サファイヤ

いきなり少々”飛んだ”表現となるが、もし私がこの石に和名をつけるとしたら、静聴石（せいちょうせき）とか聖静石とか名付けていたかもしれない。また、私がシズカという名前だとしたら、きっとこの石をお守りとして身につけるだろうなと思うくらい、この石は”静けさ”をそのテーマとして持つ石なのだ。

静かな、というのはいつもウィスパーボイスで話しかけてくるとか、静けさを好むとかそういった意味ではない。
静かに自分との対話を進めてくるであるとか、静かに深く、優しく自分の世界に入り込ませてくれる・・・といった、そういう独特の静けさをこの石は持っている。

独り作戦会議的に、自分と向き合わせてくれたり、
心の声を聞かせてくれたり、穏やかさをもたらしてくれたりするなど、独特な”静けさ”のバイブレーションをもつことから心の平静、感情の抑制・コントロールにも適しており、実際、賢者の石とかよばれることもあるほどだ。

さて、そんなサファイヤだが、会社の経営者等はもちろんのこと、感情が乱れやすい人、情緒が不安定になりやすい人にも特におすすめの石である。
綺麗で透き通ったサファイヤは世界４大宝石に名を連ねる石なのでそれなりに高価だが、パワーストーングレードであれば数万とかださなくても手に入ることもあるから、１粒、１ルースぐらいお守りとしてもっていてもいいかもしれない。

抜けるような青が綺麗な輝石・サファイヤだが、この石は心の奥底にあるものを掘り起こしてくれるような効果もあるような気がしている。
変な例えかもしれないが、”壊れる予想”がするものには人は慎重になる。
壊したら行けない、割ったりきずつけたりしてはいけないと、どこかブレーキがかかったりするからだ。
でも”絶対に壊れない・絶対に割れない”ものだとどうだろうか。

扱いが雑になる？

もちろんそれもあるかもしれないが、でも、”絶対に切れない信頼関係”があるとするならば、なんでも”言えたり話せたり伝えたり”することができたり・・・ということはないだろうか。

壊してしまうという不安、無くしてしまうという恐れ。
そういったものに私たちは日々囲まれて生活をしている。
でも、このダイヤモンドに次ぐ硬さをもつ鉱石はあなたの”ちょっとしたネガ発言や世俗的なあれこれ”ぐらいではびくともしない。
なんたって固くて傷つかなくて、さらに空のように青いことから”器が果てしなく大きい”存在なのだから。
たかが何十年しか生きていない私たちの愚痴・ちょっと重めの波動なんてこの方からすれば、”瑣末”とすらいえるものなのかもしれない。

この石は絶対に持ち主を裏切らない。
（他の石が裏切るという意味では決してないのだが）
自分のすべてをさらけ出せるというとちょっと変かもしれないが、
なんでもさらけだせる”圧倒的な味方ともいえる存在”を身に纏うことで、守護神をもったように感じられ、絶対的な安心感が得られるとしたら・・・。

うーむ。
サファイヤのリングやブレスやルースは決して高い買い物ではないのかもしれない。