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すべて夢だった

すべて夢だった、そうであって欲しい、それは半分ホント。目を閉じて、深呼吸して、次に映るのは、いつものテーブル、置かれたマスク。僕らは自分で決めることはできるけれど、選べなかったと奥歯がギリッと鳴った音が昔にみえて、今日もまだ飲み込めずにいる。反芻をくり返す選びなおせなかった日も今日も、いつかは日々になっていく。エコーチェンバーには見向きもせず、ひたすら事実と感情を切り離して生きていく僕たちは、ちょっとバラバラかもしれないけれど、つま先は同じにしてぎこちなく、かわるがわる片足で飛び跳ねる。


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