ユジク阿佐ヶ谷で発生したハラスメントについて

"阿佐ヶ谷の映画館"は営業再開に向けて動き出しているようですが、私たちの身に起こったことがまるでなかったかのようにされてしまうことを懸念しています。

やりがい搾取の犠牲となる人が繰り返し生み出されるという事態にならない為にも、私達が乗り越えられなかったハラスメントの一部を表明しておきたいという考えに至りました。

現在ハラスメントに悩んでいる方が、自らの尊厳を守るため勇気を出して声を上げる手助けに少しでもなれることを願っています。


1.採用面接での問題点

応募者の年齢・学歴・容姿・家族について、過剰に踏み込んだ質問や言及が日常的にありました。(面接後に抗議のメールが来る・面接中に泣かせるなどの事態が数日間で発生しています)


2.入社後研修での問題点

入社した一部のスタッフは長時間拘束された上で、個人の理想や思想を説かれ、質問に対して求められた返答ができなかった場合は威圧的に罵倒されました。同時に研修という名目で、面接では一切説明されていない雑務(料理や、炎天下での草むしり・水やりなど)を強要され、「彼氏は?」「結婚は?」「子どもは?」という発言も日常的におこなわれていました。結果が思い通りでない場合は人格や育ち方を否定する発言を向けられました。


4.労務問題

・社会保険の未加入(有志スタッフの直近1年間の月平均労働時間は180時間)

・時間外手当の未支給

・深夜手当の未支給

2016年、上記についてアルバイトが上層部に改善を求めたところ、「労働基準法?そんなもの知らない。」「映画を愛していない」「ミニシアターで働けるだけありがたいことだ。」などとはぐらかされました。


5.休館決定後の会社側の対応における問題点

・スタッフが少しでも安心して退職するために会社に求めた上記4.の労務問題の改善については、内容は受け入れられたものの、こちらが催促しなければ話が進みづらく、進捗状況の確認も困難でした。真剣な訴えや提案が邪険に扱われることもあり、真摯な対応とは思えませんでした。

・長年黙殺されてきたハラスメントが休館という影響をもたらしてもなお、上層部は問題に向き合わず、最後まで放置されたままでした。

・「各種問題が解決するまで責任を持つので信頼してほしい」と明言していた上層部は、取引先、別の部署の上層部とは密に連絡を取っていたにもか関わらず、日に日に連絡が取りづらくなり、避けられていると感じるようになりました。安全な退職に向けて問題に取り組む誠実さも、長年勤めたことに対する労いの思いも感じることができず、困惑しながら休館準備に追われる2ヶ月間となりました。



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