知識を固めることができました。ご自身の受験時代のエピソードなど、私を含め多くの受験生が心折れそうな時に大変救われました。個人的には私も白米3杯毎回食べるほど大食いなので、食レポも楽しみのひとつでした(笑)
井内講師:歌最高です!(笑)スーパーポジティブな講師のエピソードに元気をもらいました。(ご自身の受験の際に会場前でバンザイエピソードなど)直前期応援メッセージではお母様が出演されていて、私も周りの支えがあって受験できるんだと再認識できました。良い動画でした。私もジム&筋トレハマりだしたので、そちらの情報も興味深いです(笑)
志水講師:気持ちを引き締めてくれる講師!『泣いても覚える!』自分で知らないうちに限界を決めてしまいそうな時に、このセリフに喝を入れることができました。一早い分析と難しい問題でも突破口をちゃんと示してくれる講師。合格後の心得も自分の体験を通して分かりやすく説明していただきありがたかったです。
またカウンセリングを担当していただいた志部先生や、メンタル安定剤抜群の伊藤塾出身のあきぼ先生のYouTubeも本当お世話になりました。

【第10章:記述の解答用紙】

卒業・入学シーズンであっという間に時が過ぎたころ。
合格ハガキや合格証は届いていたが、記述内容を確認してみようと思った。
マメではなくあまりSNSをやる方ではないのだが、受験勉強を始めてから同じ境遇の方々から色々参考にさせてもらったり勇気をもらったり、いつか自分の体験もほんの少しでも参考になることがあればいいなと思っていた。

時間がなく下書きができず、パニックで何を書いたか覚えてなかったので、行政書士試験研究センターに解答用紙の写しを申請。
その年によって配点基準は違うと思うのだが、何かの参考になれる可能性もあるかもとしれないのでこちらに保存。

【第11章:現在】

ご縁があり、行政書士事務所で勤務しています。
かなりの案件があり、主に2人体制なのでかなり鍛えられています!
私の長所は根性と体力(のみ)。時には1万8千歩いたり、次の打合せまでぎりぎりで走りまわったり、自治体によってルールが違うので何度も確認しに行ったり、実際勤務してみてかなり体育会系な部分もあります(笑)
やる気が空回りすることもあり多々落ち込むこともありますが、この試験を乗り越えられた経験が今も役に立っています。
ダンサー、家庭・・・色々バランスを保ちながら、新たな目標に向かって頑張っていきたいです。
お読みいただきありがとうございました。





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